「はやぶさ」地球帰還へ
ここにも何度か書いたが、昨年11月に地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワへの離着陸に成功した宇宙航空研究開発機構の一辺1.5m程の小さな機体の探査機「はやぶさ」が、今月から地球帰還に向けた準備を本格的に始める。イオンエンジンの燃料漏れやバッテリーに故障を抱え、準備作業は通信途絶や爆発の危険が伴いながら地球へ向かう針路を目指そうとしている。宇宙機構によると、はやぶさは現在イトカワから離れ、太陽を回る軌道を飛行中だ。地球からは月までの距離の300倍近い約1億1千万キロ離れており、通信にはまだ片道6分以上かかる。 イトカワへの離着陸に成功後、通信が一時途絶え、宇宙機構は帰還予定を当初の07年6月から、10年6月に延期せざるを得なかった。これからも難関が待ち受ける中、無事に帰還して欲しいものだ。(関連記事:05年11/22,11/28)