小田原系ラーメン「味の大西」
「小田原系ラーメン」というジャンルをご存知でしょうか?神奈川のラーメンといえば「家系」が有名である。吉村屋とか六角屋がその代表格だ。今は全国区になりつつある。トンコツ醤油ベースの脂たっぷりのスープ、太麺、海苔3枚、ほうれん草が特徴だ。家系以外の神奈川のラーメンではサンマーメンもある。ようはもやしの餡かけラーメンなのだが、なぜか横浜ではこれをサンマーメンと呼ぶ。この2つがいわゆる神奈川のご当地ラーメンとして、世間一般的にも認識されているのではないだろうか。しかしそれ以外に、神奈川の西湘地区に根付いているご当地ラーメンがある。それが「小田原系ラーメン」だ。もっともこの名称はラーメンフリークが勝手にそう呼んでいるだけであって、別に地元ではそのような呼び方はしていないそうだ。佐野ラーメンや喜多方ラーメンのように、地域一丸となってこのラーメンを盛り立てようとする雰囲気も皆無である。でも一部のラーメン好きからはかなりの支持を集めている人気ラーメンなのだ!とりあえずここでは「小田原系」という名称で筆を進める。小田原系ラーメンの特徴は「見た目“黒い”醤油トンコツスープ」「平打ちのちぢれ麺」「中身のつまったワンタン」といったところだろうか。基本、小田原系ラーメンは「ワンタンメン」をメインにしている。たんなるラーメンじゃダメなのだ。その分ちょっと値段もはる。もっとも私もまだ食べたことがなく、あくまでも情報を耳にしただけだったのだが。一度は食べてみたいなあと常々思っていた。昨日の日曜、箱根のお山を歩いてきた。下山後、昼食をどうしようかと思い、せっかくなので小田原系ラーメンに初チャレンジすることにした。目指す店は「小田原系ラーメン」の元祖ともいわれる店。「味の大西」本店である。場所はJR湯河原駅近く。「小田原じゃないだろう!」という突っ込みはしないでください^^小田原から東海道線で熱海方面に向かう。熱海の一つ手前の駅が湯河原。「味の大西」本店は駅から徒歩2,3分ほど。これが店の外観。さっそく突入。店内は広い。入店したのは1時15分ほどだったのだが、そこそこ混んでいた。とはいっても並ぶほどではない。カウンターに座り「チャーシューワンタンメン」を注文。店員が5人ぐらいいて、きびきび働いている。なかなかいい感じだ。ネットで調べると「小田原系ラーメンは店員が無愛想」なんて記事をみかけるが、この店はどちらかというと店員の愛想が良い。良すぎるくらいだ^^さて、待つこと10分ほど。ついに小田原系ラーメンと遭遇である。これがチャーシューワンタンメン。たしかにスープは黒っぽい。さっそく食す。でお味のほどは・・・うまい!スープは見た目ほどしょっぱくない。ラードのような脂が浮いているが、そんなに脂っこくもない。ちょっとほのかに甘みを感じる。これはいいなあ^^そして麺は細めの平打ちちぢれ麺。見た目はやわらかそうだが、普通の固さである。麺がスープによく絡んでいる。チャーシューは肉質がしっかりしているタイプだ。味がしっかり濃い目にについている。私は個人的にはとろとろジューシータイプのチャーシューが好きなのだが、それでも美味しく食べることができた。満足。そしてワンタン!ここはワンタンというよりも水餃子みたいな感じ。ボリューム満点。ワンタ1つをそのまま口に含むと、ジュワーって感じの肉汁が口の中に広がる。美味しい^^もやしが豆もやしだったのもGOOD。というわけで大満足の小田原系であった。今後も箱根の山を歩くことが多そうなので、小田原系ラーメンを楽しむ機会も増えそうだ^^ではでは。