なんだかな・・・。
昨日のTVタックルである人が(顔・名前は忘れました)『日本にはオゾン層を作ったり、融けた氷を元に戻す技術があるんだから』とか言ってたんですが、これ本気でしょうか? オゾンが大気中に足りてないから追加してやろ~~なんてことをするには地上から少なくとも20kmの成層圏にまでオゾンを運ばねばならんわけですが、バベルの塔建てるわけにもいきませんから方法としては上昇気流に乗せるぐらいですかね。しかしオゾン層を復活させるのに必要なだけの量を撒けば、地上に舞い戻って来る量もハンパないと思います。化学の時間に習った通り、オゾンは強酸化剤であり人体に有毒です。光化学スモッグの原因物質でもあるらしいです。これでは環境保全どころか死人が出るかもしれません。 そもそも上空にあるオゾンは、酸素分子と紫外線などが関係した化学平衡によって発生しています。偉大なる太陽エネルギーの恩恵を存分に受けているのに比べて、人間がちょびちょび補填したぐらいでは全然足りません。 また融けた氷を元に戻すとはやはりそのままの意味なんでしょうか。シベリア地方の冬なら海水汲み上げて野ざらしにしとくだけで凍ってくれますが、冷帯といえども夏になりゃ融けます。ならより寒いであろう南極なら氷は氷のままかといえばそんなことはないのは周知の事実。てか地球上で融けてゆくすべての氷分の水を汲み上げるポンプの燃費を考えてみて下さい、化石燃料の値段をそんなに吊り上げたいですか?(なくならないとかいう説もありますが) 世界の国々は対症療法の虚しさを知り新たな方向に進み始めています。このような情勢下、そこらへんの高校生でもいい加減わかるようなことすら理解してないアホウが公の場で堂々と喋っている国があるとはなんとも情けない・・・。