吐くほどイヤかね…
引き算が苦手らしく…。算数の授業で集中できていない様子。昨日、教えてあげたのだが、別にそんなに分かっていない感じでもない。指を使って…ではあるが、9割は合っている。が、そうだね。確かに、今までの勉強の中では一番苦労しているようではある。家に帰ると、いつもスケジュールを確認したがる娘。今日も相談して、じゃあ、これをやってから宿題をやろうか、と一緒に決めた。いつものようにこなしていたら、次第に顔色が悪くなってきた。で、さぁ、次は引き算…となったら…嘔吐。吐しゃ物を片づけながら、「そんなに引き算がイヤなの?」と聞いたら、泣きだして頷く。複雑なことを書きたいと思う。こういうケースはマレだろうな、と思う。様々な要素が組み合わさっていないと、こうはならない。まず、軽度発達障碍児として気が向かないことは出来ない、大前提はある。が、娘自体、今まで『知的障害児』として上膳据え膳、何もやらなくても許され我がまま放題の社会生活を送ってきたため、つまり、本当は出来るのに、出来ないものとしてやってもらってきたため、グっと我慢ができない部分もある。だから、たかが少し出来ないだけでも逃げ癖がついているのだ。はっきり言えば、ズルさもあるのだ。そこが微妙で難しい。判断は、ちょっとでもできるようになったら、スイスイ出来るように戻る、て感じだろうか。本当に気が向かないことは、ちょっと出来るようになったぐらいでは、そうやり続けはしない。そして、母子関係。私といると緊張しているため、出来ないことが、過度のストレスになってしまうのだろう。私といると、本音が上手く言えない、という傾向もある。事実、気持ち悪いのにも関わらず、吐くまで一言も言わなかった。顔色が悪いのは見え見えだったのに。だから、少し、教えてあげよう、と思ってもストレス。宿題やろう、もストレス。だからといって、やらなければどうなるだろう。今まで、全く問題なく、むしろ好きだと言ってきた算数だから、この引き算は、おそらくズルく逃げているのだろう。心だけでなく体も逃げていて吐いているのだろう。これって、本当はどうすれば良かったのだろう。八方ふさがり、に感じていたが、今、振り返れば、そうやって逃げたいのなら逃がしてあげて、勉強なんて捨てれば良かったのかもしれない。勉強をしなければいけない、という前提での八方ふさがりなのだから。…違うか。そうやって逃げ癖をつけてはいけないのか。…うーん…難しい。結論からいえば、私は吐いている彼女に引き算を教えた。途中、実際に吐くことはなかったが、3度ほどトイレに行った。途中から、コツが分かったのだろう。面白くなったらしく。顔色も復活し、トイレにも行かなくなった。むしろ、自分から計算するようになり、最後は元気いっぱいノリノリでやり、あっという間に宿題は終わってしまった。もちろん、それから一度も吐きたいと言わなかった。…やっぱり逃げてたわけだけど…素晴らしく精神と連動した身体だねぇ。。機嫌よくオセロで遊んでいる娘に、「引き算やって良かったでしょ?」と聞くと、「うん!よかったー!!」と、満面の笑顔。「今日、やらなかったら明日はもっとやりたくなくなっていたんだよ。明日もやらなかったら、明後日はもっともっとやれなくなっているんだよ。」と、言ってやったのだが、分かったのか分かっていないのか。あああー。面倒だ。厄介な人だ。…でも、そうか。普通の母子関係だったら、やらない!やれ!!の大喧嘩になるところ、うちはまだ未熟な母子関係だから、吐いて自己主張しただけなのかな…。だとしたら、無理やりやらせた…というのも、そんなに間違えた対応ではなかったのかな…。…あぁ、奥が深い…娘の育児は…。