セイヤのblog

[政治] カテゴリの記事

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• たけしのガチバトル

  たけしのガチバトルという番組を見ていた。 日中問題と死刑制度、検察局の横暴という３つの話題を極々浅く、有り勝ちな政治バラエティーの形式を取って放送していた。 ご覧になった方も多いと思うが、この３つの話題を通してこのプログラムが視聴者に発したのは結局我が日本国の駄目さ加減だけだった様に思う。人間の必謬性への配慮の無さと、それに属するであろう民主主義国家における個人と共同体それぞれへの認識不足が齎す日本の通弊を、我々は何万弁繰り返し語れば気が済むのだろう。   （日中問題） 日本人が何を語ろうが、今や大国となった中国の覇権的方向性を変える事も内政を変える事も出来ないのだ。その認識に立てば、現在日本人が外交問題と思っている「日中問題」の殆どは、定まらない「日本国としての姿勢」に起因する我が国の内政問題だと私は思う。 中国が「核心的利益」と断言した事に対して、気弱げに「領土問題は存在しない」と言う事しか出来ず、手を拱くだけの日本国そのものを我々日本人は懸命に考えよう。 中国人が日本の土地を買い漁っている事への批判に対して、中国側のゲストが「日本が法律を創って規制すれば済む事」と一蹴したのは全くの正論なのだ。   （死刑制度問題） 死刑制度廃止論は随分と昔からあり、これまで各種メディアにより幾度と無く取り上げられている。情報が隅々まで届く我が国に於いて其の論旨はある程度行き渡っていると感じる。先進国が次々と死刑廃止に踏み切る中で、民主的な選挙制度を持つ我が国で法制度としての死刑が存置され続けているのは何故か。 私は其処に主にキリスト教国での「宗教的なもの」の台頭と、日本の無宗教性との差異を感じる。 死刑肯定論の主なものに社会契約論を背景にするものがある。 その内容は長くなるのでググって頂くという事で端折るが、此処に面白い現象を見る事が出来る。キリスト教の呪縛から市民社会を解き放ったのが社会契約という認識であり、ホッブス以降の社会契約論に建った思想家は当初はキリスト教徒から言われ無き反発を受けた。結局はその論旨の合理性から宗教側が折れ、今日まで一応切り離されて共存してきたのだ。そこで現在、死刑制度を廃止した国の多くがキリスト教国であるという現実を踏まえて見ると、現代社会のポストモダン的な潮流による現象が、正常な認識無き人々により誤解誤訳され、それが社会契約という認識の合理性に疑問を投げ掛け、「宗教的なもの」「キリスト教的なもの」の台頭を許してしまった事が死刑廃止の背景にあるのでは無いか？という問いが生まれて来る。 私には社会契約に立脚した共同体に於いて、個人の尊厳と平等性を担保する為に死刑が絶対必要だと断言出来る程の見識は無いのだが、国家が個人を許すという死刑廃止論は「出過ぎた真似」であり、余りにも宗教的であるという危惧を持っている。 世界の大勢とされる潮流に必ずしも正当性があるとは限らない。 日本は独自に制度を改善しながら死刑存置を堅持する事が肝要だろう。   （検察の横暴） 何十年も言われ続けている事を、今更何やってんだという気持ちで遣り取りを見ていた。 司法の場で検察庁と検事が必要である事は間違いない。 そして彼らは人間であるから間違える。当然違法な行動もとる。 彼らをチェック出来るのは裁判所と裁判官、そしてマスコミだけだ。 なら、裁判所・裁判官とマスコミが駄目なら如何するのか？ ・     ・・これも最初の（日中問題）の流れを酌むのだが 　　　　　　　　　　　　「私」の問題なのだろう・・・・・・・・   取り上げられていた郵政不正問題 村木さんの冤罪がスケープゴートになって事件の本筋が吹き飛んだ。 一係長の処分で済む問題であったとも思えないのだが・・・誰も言わない・・・ 

  2010.12.29

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• ・小沢、鳩山切るべし　・政権交代は間違いだったのか？

