ひめゆりの塔
沖縄には1回のみ女性史の会の大会があり行った。三階建ての建物が入るくらいの悲劇の洞窟「ガマ」やひめゆり平和祈念資料館も見学した。その前で元ひめゆり部隊の方と写真撮っていただいた。戦争の悲劇は語りつくせない。しかも今年は政府がそれをおおっぴらに覆い隠そうとした。基地問題、辺古野と問題は山積み。 ひめゆりの塔と言っても米国の占領中に作られたものでそう高いものではない。 今、映画舘で上映中のドキュメンタリー映画「ひめゆり」は朝1回のみのの上映で観られそうにないのでパンフレットだけ「陸に上がった軍艦」観た時に購入。シナリオ採録はありがたい。前はよほど感激しなければ買わなかった。 「ひめゆり」ご覧になった方はお話してください。 ミュージカル座の「ひめゆり」は贔屓の土居裕子、岡幸二郎が出ているので観劇。本田美奈子がまだ元気で出演していた。喜劇調の三人組の女学生がいっそう悲劇を引き立てていた。 長身、二枚目の岡が鬼軍曹に、土居が婦長に扮し感動的な舞台だった。1階最後列での観劇でいかにも遠く残念だった。 映画は東映や日活で何回も映画化。先日、吉永小百合が「オーバーな演技をして沖縄の方に申し訳なかった」と言っていた。確かに皆よく泣いている映画。あまりの悲劇で本当は泣く暇なかったかもしれない。ようやく録画を観た。ほかの映画も観たかも知れないが覚えていない。 ひめゆり部隊の主人公の母役が乙羽信子、対馬丸で本土に強制疎開させられる小学生を引率する教師役。子供や老人は足手まといと本土に送られる途中、撃沈された。他に浜田光夫、東野英治郎ら日活のスターが出演。 1953年東映で初めての映画化。今井正監督、女性シナリオ作家第一人者の水木洋子の脚本、津島恵子、香川京子、岡田英次の出演作は名作として名高い。29年後、同監督で再映画化、95年に神山征二郎監督も映画化している。コレも観たい。神山監督の「郡上一揆」「草の乱」は一時郡上八幡に住んだり、秩父事件のフィールドワークに参加したので知人がエキストラ参加している。 学生を兵に、看護師にと戦争に引きずり込んだ挙句放り出す日本軍の残酷さ、軍隊は絶対、国民を守ってくれたりはしない。米軍はなおさらだ。若い人たちよ、流行にのってとんでもない方向に行かないで下さい。