カルカッタ・NY オールナイトロング
停電の夜に/ジュンパ・ラヒリその名にちなんでの著者ジュンパ・ラヒリのデビュー作。ピュリッツァー 賞に輝いたという短編集。ピュリッツァー 賞ってアリス・ウォーカーももらってたやつやっけ?9編の作品はそれぞれ趣向が異なるが一貫して言えることはインド。さりげなく配置されたインドのエッセンス。豆やスパイスの名前、サリーやヘンナが当たり前に登場する。舞台はアメリカだったりインドだったり。インド系アメリカ人夫婦の洒落たダイニングや、人いきれのするインドの街角がリンクする。インドを舞台に繰り広げられる話は一種牧歌的でおとぎ話のような独特の雰囲気をかもし出してた。ジュンパ・ラヒリの本には、不倫が出て来る。でもそれにほだされる主人公たちではない。彼らが作者の分身だとしたら、凛とした大人の女性としての姿勢に好感度大。全く異なる9話なのに、その空気感やストーリー展開は独特でぐいぐい惹き付けられる。よくできたオムニバス映画みたい。趣味のいいセレクトショップとでもいうか。どれひとつとっても作者の世界が感じられる。いいなぁ~こういうの。明日は豆カレーにしよう。最後の恋の始め方 HitchNY舞台のラブストーリーですがメグ・ライアンは出てきません(いつの話や)。ウィル・スミスとエバ・メンデス、いい時代になりましたなぁ・・。ホットなスーパースターの夢の共演に、感情移入なんかできるはずもなく。二人が惹かれあう過程の心理的描写がもっとあればよかったのに。というかストーリーそっちのけでエバ・メンデスの顔と体を追いかけてました。90年代のファッションと音楽が楽しめる回想シーン。髪型や服装をそれっぽくしてもウィル・スミスはもはやフレッシュプリンスではなかった。少年から大人へ。大人の階段のぼる~♪パンツを肩足だけまくりあげて階段を登るシーンがあったがそれはH2Oの歌のメタファーだったか(んなアホな)。エバちゃんのボン・キュッ・ボン体型に思わずスケベ親父の視線。でも彼女の正体は、おもろい姉ちゃんなんかも。アイス・キューブの映画All About Benjamin(ゲットマネー)でちょっとボケた女のコを演じてたがあれが地ではないか。クモのように長い手足をふりまわしおちゃらけてるのが本物の彼女ではないか。ラストシーン、Heavy DのNow That We Found Loveで踊り狂う彼女を見て、漠然とそう思った。最後にウィル・スミス扮するラブ・ドクターの訓示;Life is not measured by the number of breaths you take, but by the number of moments that take your breath away.すごい説得力や。マルチ商法みたい。