  ・小沢、鳩山切るべし小沢一郎は旧自民党政権での悪しき部分を具現集約したような政治家。鳩山由紀夫は旧自民党政権下で非現実的な理想論で党利を守る事に汲々としていた「愚かな野党」の政治家を具現集約したような政治家。まさしく両対極の様であるが、実は対して変わりの無い二人が日本中から集中砲火を浴びている。菅政権も愚図愚図だが、この二人を切れない様では政権としての存在意義さえ失うだろう。この場に及んでは民主党が割れて政権を失う事になったとしても良いではないか。この二人にＮＯを突き付ける事そのものに日本国を担う者としての意義があるし、再生民主党として国民の求心力を再び得る可能性も模索出来る。・ 政権交代は間違いだったのか？菅政権・民主党への支持率が下げ止まらず、政党支持率は自民党と逆転した。個々の失政失策や、野党を含めた幼稚で馬鹿げた国内政局の在り様を一々論っていたらキリが無い。内政・外交両面で我が国が尋常ならざる状態である事が政権支持率にそのまま反映されているのは確かだろう。旧政権時代に感じた、行き場の無い閉塞感・虚無感が再び日本を覆い始めており、民主党への政権交代劇自体への否定論まで出る始末だ。現在の菅政権と日本の現状には、「政権交代」を選択し希望を託してきた私でさえ呆れるものがあるのは確かだが、「政権交代」そのものが否定されるべきでは無い。いま見える結果だけを捉えて無責任な「それ見た事か！」的論調には本当に辟易とする。あの時点での政権交代という選択は必然であり、当然の選択肢であったという事は間違い無いものであったと私は思っている。幻想かもしれない民主主義にしか頼れなくなった我々はトライ・アンド・エラーを恐れず、諦める事無く「個」としての「公」へのコミットを繰り返すしかないのだ。創り直したと思っていた現在の仕組み枠組みが駄目なら、再び創り直す事で其処に希望を見出す事を何度でも何度でも懲りずに繰り返すしか無い。全体主義、独裁主義、祭政一致を国民が望まないのであれば他に考慮の余地は無いのだ。広く世界の状況を見渡せば日本国内だけでは無く、まさしく地球規模での「永劫回帰」に、人類は気概と覚悟をもって対峙しなければならない状況となっているのだろう。全ては人間の必謬性に端を発するポストモダン的な「個と公」「社会と国家」の関係性の混乱が不可避であるという現実認識への欠如が問題だ。為政者も国民も、何かスッキリとした「釈然とした形」を求めすぎている様に感じる。ガバナンスとしての「規範」や「秩序」を国家が一方的に一般化する事が出来なくなった現代社会においては、国家に正義としての明確な物指は無くなった。「個」や「社会」側からそれらの形成・成立を国家へ促し、しかも、それが必ずしも正当性を持つもので無いかもしれぬという覚悟を市民側が持つしか無い。それは政治機構が置かれる器としての社会・市民の在り様こそが最大の問題だという認識だ。受動的な懐古・絶望・諦めからは「永遠に続く不平、不満」しか生まれない事だけは肝に銘じておかなければいけない事だろう。

  2010.12.21

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• 暴力装置という認識

  （暴力装置発言） この発言を、仙谷由人の左派政治家としての経歴を考慮して考える場合には、その含むところに批判に値する彼個人の心理があるのだろうが、暴力装置という単語自体に私は違和感を覚えないし、自衛隊の諸君に対する不敬とも思わない。 「専守防衛としての軍備」とはいえ、他国他組織からの暴力や弾圧に暴力をもって抗うのだから、攻めるも守るも軍隊が「暴力装置」である事に変わりは無いと私は思う。   憲法９条があろうが実力装置と呼ばれようが、そしてどんなに日本独自に言葉の瞞を弄しようが、世界中の誰が見ても自衛隊は我が国の軍隊である。国家間でも小さな共同体の中でも厳然と暴力は存在し、そこで実際に人間が傷付け合い死んでいる現実から「言葉の言い換え」などで逃げる事は出来ない。そんな世界情勢の中で国家が軍隊と言う暴力装置を持つ意義は主観的経験論が及ぶ処では無く先験的なものなのだと私は思っている。自分の住む国家だけがその先験性から逃れられると思うのは傲慢であり国を危機な立場にするものだろう。だからこそ軍隊が綺麗事では無い、戦争で殺し合いをする「暴力装置」であるという当たり前の認識はどんな立場の人間であろうと大事なのだ。その認識があって初めて為政者も国民も緊張感と細心の配慮を払って「暴力装置」を扱えるのだと思う。 現実の「暴力装置」の意義と問題性に言及も出来ず、言葉尻だけ論って稚戯に等しい言葉遊びを繰り広げる国会の有様には全く失望するしかない。  「暴力装置」への国家としての態度を曖昧なままにして国益の損失と自衛隊員（防衛の範疇には海保も含まれるだろう）の生命を危険に晒し続けている日本国の実情を私は激しく憂うる。  

