ワインツーリズムやまなし2015秋 Part5
前回の続き。ワインツーリズム2日目。ディナーの豪華さと比べると、朝食は普通。この日は朝から小雨。天気予報通りとは言え、ワインツーリズムは雨率が高い。川沿いの遊歩道をマルスへ向かう。シャトーマルス。一般観光客向けワイナリーと、プレミアムワイナリーという二面性を持っているワイナリー。最近は赤白でコーナーが分かれていたけれど、今年は縮小して同じブースで提供。時間が無くて8,9種類しか飲めたかったけれど、一番印象的だったのは牧丘甲州(新酒)。別の機会に飲む機会もあったけれど、この甲州はかなりうまい。ちなみに、ここの赤は安く無いけれど、かなりオススメ。本日のハイライト「シャトー酒折」へ。今回は、最初で最後といわれる「キュヴェイケガワ10年垂直テイスティング」に参加。われわれだけでも5人いたので、参加者20人中1/4を占めていました。左から、井島さん(醸造担当)と池川さん(栽培担当)。5ビンテージずつ、2つのフライトに分けて試飲。2010, 2011, 2012, 2013(unwooded), 2014(unwooded)2010 色が薄くて柔らかい2011 タニックで固い2012 果実味豊か。いい年だったためアルコール度は14%2013 2014 みずみずしい。若いけれど将来よくなりそう2009, 2008, 2007, 2006, 20052009 個人的に今回のベスト。バランスがよく、わたしの思うキュヴェイケガワらしいチャーミングさ2008 香りはいいけれど要素が少ない。タニック2007 2006 意外に元気。おいしい2005 かなりうすい。この年は30%農協のブドウいままで自分なりにキュヴェイケガワのイメージを持っていたけれど、そこまで味わいに一貫性はないように感じた。それよりも栽培家と生産者が、いろいろ挑戦しているという印象。とくに2012以降はかなり濃厚に仕上がっていた。参加費4000円と安くは無い値段だったけれど、その充実度はそれ以上。特筆すべきは、お二人のトークの充実度。録音しておけばよかったと思うほど、感慨深いものだった。これまで参加したワインツーリズムのイベントのなかで最高の思い出。セミナー後は、通常のテイスティング会場へ。酒折は毎年バックビンテージを出しているので、レア系ワインや定点観測銘柄を飲みました。やはりシャトー酒折は素晴らしい。そしてキュヴェイケガワ セミナーに参加してよかった。参加者全員、今回一番印象に残ったワイナリー。つづく。