bravery5 先駆ける野望
彼ら250名の行おうとしていたこと。それは、今日の町に火をつけ、その騒ぎに紛れ天皇を連れ去るというものだった。新選組は監察方をと呼ばれる隊士達を情報収集に向かわせた。新選組の地道な探索が実を結び、ついに武田観柳斎含め8名の隊士が薪炭商を営む枡屋喜右衛門、本名古高俊太郎を捕らえた。また、店の土蔵から武器や具足が発見された。また、京都の町への放火の計画日時祇園祭当日の6月7日だという事も分かった。しかし、土方が古高を取り調べているあいだに、枡屋の土蔵から武具が何者かによって持ち去られてしまった。 新選組は事の重大さを守護職に知らせるとともに、会津藩や桑名藩、奉行所、諸藩兵に出勤を要請した。事は急がなければならぬ。新選組は祇園会所へと集まった。