  2010.11.19

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• 募る閉塞感

  与党も野党も相変わらずの失言と揚げ足取りの繰り返しで「建て前」ばかりが横行し、日本の政治はますます閉塞感を増している。 こんな瑣末的な如何でもいい遣り取りが、日本の政治と政治家の小ささと下らなさを、公に晒している事を彼らは感じないのであろうか。 まるで子供の口喧嘩だ。 彼らは国益を担う人間としての「恥」を知るべきだろう。 批判を一身に浴びても、「こんな下らない遣り取りは止めにして、国民国家の為に前へ進もう」と言う政治家が１人くらい居ないものなのだろうか・・・・  

  2010.11.19

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• 「国家という認識」　護憲も改憲も出来ない違憲状態国家日本

  マスコミでは尖閣事件の映像流出における責任問題が繰り返し報道されている。それが問題の本質から国民の目を逸らす作為的な流れだとの批判も多くあり、成る程それもそうなのだが、もっと本質の根本に迫れば「何故に日本国は、この様な状況下で何も出来ない国家であるのか？」という事になる。 「何もしない」のでは無く「何も出来ない」のだ。 「何も出来ない国だから平和なのだ」という有り勝ちな声が聞こえて来そうだが、現在の世論は政府に国家としての尊厳を求めている様でそれとは相反するものだろう。 まぁ、国家の尊厳を望んでいる国民の声にしても「現実」に「現在」、「何」をする事が国家としての尊厳なのか、そして国家として毅然な態度をとった後の影響についての覚悟も無いで言っているのだろうから五十歩百歩だといえる。 民主党ばかり責めても虚しいばかりだ。政権交代が無く、自民党政権が今日まで続いていたとしても、やはり今回と同じ事しか出来なかったと私は思う。日本国は戦後一貫して尖閣事件等の様な有事に「何も出来ない国」を目指し、国民はそれを支持してきた。それが悪い事ばかりでは無かった事は認識してはいるが、兎も角、国家間の争事には須らく日本側から譲歩して経済性を最優先して今日まで遣って来たのだ。今更「腰抜け外交」だの「奴属外交」だのと政府批判している多くの日本人は己の過去の思考と言動の歴史を振り返ってみるべきだろう。 独裁国家でも無い限り、国家としての毅然な行動は、そこに住む国民の毅然とした決意の末でしか成し得ないのだ。   戦前戦中の全体主義へのアレルギーが、戦後そのまま「国家という枠組み」への嫌悪感へと誤変換され、それが今日まで増長増幅されてきている。国家や愛国心について語る事がそのまま右翼・国粋主義者と謗りを受ける様な社会はやはり歪んでいるといえる。 世界中のどの国にも類の無い、我が国に蔓延している「歪んだ国家感」を修正して正常な状態に戻さなければ日本国家としての尊厳など望むべくも無いだろう。   「武力行使はしないという選択を可能な国」は「武力行使を選択を可能な国」と同義であると私は思う。中国へ毅然とした対応を出来ない事が国辱と思うなら、厳然とした憲法９条を持ちながら護憲も出来ず、だからと言って改憲も出来ず、姑息な言葉の言い換えと拡大解釈で違憲状態を放置している我が日本国の在り様こそ恥じ入るべきであると思う。  以前の日記にも書いたが「日本国は日本人が自ら決定し、自ら行動し、　　　　　　　　　　　　　　　　　　自ら責任をとる国家でなければならない。」  

