カリフォルニアワイン会
最近風邪でダウンしていて更新が滞っていました。順序が逆になってしまうものもあるけれど、速報優先度の高いものから公開予定。この日は、神田Villa Dueでカリフォルニア・ワイン会。1976年のパリ対決に登場したカリフォルニアワインを飲みたいというリクエストがあったので、いくつかの銘柄をピックアップしてみました。1976年のパリ対決については、葉山氏が翻訳している「パリスの審判」が詳しい。ただし400ページを超える大書であり、また内容の多くがカリフォルニアワイン生産者の歴史を延々とつづっていて少々退屈な部分もあり。いちおう全部読みました。パリ対決だけを知りたいならば、アカデミー・デュ・ヴァンのコラムがお勧め。この日は風邪でダウンしていたのだけれど、ワイン担当だったのと、回復に向かっているところだったので、薬を飲んで強引に参戦。幸いにも鼻風邪ではなかったので、香りに関しては問題を感じなかったのだけれど、味覚に関しては少々不調。ということで、少々割り引いてコメントを読んでね。2005 Ch.Montelena Riesling Potter Valleyシャトー・モンテリーナ リースリング ポッター・バレー\3,675, Wassy's, 2007年12月購入ナパ・バレーに行ったとき、とても印象に残った一本。とは言っても10年近く昔の話なので、これは今回新たに購入したもの。ニュージーランド的なアロマティックさ。ドイツやアルザスとも違うのだけれど、きりっとした辛口で、しっかりした酸があり、とても香り高い。時間がたつと、砂糖菓子のような心地よい甘い香りもしてくる。今回の白のなかではダントツの一番人気。モンテリーナのリースリングを探す>2005 Ch.Montelena Chardonnay Napa Valleyシャトー・モンテリーナ シャルドネ ナパ・バレー\5,229, Wassy's, 2007年12月購入76年の対決で白のNo1になったのが、73年ビンテージのこのワイン。ちなみに79年ビンテージを飲んだことがあります。2000年くらいに飲んだところ、思ったよりもはるかに若々しく、全然おいしく飲めてビックリ。オーク。現時点では若く、各要素がなじんでいなくて少々飲みづらい。2002 Brewer Clifton Chardonnay Melville Vinyardブリュワー・クリフトン シャルドネ・メルヴィル・ヴィンヤード\7,300くらい, タカムラ, 2004年3月購入期待して出したブリュワー・クリフトン。一本筋の通ったクリーンさはあるのだけれど、この日はなぜかケミカルっぽさが気になり、あまりおいしくいただけませんでした。これをおいしいと言っていた人もいるのですが...。1997 Almaviva(Ch.Mouton & Conch y Toro)アルマヴィヴァ(シャトー・ムートン・ロートシルト & コンチャイトロ)\5,000くらい, やまや, 2000年1月購入ひとつだけチリワイン。意外にも透明感のある色調。カラメルのような甘い香り。多少タンニンは残っているものの、若いビンテージと比べるとだいぶ丸くなっている。また若いビンテージを飲んだときにはもっと甘い印象があったのだけれど、これはそれほど直接的な甘さは感じず、思っていたよりも好印象。ただし後半のモンテリーナやスタッグスリープと比べると、骨太というか鈍重。1996 Chateau St Jean Cabernet Sauvignon Cinq Cepagesシャトー・セント・ジーン カベルネ・ソーヴィニョン サンク・セパージュ\6,000くらい, マスモトヤ, 2000年2月購入この96年は、ワインスペクテイターの1999年の年間No1になったワイン。これはダメージボトル。酸化が進んでいてドライシェリーのニュアンス。まずくて飲めないわけじゃないのだけれど、残念なボトルでした。今まで数本飲んでいて、期待を裏切られたことはなかったのに、チェッ! 同一ロット同一コンディションでも、こういうばらつきがあるのがワインの怖さ。1997 Ch.Montelena Cabarnet Sauvignon "The Montelena Estate" Magnumシャトー・モンテリーナ カベルネ・ソーヴィニョン ザ・モンテリーナ・エステート\20,000くらい(1500ml), ウメムラ, 2001年6月購入いくつかのカベルネをリリースしているモンテリーナでも"The Montelena Estate"とつくのがトップキュヴェ。ラベルに小さく書いてあるので紛らわしい。スラッとした品の良いカベルネ。たぶん今日の赤一番人気。もっと体調がよいときに飲みたかった。モンテリーナのカベルネ・ソーヴィニョン ザ・モンテリーナ・エステートを探す>1992 Stag's Leap CASK23スタッグス・リープ カスク23\18,000くらい, おいしいワイン, 2000年10月購入パリのテイスティングで赤のNo1になったのがカベルネ・ソーヴィニョン73(現S.L.V)。こちらのカスク23は、スタッグスリープの持つ2つの畑SLVとFAYからポジティブセレクションで選抜したもの。少し熟成香が出ていて、ソフト&スパイシー。若いスタッグス・リープの力強くてスパイシーなイメージとはだいぶ違う。とはいえ、モンテリーナの次に好みでした。S.L.V.を探してみると、楽天最安値で\18,000。アメリカのリストプライスが$110なので、もう少し安いところがあるかも。 スタッグスリープカベルネ ソーヴィニョンスタッグスリープ ヴィンヤード[2002] 750ml97年のCASK23が29,190 円。Cask 23Stag's Leap Wine Cellars 19971987 Robert Mondavi Moscato d'Oroロバート・モンダヴィ モスカート・ドロ\5,300くらい, 東急東横, 2000年12月購入デザートワインだと思って購入していたのだけれど、今回リストを作成するときにあらためて調べてみると、デザートワインというほど甘口ではないらしい。またパーカーさんは「リリース後1、2年で飲み切るべし」というようなことを書いていた。そんなこともあり不安のなか飲んでみると、意外に若くてビックリ。今回のリストのなかで一番古いにもかかわらず、とてもすがすがしい中甘口ワイン。しっかり目のワインが続いたこともあって、何とも心地よくておいしい。うれしい誤算。まとめ:今回のなかで人気が高かったのは、モンテリーナのカベルネとリースリング。2番手グループは、スタッグス・リープとアルマヴィヴァ。ただしスタッグスリープとアルマヴィヴァは全然スタイルが違うので、人による差が激しい。また最後のモンダヴィもキュートで好印象。緑茶風味のカリフラワーのムース大根のピュレであえたカニと長芋のタルタルタラのムニエル、京ニンジンのソース子羊を使ったラグー・スパゲッティ蝦夷シカ肉のロースト、ポート酒を使ったソース気が向いたら投票お願いします→