日帰り湯治29日間を終えて
「温泉と健康」を読んだことから思いついた、定山渓温泉4週間日帰り湯治が終わった。結局、一日おまけがついて29日連続で通った。訪れた温泉施設は6カ所。いちばん多く通ったのは日帰り客用の大広間がある「渓流荘」。次が循環濾過、加水、塩素消毒なしで宿主の手作りの温泉サウナもある「山水」。あとの4カ所は1回ずつ訪れた。「山水」は成分が濃いので連日だと少し負担なほど。循環濾過している他の温泉は体に「軽く」感じた。期待したヘルニアへの効果は少しあったかなという程度。ただ、明らかに効果があったのは皮膚に対する作用。長年あった頭皮のかぶれのようなものが1カ所を残して消えたし、その一カ所も小さくなった。体の変化を如実に感じたのは4日目、8日目、15日目。8日目には乾燥したのか寝ている間に体をかきむしったらしく、傷ができていた。15日目には体全体がかなりリラックスしたのと、湯疲れが軽くなり温泉に体が適応したのを感じた。第4週は温泉がすっかり日常化してしまい、よほど長湯しない限り湯疲れをしなくなった。振り返ってみると第2週が精神的に最も辛かったような気がする。効果があるだろうかという疑心暗鬼に痒みが重なった。3週間は、割ときちんとした自分なりのプログラム(2回目の入浴でストレッチするなど)にしたがって規則的に行っていたが、4週目にはだれてしまった。だから湯治は3週間が適切な期間かもしれない。35キロ、片道1時間かけて通ったが、一日2回とか、入りたいときに温泉に入ることのできる環境があったらどんなにいいかと思った。定山渓に住むようになった温泉教授こと松田忠徳氏の気持ちが少しわかった気がする。