  2010.11.13

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• グズグズ状態の日本

  政権発足以来変わらず与党民主党と内閣は迷走している。 国家と国民に責任を負う政権当事者で無いような一連の言動には危機感を覚える。国民に指し示す行方が不透明な上に、以下の様に、あらゆる事にスピード感が無いのだ。   （ＴＰＰ参加保留） 菅総理はＴＰＰ参加決断を先送りして協議開始に留まった。予定では来年後半の参加を意図しているらしいが、そんな悠長な事をしていたら日本が関係各国の中で取り残される事は目に見えている。 それに、参加保留のままでネックになっている農業関係者等との協議に入っても、既得権益を持っている連中に邪魔され、関税撤廃後に世界に抗すべき真の「日本農業維新」は成し得ないだろう。来春早々にでも参加する事を表明してしまって時間的縛りをかけ、既得権益を主張する層に圧力を掛けなければ話などまとまらない。 おそらく政府は現在以上の人員と頭脳・予算を農業に投下しなければ成らなくなるのだろうが、それを既存の農業保護の延長にしてはならないのだ。遅きに失した上に無駄遣いでは「工業も駄目・農業も駄目」になっては元も子も無くなってしまう。   （八ッ場ダム・事業仕分け他） 馬淵国交相が八ッ場ダムの建設中止の撤回を表明した。これは前前原国交相の時に住民との交渉が頓挫してしまった状況を変える為だけの鈍らな手法だ。一部の住民が建設再開を期待して馬淵発言を歓迎しているがソレは無いだろう。このオチは「馬淵大臣、八ッ場ダム建設中止の撤回を撤回？＝中止の再決定」だ。 体裁ばかり繕って結局は中身の無い行動が多すぎる。時間と費用が無駄に費やされていく・・・これは事業仕分け全般にも言える事だ。   （流出ビデオ犯人探し） いい加減にしろ！！と怒鳴りたくなる 犯人探しなど遣るべき事を遣ってから後にしろと言いたいのは私だけでは無いだろう。巷で月光仮面扱いされている情報流出犯。私は前の日記に書いた様に架の人の行動を愛国的とは思わないが、最前線で実際に命を張っている人間からの直訴としてなら憂慮の思いは当然ある。 全ては政府の初動の失態が今日までの状況を形成しているのだ。中国人船長拘留中にビデオを公表しておくべきであったと思う。その後で日中の関係修復・調整に尽力するのが独立国家の外交だろう。領土問題を抜きにしても（実際存在しないが）現在の日本の気持ちの悪い状況の原因は現政権の度重なる失態によるものである事は否めないのだ。 まさしく、救いようが無い程に我が日本国は愚図愚図状態だ！ 

  2010.11.08

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• TPP参加は日本農業再生のチャンス

  ＴＰＰへ参加は問答無用で国家として決断しなければいけないものだろう。 その決断の足枷となっているのが農業なのだが、その反対意見には何とも説得力が無い。残念ながら我が国は実際には今日まで農業を守って来られていないし、逆に場当たり的な国の失策の連続で日本の農村と農地を荒廃させて来た様に思う。 ＴＰＰ賛成派の一部の「農業のＧＤＰが1,5%しか無い」だの、「農業だけ聖域化する事への苦言」だのといった戯言に組みする気持ちは更々無いが、農業が国の安全保障を含めた根幹を成すものであるという共通認識を確認した上でＴＰＰに参加する事は、日本の工業品製造業に利するだけでなく、画期的な日本の農業再生の契機になると私は思う。 高品質で安全な日本の農産物を海外に売り込んでいく必要性を言う人は多い。それは当然だが、その為には国家を挙げた事業として農業を捉え直す必要がある。他国の農産物と比べて付加価値があるとしてもＴＰＰ参加により関税撤廃した後で工業製品と同じ土俵に乗せて放任してしまっては日本の農業は壊滅してしまうだろう。収益性を上げる為の再編と工夫をしながら、同時に国家の戦略的意図を持った保護はどうしても必要だ。これは今日までの野放図な農業保護とは一線を隔す公共性のあるもので無くてはいけないだろう。 ＴＰＰ参加は、我が国が経済大国と呼ばれて来る過程で、稼ぎ頭であった工業製品を輸出する為に人身御供扱いされて来た農業の「重要性」への、日本国民の意識を変革する為の絶好の機会と捉えるべきなのだ。多くの日本国民が日本の農業を考え直し、食料の安全保障を考える時だ。 これは同時に、グローバル化時代にこそ強く要求される日本人の「国家への意識」の変革にも繋がるものであろうと思う。 

  2010.11.05

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• 尖閣漁船衝突事件ビデオ流出

  尖閣における中国漁船の海域侵犯及び故意による衝突事件のビデオが流出した。海上保安庁は当該映像が海保の巡視船が撮影したものである事を認めたが、流出の経緯に関しては言及せず、近々に記者会見を行うという事だ。私は今回の衝突事件での映像は即刻日本国民と国際社会に対して開示すべきであったと思っている１人だが、この映像流出は何とも中途半端であり、危険であり、国威を貶める事件であると考える。この映像は日本国政府の外交判断の元に、他からの憶測を排せる形にしてから全てを開示すべきものであり、この中途半端な映像だけが一人歩きしてしまう事での日中両国での極端で誤った世論が喚起される事が危惧される。そして何より日本国政府が国家機構をコントロール出来ていない印象を世界に公言したようなものなのだ。流出元が海保や官僚であろうと政治家であろうと、日本国政府の威信は大きく傷ついたと考えるべきだろう。ハッキング等による愉快犯なら論外だが、愚図愚図している菅政権に対しての「やむにやまれぬ大和魂」という立場での何者かの行動なら国際センスの逸脱は甚だしい。どんなに国内に不満があっても、真のパトリオットなら他国に恥を晒すこんな真似はしないだろう。今後の動きに注視したい。

