The Third Decade / Art Ensemble of Chicago
数多いAEOCの作品中でも、最も取っ付きやすいアルバムの一つ。1984年リリースのECM盤である。1.Prayer for Jimbo Kwesi2.Funky Aeco3.Walking in the Moonlight4.The Bell Piece5.Zero6.Third DecadeLester Bowie (tp,flh,ds,perc)Joseph Jarman (ss,as,ts,brs,bcl,fl,pic,perc,syn)Roscoe Mitchell (ss,as,ts,bs,fl,pic,cl,perc)Malachi Favors Maghostut (b,perc)Famoudou Don Moye (sun percussion,ds,perc)ジョセフ・ジャーマン作の1で幕を開ける。全編に渡りジャーマン自身のシンセが素晴らしい。ソロは余り目立たず穏やかな集団即興といったところ。Jimbo Kwesiとは昔の黒人士官の名前らしいがよくわからない。続く5人共作の2はタイトルどおりのファンキーなナンバー。あまりにも明快で驚く。3はスローテンポのユーモラスなナンバー。4は再び集団即興となり、ベルというよりは様々なパーカッション(金属製が多い)が鳴り響く神秘的なもの。5はライブでもよく演奏されるストレートな曲。マラカイ・フェイバースのベースが強靭。アルバムタイトルの6はドン・モイエのパーカッションではじまり、後半は全員の激しいバトルとなる。彼らの作品としてはかなり聴き易いので、初めての方にもお勧め。