箱根仙石原「南甫園」に行ってきた。
私の正月休み最終日の3日は、箱根仙石原にある日帰り温泉施設「南甫園」に行ってきた。ここを訪れるのは今回で4回目である。場所は仙石原にある「星の王子様ミュージアム」から程近いところ。徒歩で5分もかからない場所にある。ここの温泉の“売り”は、「大涌谷」からの源泉をかけ流ししているということ。白濁の温泉が楽しめるのだ。東京、神奈川に生まれ育った者にとっては、箱根の「大涌谷」というのは一度は訪れたことがあるスポットであろう。黒玉子が名物だ。あちこちで噴気を上げ、有毒ガス防止に「危険立ち入り禁止」の看板が立っている。黒玉子を茹でる場所は実際に100度近い白濁した熱湯が湧き出ている泉だ。そんな「大涌谷」から源泉を引いているとなれば、その温泉はさぞ効力がありそうだ。しかし、実は大涌谷から引いている温泉というのは、厳密に言えば「真」の天然温泉ではない。「造成温泉」なのだ。昨年の11月ごろだったか、「週刊文春」でこの大涌谷の温泉を「まがいもの」扱いする記事が出ていた。まあ確かに「造成温泉」なのでそういう指摘があることは否めないが、でもそれはちょっと違うと思う。詳しくご存じない方のために念のため説明するが、大涌谷の「造成温泉」とは、大涌谷の火山性蒸気に人工的に地下水や井戸水などを加え、温泉に変えたものなのだ。確かに「自然湧出した温泉」ではない。でもそれは個人的には全然OK。どこかの偽造温泉とはレベルが違う。そもそもこのことは秘密でも何でもない。堂々とHPまで作って公表していることなのだ。詳しくはこちら。こんなことにイチャモンをつける週刊文春のほうが「視野が狭いのでは」と思ってしまうくらいだ。さて、南甫園である。入場料は1,000円。ちと高い。個人的には600円くらいが妥当に思える。まあ箱根は全体的に日帰り温泉の料金が高めなので仕方ないか。脱衣場のロッカールームも返却機能のない100円コインロッカー。館内は不潔感は感じないが、さりとて清潔感を感じるわけではない。もうちょっときれいにしてほしいなあ。温泉設備も「小さめの露天」と、温泉ではない「内湯」だけの施設である。しかも内湯は「温泉」ではなく、地下水を温めただけのもの。でもその露天が良いのですよ。これがその写真。入り口脱衣所内湯露天白濁した温泉はなかなか良い。肌に染み入るようだ。少々温度が高めなので長湯には適さないが、それでもついついじっくり浸かってしまう。都心近くの日帰り温泉施設で、「白濁」温泉を手軽に楽しめるのはここくらいなのではないだろうか。そう考えると1,000円という値段も妥当のように思えてくる。さて、この温泉はあちこちのHPやブログなどで見ると「お庭が綺麗」とあるが、実際にはお庭はあまり手が入れられてない。どちらかというと「殺風景」である。まあ露天の湯船に浸かってしまえば景色も見えないのだが。2008年最初の温泉としては“まずまず”といったところか。今年もあちこちの温泉を廻りたいなあ。