フランス版フリーマーケット
最近 フランス版フリーマーケットでお買い物した。個人の家庭の人がもう要らなくなったものもたくさん出しているので、とんでもないものもあるけれど、古いフランスの生活を垣間見るような骨董品もあり、見ているだけでも結構楽しい。また、専門の骨董品店も出しているし、ブティックが古くなったアイテムを大幅値下げして出しているので、お買い得だったりして、なんだかお宝探しみたいに一日中ついついあれこれ見てしまった。フランス人の初老の男性が義理の祖父の時代ものです、と売っていたガラスのミニボトルと6個のミニワイングラス。クリスタルカットの美しいデザインで強めのお酒をオシャレに飲むためのセット。8ユーロ。約1,100円だった。またほとんど新品の夏物の素敵なコットンと麻のジャケットも2ユーロで購入。約260円。思わず、ほんとにこんなお値段でいいんですか?と聞き返してしまった。40代のフランス人の女性が苦笑しながら、「お金持ちにはなれないけれど、あなたも破産せずにすみ、万事めでたし。どちらにしても、わたしには小さくなってしまったの。太っちゃって。」Je ne serais pas plus riche, mais vous ne serezpas ruinée, non plus, alors tout va bien.De toute façon, c'est trop petit pour moi, vous savez, j'ai grossi!その女性は、それほど太っているようには見えなかった。ほかにも、デザインの美しい質の高い洋服を出していらした。きっと、お洋服のお買い物が好きな人なのだろう、と思う。センスのいい人の選択で、こんな人が自分の好みでブティックを出したら、私はファンになってしまうかも知れない、と思った。やはり、綺麗に丁寧に品物を並べている人のところで購入。あとは、ランジェリーのお店でやはり1,000円でお買い物。通常のお値段だと、6,000円で出している製品だった。主人と息子には、ブティックの店先で出していた新品の毛糸の靴下やマフラーやらワイシャツを購入。正規のお値段で購入したら、最低1万円は消えていくがこれが約2800円。フリーマーケットの嬉しい点は、特に成長盛りの子供服を安く手に入れられることだろう。息子は一人息子だが、よく親戚からお下がりをいただいた。息子も小さくなった服をまた親戚の子供達にあげている。そんな息子に最近、彼の好みで選んだ新品の服を買ってあげた。とても嬉しかったのか、毎日のように着ている。15歳で、女の子の存在も気になる年頃。この間、彼のお気に入りの男性用ブティックに連れて行ってあげた。おそらく生まれて初めて試着室なんかに入ったのではないだろうか。最初はそんな必要ない、とか言う息子を「あなたね、着てみなきゃわからないものなのよ。」と促して、試着させた。案の定、本人もちょっぴり意外な選択をする結果に。節約できるところでして、こうしてちょっと高価でも何かお気に入りの新品を一点購入するのも嬉しい。川下 笑里歌さんのハープ演奏をご試聴ください♪