思春期の男の子って難しい。
思春期の男の子って、難しいですね。私は10歳年下の弟がいるのだけど、彼との時間を共有するのは、中々タフである。面と向き合ってシリアスな話をするには、関係が浅すぎる。かといって、単純な会話をしようとしても、趣味が違うので、全くお互いワクワクしてこない。「一緒に何か楽しいことをしよう!」と思っても、彼の好きなカードゲームのルールはちんぷんかんぷんだし、私の好きな映画は彼には退屈なようだ。それでも「あなたのことが好きだよ。大事だよ。」ってのを伝えたくて、一生懸命話を合わせたり、おどけて見せたりするのだが、そのたびにしら~~っとした目で見られてしまう。「むきー!おまえの話に合わせて、 なれない英語で頑張っているんだよー! だれのためだと思うのさー!!!」(心の叫び)しかし、まてよ。これでは、まるで思春期の私に対応していた父親にそっくりではないか。中高の私は父親に対して怒りがあって、それを表現しようと無視したり、ことあるごとに小馬鹿にしたり、揚げ足を取って生意気言ってたなぁ。そんな私に、父親はいつもおどけていたり、「あいらぶゆ~」って近づいてきたな。「こんなに怒っているのに、どうして気づかないんだ! どうしてヘラヘラと笑いかけてくるんだ!」って、彼の対応に更に腹がたったもんだ。うーむ。どれだけ父親が頑張ったか、今更ながら胸が痛む。共通の話題もなくて、どう話しかけていいかわからなくて、せめて気にかけていることを伝えたくて、仕事後の疲れをもちつつも、玄関のドアを開けて、「ただいま~、スウィートハニー♪」って目いっぱい明るいフリして入ってくる父親。うぅう。。。泣けるぜよ。本当によく頑張ってくれたと思う。子育てって大変だ。いや、ほんとに。自分の思春期を思い出しても、弟と深い感情について話し合うまでにはなかなか時間と労力がかかりそうだ。でも、とりあえず一個気づいたこと。私は、「弟のため」に生きないでいいということ。彼から無理に話を聞きだして、楽しんでいるフリしても全く意味がない。(ホンキがどうか、彼はお見通しだ。)「一緒に話をして楽しい、仲の良い姉弟」という理想像にしばられすぎていたよ。もっと自然に、ただ一緒にいればいいや。仲良くなれなかったら、それでいいじゃない。(だって、そうなんだもん。)遠慮なく私の好きなこともするから、あなたの好きなこともしよう。ねぇ、弟よ。