  2010.11.05

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• ＴＶタックル　事業仕分けand古賀茂明氏

  昨日の日記で事業仕分けの問題点を取り上げたが、今日のＴＶタックルはタイムリーだった。法的根拠を持たない無責任なパフォーマンスショウと化した事業仕分けの弊害に皆気付き始めているのだろ う。情報開示を軽視している訳では無い。その情報を、現実を好転させる為の術と出来ない事に失望しているのだ。 そこには責任政党としての自負も感じられないし、スピード感も感じられない。 映像で意気揚々と仕分け人が官僚に物言う姿を見ていたが、その先にあるのが「衆愚のカタルシス」だけなら悲しすぎるだろう。 何度も書く様だが、事業仕分けそのものに法的拘束力を持たせる事が出来ないのなら即刻止めにして、小さな情報開示専門の調査会に組み直せばよかろう。   古賀茂明氏に関しての情報はネットで追いかけている。自民党政権末期に官僚内部からの改革派として塀の上に乗せられて、民主党に梯子を外されて閑職に追い遣られている古賀氏。仙石官房長官に恫喝までされてなんとも遣り切れない立場だ。現在、野党自民党のカードとして動いている感があるが、最終的に公務員改革を目指す民主党が彼を見殺しにする様であれば現政権の求心力は大きく失われる事だろう。 我々は彼の名前を忘れる事無く成り行きを注視しなければならない。   外交・領土問題に関しては番組出演していた教授・評論家諸氏と異なる想いをもっているが、それは次回に・・・   

  2010.11.01

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• 拡散する根本論議・・・事業仕分けの問題点

  （拡散する「根本」） 有権者としては他に選択肢の無い状況なのに、済し崩しに的に民主党政権が自壊しかけて来ている印象が拭えない。 当然だが、現在の日本国の金詰りも国際社会でのポジションも前政権までの日本の歴史の中で培われたもので民主党の所為では無い。その何層にも積み重なった我が国の閉塞感に別れを告げるべく政権交代を私も選んだのだが、現状に対する民主党の責任性の多寡は百も承知の上でも現政権の無策さを断じざるを得ないのである。 個々の政策に反映されなければならないのは、日本国が再生していく為に「何が」「どう変わらなければならないのか？」という根本の明確化であり、畢竟その行き着く先の「日本国の形」が見えていなければ政策の合理性は担保出来ないのだ。 彼らが描く「無駄を省き」「雇用が改善」され、多くの子供が公園で遊び、それを幸福そうな老人達が見守る社会というのはどういう国家なのだろうか？ 目前の日本国が抱える政治課題と問題意識は立場は違えども与党も野党も大差は無いと思うのだが、その根本と思われるものを議論している内に話は拡散し根本から逸脱していくという事を我が国は長年繰り返してきた。「言い換え」と「解釈の相違」という誤魔化しの政治文化が民主党政権になっても変わらないのだ。 何よりも「スピード感」・「誠実さ」・「国民有権者への責任政党としての国家感の明示」が大切だと思う。 山積する課題は一朝一夕で片がつかないのは国民も衆知だ。それでも政策の優先順位を明確にし、その政策の達成例を国民に解かり易く提示しながら進む以外にどんな手法も存在しないと考えるべきだ。   （事業仕分けの問題点） 現政権の唯一の救いともいえる事業仕分けだが、情報開示としての役割に留まり具体的な解決の方法を未だ手にはしていない。山の様に仕分けした後で何がどう事が進むのか誰にも解かってはいないのだ。 無駄なものに事業廃止を断ずるのは良いだろう。しかしその決定が法的効力を持たずに済し崩しに無効になってしまうのであれば翻弄されるのは国民だ。官僚やその関係団体やゼネコンなどはどうなっても良いが、その向こうに居る国民が政治家の無責任な発言によって不利益を蒙る現実を菅総理や蓮舫議員は意識出来ているのだろうか。政治家の無責任さが創り出すタイムラグは一般国民にとっては致命傷になる。八場ダムの住民の惨状を例に出すまでも無いだろう。 私の知人の１人もスーパー堤防が廃止されれば差し押さえと自己破産の憂き目に合う事になっている。 大事を行うには何処かに犠牲が強いられるものだが、それが国民の幸福や国益に繋がるのでは無く、政治家のパフォーマンスの為であるのであれば国民は余りにも不幸だ。 独断との非難は責任政党として覚悟して事業仕分けの判定に法的強制力を持たせる事が出来ないのであれば、この事業仕分けそのものの在り方も再考が必要であろうと私は思っている。 

