Calera & Opus Oneワイン会 Part2
Part1に続き、こんどは赤編。NV Overture(Opus One)オーバーチュア(オーパスワン)California, USA - 赤辛口\5,000くらい, プレミアワインクラブ, 2001年9月購入カリフォルニアのワイナリーだけで販売しているオーパス・ワンのセカンド。並行輸入物しか出回らないこともあって、日本では\10,000~\15,000くらいと高めの値付けで売られている(99年に訪問したときは$30くらいだったけれど、現在はもう少し高いらしい)。ビンテージ表記はないけれど、買った時期を考えれば、中身は98くらいか。まさに満開という表現がふさわしいワイン。口にした瞬間、なめらかでキュートな液体がふわっと口内全体に広がる。カベルネ系としては薄くて透明感のある色合いで、青っぽいニュアンスが骨格を形成している。格落ちブドウないしはプレスワインを使っているような、セカンドらしい作りではあるのだけれど、熟成によってすべてがよい方向に収束した奇跡。熟成した中級のサンテミリオンをほうふつさせる。Overtureは、そこそこ飲み込んでいるつもりだったけれど、今までとはまったく印象が違う。熟成によるマジック。ただOpus Oneとは果実の集中力が違うし、スタイルも違う。それにしても驚いた。Overtureを探す>1995 Opus OneオーパスワンCalifornia, USA - 赤辛口\20,000くらい, カーヴ・ド・リラックス, 1999年10月購入1982 Opus OneオーパスワンCalifornia, USA - 赤辛口\30,000くらい, ワインセラーウメムラ, 2000年5月購入95年:CS 86%, CF 7%, M 5%, Malbec 2%。82年:CS 82%, CF 16%, M 2%。本日のメインイベンター。95は、これまでも何回か飲んでいるので、そこそこおいしいとは思っていたけれど、これまでの「ちょっと古いカリフォルニアカベルネはイケてない」説を完全に払拭するすばらしさ。若い果実の集中力がありながらも、全体としてはまとまりがあり、スモーキー。Overtureとは、お酒そのものが持つポテンシャルが違う。余韻も長い。82年は、若い果実がコアにある95年とは違い、熟成香も出ていてきらりと光る妖艶さ。ピークアウトの不安はどこへやら。ボルドーとは違う熟成したよさ。美しい妖艶さが印象的な一本。人気は完全に2分。82が飛び抜けているという意見もあれば、どちらも素晴らしく甲乙つけがたいという意見もあった。わたしは「どちらもレベルが高いけれど、好みは95派」。理由は、ボルドーにはないカリフォルニアらしい特徴がより出ていると感じたから。この2本は、現在飲みうる限りのOpus Oneのなかで、コンディションや飲みごろ感も含めて相当頂点に位置するのではないだろうか。3週間以上前に輸送していたのもよかった。ボルドーのトップシャトーのグレートビンテージに及ぶとは思わないけれど、満足度の高い3本でした。オーパス・ワンを探す>【送料無料】《カリフォルニアワイン》オーパス・ワン[2003]《送料無料》 22,575 円みちのく鳥とパプリカのトマトソーススパゲティスペイン産イベリコ豚のロースト、バルサミコソース1981 Robert Mondavi Cabernet Sauvignon Reserveロバート・モンダヴィ カベルネ・ソーヴィニョン・リザーヴCalifornia, USA - 赤辛口\8,000くらい, マスモトヤ, 2000年5月購入人数が増えたので急遽追加したワイン。当日輸送のせいか、酒質に荒さが目立つ。ピークも少し越えて、若干酸化気味。リザーヴらしいポテンシャルの片鱗は感じるのだけど、これまでがよすぎて完全に埋没。単独で飲めばそこそこ満足できるレベルだと思うのだけど、かわいそうなことをしてしまった。1997 Calera VIOGNIER Mt.Harlanカレラ・ヴィオニエ・マウント・ハーランCalifornia, USA - 白辛口\3,500くらい, やまや, 1999年1月購入ワインの本数が多かったのと、ピークアウトしている可能性が高いと思って後ろにしてみました。若いときのトロピカルで華やかな感じは収まり、おとなしめ。おかしくなっていると思ったけれど、全然まとも。この順番なので印象は薄いけれど、前半に持ってきたらセントラル・コーストと人気が分かれたかもしれない。でもヴィオニエは若いうちに飲むべき。リリース直後のコイツはけっこうお勧め。カレラのヴィオニエを探す>2004 Calera Dessert Viognierカレラ・デザート・ヴィオニエCalifornia, USA - 白辛口\3,000くらい, ワインセラーパリ16区, 2005年11月購入今までにも何回か「カレラの裏の名品」と言い続けているのが、このデザート・ヴィオニエ。今回もそのポテンシャルを発揮してくれた。9人で10.5本という酒量でほろ酔い加減のなか、ナタで切り裂くようなインパクト。桃や杏、たっぷりとした甘い香りがありながらも、図太い酸で目が覚めるような味わい。参加者のひとりは天にも昇る心地と表現してくれました。同じヴィオニエを使用するコンドリューの甘口のなかで、これより素晴らしいものは少ないと勝手に確信しています。コンドリューのなかで選ぶならキュイロンなんだけど、スタイルが違うしね。[2005]カレラ デザート・ヴィオニエ 375MLCALERA VIOGNIER 4,410 円チーズ各種。左下の軽めのウォッシュはちょうど食べ頃。うまい!マンゴーとチョコレートのケーキとマンゴーソルベ参加したメンバーのひとりが寄せてくれたコメントを最後に紹介。美味しいワインは独りで飲むより、感動を共有し楽しく飲むのがいいですね!もっとも、ワインとはそういうものだということを改めて感じた日でありました。とくに、おいしいワインを飲んだときには、そう感じますね。みなさん楽しいひとときをありがとう。そして長文をお読みいただきありがとうございました。とりあえず書き上げて一安心なのだ。フー。<おわり>。Part1を読んでみる。気が向いたら投票お願いします→