自転車が盗まれた話しです。
今朝、フランス西部の町トゥール市に行っている夫から連絡があった。なんと、防犯監視カメラの前あたりに一番頑丈そうなU字型ロックをつけて駐車場に置いた自転車が盗まれていた、と。夫は、あれは鍵がないと始動しないから、今頃はもう破壊されてるかも、と。部品だけをネットで中古品として売るとかするんでしょうか。一応、自転車の購入時に持ち主がわかる特定認識番号をもらうので、盗難事故に遭った時は、警察に届ける時にその番号を一緒に渡し、盗難事故証明書を発行してもらい、保険会社に連絡する過程になっているそうです。確か昔から日本でも同じ仕組みだった、と思う。日本で、姪の自転車が消えて、そういう番号のお陰で警察から見つかりましたよ、と連絡が入った記憶がある。自分たちは、自転車盗難事故に遭った時の特別な保険には特に入っていないので住宅保険の一部にカバーするものもあるらしいけれど、こんなことは初めてで、どうなりますやら。トゥール市内のロワール川近くで、一度、以前にも怪しい人たちをみたことがあったけれど。二人の男たちがいて、ビール片手に何台か駐車してある自転車の近くにたむろしていた。無精ひげのもう40代ぐらいのラフな格好をした男性たちだった。普通に喧嘩したら絶対に力で勝てない感じの人たち。レストランから二人で歩いて自転車を置いた場所に戻ると、彼らの仲間と思われる一人の男が夫の自転車を割としつこくガチャガチャと触っていた。「それ、僕の自転車ですけど」と夫が静かに近づくと、いやあ、見ていただけ、と「持っていったりしませんよ」と言い、笑いながら、仲間のところに戻って座った。車も通るし、人もそれなりに過ぎ去っていく場所だったので、怪しげな行動が平気でできるのが逆にすごい、と思ったものだったけれど、自転車だから、誰も怪しいとは思わないのかも知れない。その時はそれで済んだけれど、今回はほんとうに被害に遭ってしまった。夫は、U字型ロックを購入した時に、簡単に持っていかれなさそうなものにした、とやや専門家をきどって言っていたが。盗みのプロにはかなわなかった、ということでしょうか。皆さんも気をつけましょう。