  2010.10.31

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• 書行無常・・・

  父親が9月末に倒れ入院、仕事の方も殺人的に混み合ってしまって一月近くあたふたとしていました。 日記も更新出来ずにおりました。 その間毎日、朝と夜のTVでの報道で我が日本国の動きを知るばかりであったのですが、何とも遣り切れぬ思いで毎日を過してきた感じですね。 尖閣問題に端を発する中国との関係性に言及する報道が多かった様に思いますが、私自身には、何より民主党政権が結局「自民党的」な政権に先祖帰りしてしまった事実を伝える報道に失望する日々を送っておりました。 政策調査会の復活 企業・団体献金の復活 民主党内での派閥拡大と活性化 いつまでも情報開示に留まり法的効力を持たず、仕分け結果の法案化への道筋も見出せないまま続けられるパフォーマンス的事業仕分け 今期一杯で議員を退く発言を撤回した鳩山由紀夫・・・ 何やってんだ民主党！！   私は「企業・団体献金の一切の禁止」という一項目だけでも政権交代の意義があると考えていた人間ですので一気に民主支持へのインセンティブを失いました。 企業・団体献金を禁止し、新たな国家と国民が保管し合う関係の構築が新政権の一大事であったハズです。民主主義を標榜しながら、垢の様に日本国民に染み付いた「臣民型性質」から「参加型」に変えてい（変わっていく）為の第一歩であると私は考えておりましたので全く残念であり失望の思いが消えません。   これまで政策批判をしつつも民主党政権を支える心積もりでおりましたが、もう「贔屓目」に立った発言をする必要は無い様です。   

  2010.10.29

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• 勝負あったか？・・・・・

  尖閣における今回の騒動の始末において、「今回の事は結局中国が恥をかく事になる」等と日本の何某かという政治家が悠長に語っていたが現状はどうか。我が日本国首相がブリュッセルの国際会議において冷ややかに応対され、国内でも件の検察局の不始末が新聞のトップを飾り続ける一方で、中国は破綻国家ギリシャの国債を買い増しているという。EUでも肥大化する「中国の影響力」に関して懸念を抱く意見が多くなって来ている様だが、ギリシャ国債を引き受けてくれるというのなら大歓迎だろう。 否応無くEUにおける中国の重要性は増す事になる。それを、尖閣問題に派生する対日政策の一環等という論説をする日本のマスコミには溜息が出る。中国は日本の向こうに居る米国を牽制しているのだ。彼らは日米と経済的には手を結びながら、世界の中での日米両国の孤立化を同時に図っているのだろう 菅さんがベルギーへ、それに「対抗しうる何か」を持って訪問したとは考え難い。何しに行ったんだろう菅さんは・・・    

  2010.10.04

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• 三役人事も内閣改造も必要無い！

  代表選で現職の総裁であり首相が勝ったのだから、三役人事も内閣改造も必要無いだろうと思うのだがどうだろう。余計な事をしても民主党内の内紛を論うマスコミの餌食になるだけだ。政府がやらなければならない事は誰が三役で大臣でも同じなのだ。ましてや自分が一度は組閣した現体制ではないか。「時間的ロスを避けて現体制のまま一気に改革に邁進する」と何故に菅首相は断じてしまえないのか・・・首相がコロコロ変わる事が非難されているが、国務大臣がコロコロ変わる事もそれ以上に国益を損なう有様であるのだ。 まぁ、そんな中で岡田氏はよく幹事長を引き受けたと思う。現状の民主党政権での幹事長と外相は「火中の栗を拾う」逃げたいポストだ。岡田氏は結局どちらかのポストを選ばざるえない状況に追い込まれたとも言えるのだが、国会と党内の両方に存在する「ネジレ」など気にせずに遠慮なく大胆にやって頂きたい。 しかし、政権政党の幹事長ポストに成り手が居ないというのだから日本の政治の世界も変わったものだと思う。 

