『地獄の貴婦人』
1974年の仏独伊合作映画『地獄の貴婦人』のサントラ。映画自体はあまりお勧めできないので、音楽のみのご紹介。音量にご注意ください映画の原題は「LE TRIO INFERNA」といい「地獄の3人組」の意味。悪徳弁護士と愛人姉妹が引き起こす保険金目当ての猟奇殺人事件を描いたもので、確か実話の映画化だったはず。主演はロミー・シュナイダーと名優ミシェル・ピッコリ。この映画、ホラーでもないくせにスプラッター映画として紹介されることがある。それはひとえに殺害した死体を硫酸で溶解するシーンのため。バスタブ一面に広がる半固体の肉塊は見るからにおぞましく、しかもその後に主人公がレストランでスパゲッティミートソースを食べるシーンが(確か)用意されているのだから趣味が悪い。このような嫌悪感を催すシーンがある映画は嫌いなのでお勧めしない。しかし音楽は無視するには惜しい名作である。作曲はモリコーネ。サンプルファイルの通り非常に優雅なメロディで、華麗な中に「宿命」や「恐怖」を感じさせる名曲である。テーマ曲の他にはユーモラスな挿入曲が多く、実際に映画もコミカルなタッチではある。しかしどうしても映画本編は好きになれない。<映画のあらすじはコチラ(Goo)>