ベートーベンに失礼だ
昨日に引き続き、大野和士さんネタ。しつこいようですが、彼の言葉で、もうひとつ好きなのがあったから、シェアさせてくだされ。作曲者の意図・想いを汲み取っていかに再現できるか、に燃えている彼が番組最後に言った言葉。「これっぽっちでも、曲に自分を入れようなんてしたら、 それはベートーベンに失礼だよね。」そうか!「自分らしく表現すること」を意識するのって、ポイントがずれているんだなぁ。だって、「私」という人間である限り、どうやったって「私らしい」に決まっているんだから。どう頑張ってもベートーベンになれないように、どう頑張っても、うっとうしいほど「私」は「私」としてしか表現するしかないんだ。だから、表現するときは、可能な限り、ピュアに、無我に。そうして、大きな意識に繋がって、自分の体を通じて出たとき、はるかなる高みから響く、自分だけの歌になるんだ。