  2010.09.16

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• 戦い終わって・・・

  １５年振りに円が８２円台をつけた。 現在の円高を語る時に、耳にタコが出来る程繰り返し聞かされるのが「円が高いのでは無く、ドルが一方的に安過ぎるのだ」という事。 そのまま代表選に当て嵌めて「菅が選ばれたのでは無く、小沢が選れなかったのだ」と言い換えるのも面白いが、その結果として円高に振れたのなら、この代表選の馬鹿らしさを改めて認識させるものだろう。   菅だろうが小沢だろうが、どちらが選ばれても画期的で実行可能な「円高・経済対策」も「外交政策」もありはしないのだ。国家の無駄を省きながら目先の現実問題に個々に対処していく事だけでも難しい状況だという認識を国民側が持つべきだろう。 この二人の実体の間に、時間と費用をかけ、政治的停滞を齎してまで選挙をして選ばなければいけない違いは無かったと思う。イメージの違いだけを頼りに、党利に走ったお祭り騒ぎをしたツケはこれから民主党議員達に払ってもらわなければいけない。 

  2010.09.15

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• 態度保留の議員達の日本的欺瞞性

  もうすぐ民主党代表が決まる。 いろいろと書いて来たが、此処まで来たらどちらに決まっても直ぐに「直面している国難への対処」の為に動いて欲しいと思う。代表戦後に内向きの恨み辛みで政治的停滞を齎す様であれば民主党は終わるだろう。   私自身は小沢批判に終始し、「お世話になった」などという理由で小沢に群がる新人議員達の国政議員としての自覚の無さにも呆れたが、それ以上に絶望的な気持ちにさせられたのは未だに態度を表明しない民主党議員達の存在だ。 一見、中立的で清廉さをアピールしている様に感じるが「当事者性」を欠いた余りにも日本的な欺瞞性を其処に見る事が出来る。 普段から国政議員として何も考えていない事を表明している様なものなのだ。 そんな輩は政治家など辞めてしまえばよいと思う。   自分なりの理想はあっても、現段階でそれを実現する力が己個人に無い事を普段から認識していれば、多少の違いを超えて「理想に近しい実力者」に加担して、少しでも理想を現実に近づける為の努力を怠らないのが政治家の仕事だろう。 日本国民は先の総選挙で、長きに渡った自民政権に決別し、民主党の方向性に加担するという「決断」をする事で、微かではあっても希望を繋げたのだ。そこで国民の委託を受けた当の民主党の議員が政治家としての「気概」も「スピード感」も醸し出せないのでは情け無さ過ぎるではないか。 事後責任のリスクを取らず、他からの批判を怖がっているばかりの政治家など、何の役にも立たないそれこそ「税金泥棒」である事を知るべきだろう。     追記・・・以前の日記にも書きましたが、小沢代表・菅首相という          図式が気になってしかたが無い。          知り合いには一笑にふされたが･･･   

  2010.09.14

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• ズレている論点

  まったくウンザリする。 １４日の代表選投票を前に依然として不毛な論戦が両陣営で繰り返されている。   「地方への財源と権利の移譲」が言葉を変えては繰り返されているが、地方分権は強力な中央政府の力によってしか成し得ない現実を彼らは解かっているのだろうか。 各都道府県知事の要求を全て聞いていては国家等成立しないし、地方への財源移譲の為の初めの一歩である「財源の配分」さえ強力な国家・政府の指導力の下でしか出来ないのだ。 わが国は「中央集権国家」としてさえ機能していない国であるという認識が必要だろう。 まず、まともに機能する強力な指導力を持った中央政府の創造が大前提である事を知るべきだ。   「円高対策」等の経済対策の上滑りで無責任な論議にも腹が立つ。 国家として円安にする為の手法だけなら経済を少し勉強している人間なら誰でも知っている。日銀の白川総裁も馬鹿では無い。そんな事は百も承知で「介入しない為の言い訳」を探しながら答弁しているのだ。問題は日本政府も日銀も「何故に遣らなければならない事を遣らない」で「遣らない為の言い訳」をしなければいけないのかという事だ。 其処には米国の大きな思惑があり、それプラス世界中の円高容認の流れに日本が抗し得ないという現実がある。前回の日記の繰り返しになるので多くは書かないが日本国政府と国民が「大きなリスク」を背負う覚悟をして国家の方向転換をしない限りこの流れには抗する事は出来ないのだ。 極論と言われるのを覚悟して書くが、日本のこれまでのあらゆる国策は「米国の思惑の下」に成り立っており、日本の新しい指導者が論じるべきは正に其処だろうと思う。それが根底に無いどんな政策も小手先のその場凌ぎに過ぎない事を知るべきだろう。 

