経管栄養がエレンタールに変わりました。
上が今までのツインライン、下がこれからのエレンタールです。経管栄養がツインラインからエレンタールに変わりました。理由はカロリーの変更です。妻のダイエットの効果がもうひとつなので、一日のカロリーを900kcalにしました。ツインラインですと1回400kcalなので毎回100kcal分を捨てねばなりません。実際は捨てるともったいないので私が飲んでいるのですが、これがまたまずいのです。在宅主治医のT先生に、1回あたり300kcalの栄養を探してもらっていたのですが、エレンタールがそれにピッタンコということでエレンタールに変わりました。両者の最大の違いは、ツインラインは液体なのに、エレンタールは粉です。ツインラインはイルリガートルに注ぐだけで良かったのですが、エレンタールは入れる前に別の容器でぬるま湯を混ぜてシャッフルしなければなりません。よくシャッフルしたつもりでも若干の不溶物が残ります。イルリガートルから落とすときに、その不溶物のせいでしょうか、はじめのうちはクレンメ(落とす速度を調整するところ)の微調整が必要です。エレンタールの良い点は、まず、粉なので軽くて場所を取りません。一ヶ月分の量はツインラインの場合はダンボール8個ですが、エレンタールはダンボール2個です。薬局の人に運んで来てもらうのですが、薬局の人は喜んでいると思います。成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤の違い成分栄養剤 エレンタールなど。完全消化済み。薬品扱い(保険適用)。消化態栄養剤 ツインラインなど。ほぼ消化済み。薬品扱い(保険適用)。半消化態栄養剤 エンシュアリキッドやラコールなど。若干消化する必要あり。薬品扱い(保険適用)と食品扱い。半消化態栄養剤ではイルリガートルや薬液注入用のシリンジが自己負担になります。成分栄養剤と消化態栄養剤では、在宅療養の医療機関は下記の点数が請求できます。 在宅成分栄養経管栄養法指導管理料 2500点 栄養管セット加算 2000点 注入ポンプ加算 1250点(注入ポンプを使った場合)金額では×10円です。全体で57500円になります。イルリガートルは栄養管セット加算で出ますので個人負担はありません。ある掲示板の書き込みです。Q 在医総を算定している方ですが、経管栄養でエレンタールを処方しています。この場合、注入バッグ(イルリガードル)は自費で請求しても良いのでしょうか・・?A イルリガートルの費用は在宅成分栄養経管栄養法用栄養管セット加算の2000点に含まれますので自費請求は出来ません。この「在宅成分栄養経管栄養法指導管理料」が請求できるのは、エレンタール、エレンタールP、エンテルード、ツインラインのみです。エンシュアリキッド、クリニミール、ラコール、ハーモニックなどは「在宅寝たきり患者処置指導管理料」で算定します。「在宅寝たきり患者処置指導管理料」は1050点と点数が低いです。消化済み栄養では月57500円の収入になるのに、半消化の栄養では月10500円にしかならないのです。医療機関によっては半消化の栄養をきらうところもあると思います。参考のURLです。http://iryoujimu1.com/iryoujimukouza4-4.shtmhttp://www.cty-net.ne.jp/~hiro/irou.html2009/9/17追記 在宅人工呼吸指導管理料(2,800点)と在宅成分栄養経管栄養法指導管理料(2,500点)は、どちらか一方しか算定できないそうです。http://iryoujimu1.com/iryoujimukouza4-9.html2012/04/11 エレンタールは成分栄養剤でした。お詫びして訂正します。