過激な運動による酸化ストレスで老化
いつも不思議だった。しっかり運動をして健康なはずのマラソン選手が、筋肉があるのに、全身老化しているように見えるのが。苦しそうに走る長距離マラソン選手を見ながら、これは紫外線で肌が老化しただけではないなぁと思っていた。先日エアロビクスに行った時も、エアロビクスのインストラクターさんを見て、同じことを思った。毎日仕事で激しい運動をしている彼女、筋肉はしっかりついているのに、どうみても、実年齢より10歳から20歳年上に見えるのだ。まるで干からびた枯れ木のよう・・・先日その謎が解けたような気がした。某健康雑誌に書いてあった。過激な運動を続けると、酸化ストレスが生じて身体が老化する・・・と。酸化ストレスが原因だった・・・!確かに、マラソンなどで苦しさを延々耐えることが身体にいいとは思えない。人間の身体は、身体に悪いことを「苦しい」「痛い」などの警戒信号を出して、警戒させるから。こういう信号が出ている時は、当然、身体に休みが必要なわけだ。マラソンはその危険信号を無視して走り続ける。食べ物でも、身体に良いもの、その時身体に必要なものを美味しく感じることが多い。(後天的に身につけた嗜好や甘味は除く。甘味は人類の歴史上、飢餓状態が長く続いたので、 カロリーが多い甘味を美味しく感じるような味覚になったそうだ。)そういえば、95歳で大往生なさった東大卒の分子栄養学/分子細胞学の三石巌という方が書いた本「医学常識はウソだらけ」でも、運動による活性酸素の発生や栄養について、同じようなことが書いてあった。この本は、「塩分(ナトリウムが構成物質)が悪いと言って、塩分だけで判断するな、ナトリウムとカリウムとの関係で考えろ」など、「総合的に考えよ」「物事の本質を見よ」という感じで、読んでいて全体的に納得した。(ただし、この本で取り上げられていない病気では、絶対に大量摂取してはいけない栄養素も、気にせず摂取せよと勧めている。)ちなみに、この本によると、激しい運動は活性酸素が発生するので、ちょっと息が荒くなるくらいの運動にとどめるべきである。筋肉は6秒間の持続ストレッチで鍛えられるので(←筋肉フィラメントの生成特性による)、筋肉を鍛えたければ、ダンベルなどしなくても、日常生活、たとえば湯船の中で足を6秒間突っ張るという動作を何回か繰り返せば良いそうだ。私は今まで自分は運動していないと思っていたが、1日5分間ほど、ヨガやストレッチはしていた。それで、いきなりバレエやエアロビクスをしても、特に問題なく、ついていけたのかもしれない。ところで、私は私が今書いたことは100%正しいと思っていますが、本当に正しいかどうかはわかりません。また個人差もあります。なので、皆様、ご自分でご判断のうえ、取りれる方は取り入れてください。ある意味では、健康療法というのは、ある療法を信じてそれを自分の体で実験すること。自分が信じた療法が、正しくて、且つ自分の身体に合っていれば、良し。正しくなかったり、自分の身体に合っていなければ・・・