天神さんの和歌
東風ふかば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそきみかすむ 宿の梢をゆくゆくと 隠るるまでもかえりみしはや此たびは ぬさもとりあえず手向山 紅葉のにしき神のまにまにやまわかれ とびゆく雲のかえりくる 陰見るときはなお頼まれぬ夕されば 野にも山にも立つ煙 なげきよりこそもえ勝りけれ美しや 紅の色成る梅の花 あこが顔にもつけたくぞなる流れゆく 我は水屑となりはてぬ 君しがらみとなりてとどめよ櫻花 ぬしを忘れぬ物なればならば 吹きこむ風に言伝はせよ筑紫にも 紫おふる野辺はあれど なき名悲しむ人ぞ聞こえぬ啼かばこそ 別れをいそげ鶏の音の 音の聞こえぬ里のあかつきもがな海ならず たたえる水の底までに 清きこころは月ぞ照らさむ 灯篭が地震で倒れ、何とかたちあがりました。 そしたら、灯籠に和歌がありましたのを小鴨文化財,石造物めぐりで教えてもらいました。 北野神社は、菅原道真などを祀る旧村社。京都の北野天満宮の文例を勧請したもの。享禄2年(1529)野火のため社殿・記録など焼失、天文20年(1551)尼子晴久再興され、元和2年(1616)里見忠義が方3間の社殿建立。しかし、万治年中(1658~61)再度野火で焼失。寛文年中(1661~73)再建。大正4年(1915)中西神社、岡田稲荷神社、福岡神社、秋喜神社を合祀、北野神社と称する。