  2010.09.12

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• 闇に消えるか郵政不正

  この事件は村井元局長の無罪で一件落着となってしまうのだろうか？   官僚叩きの風潮を背景に検察局が見切り捜査をし、それをやはりポピュリズムよろしくマスコミが煽り立てて立件の為の方向性と手法を誤らせた感がある。 その反省の所為か、村井無罪判決後の「真実」へのマスコミの追及の声が挙がらないのだ。   村井元局長の関与は否定されたが、この検察局の致命的な的外れを当該事件の利益関係者達に逆手に取られて利用された様に思う。一役人である上村元係長が単独で「凜の会」に便宜を図ったと考える人間は居ないだろう。 国会議員の関与も取り沙汰される「古典的な不正事件」であり、やはり古典的に有耶無耶のままに忘れ去られていく案件なのだろうか？・・・  検察局は襟を正し、「恥を忍んで」この事件の真相の追究への手は緩めてはいけないと思うし、マスコミと市民は「揚足取り」ばかりで無い「真相を知る権利」の声を消さぬ様にすべきだろう。 

  2010.09.12

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• いま、あえて「政治と金」を問う

  原口一博総務相が小沢支持を表明した。 「政治と金」と検察審査会の問題に関しても「推定無罪が民主主義の鉄則」と容認発言をしたと報じている。 世論に蔓延りつつある、日本国家の切羽詰った経済的危機的状況を背景とした「一先ず政治と金の話は置いておいて・・・」といった風潮と共に全くウンザリとする。   「推定無罪」が世界標準であるなら、西松事件での元秘書の逮捕と二十数億円もの政治資金収支報告書の虚偽記載が現実のものとして事前に認識されている政治家が「これから」一国の代表になるのは世界標準と照らし合わせてどうなのだろうか？ 起訴は免れたが「何ゆえの虚偽記載か？」は善意として捉える人間は居ないだろう。 小沢の師匠である田中角栄やフランスのシラク等も任期中に疑惑が出て退陣後に起訴されたが、少なくとも就任前に小沢の様な「あからさまな疑惑」で騒がれてはいなかった。 現在の小沢待望・疑惑容認論は日本国独自の民度の問題であるのだろうか？ 今日まで、「政治と金」の問題が有権者に無力感を与え、国家と市民社会の関係性に停滞感を齎して異常な乖離状況を生んできた歴史を早くも忘れてしまったのだろうか？ 経済的に社会が疲弊し、困難な状況であるからこそ「日本国民の意識」が現在問われていると思う。   右肩上がりの経済の中ではみんな脳天気でも良かったし、政治家の質も、ソレを選ぶ有権者の質も厳密に問われる必要は無かった。選挙前に政治家が掲げる政策は悉く実現すれば素晴らしいものばかりであるのは当然だが、その政策の具体的実現方法を「現実を加味」して厳密に言及出来る政治家は現在の日本には見当たらない。 この部分に関しては菅も小沢も知識・認識不足であり曖昧な同レベルであると私は思うので「政策の違い」を二人の争点と見る事自体が違うと感じている。 例えば「米国との関係性そのものを変える」という確固たる哲学と現実的な手立てが無ければ、外為を始めとする経済対策も普天間の問題も進展する事は無いし、根本的な解決には至らないのだ。   最近「アンシャンレジームの打破」なる言葉が闊歩しているが、旧体制・旧価値観の象徴的なものが「金と政治・金と社会」の関係のあり方に集約していると私は思う。 日本の政界でこのアンシャンレジームを最も体言してきたのが小沢一郎であるという認識をもっている人間は私の他にも少なくないだろう。 全く残念な事ではあるのだが、一国の代表を決める事になる民主党の代表選においての争点は「政治と金」の問題に関して「どちらがマシか？」だけだと私は思っている。 

  2010.09.08

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• 不毛な代表選　忍び寄る日本の危機

  代表選での当事者二人、周辺の議員達の論戦論評は、余りにも低次元、認識不足でうんざりする。 私は絶望的であった自民党政治から変革されて行くであろう先行きに、未だに微かな望みは持ってはいるので民主党に加担している事を公言しているが、この代表選が国民への求心力を失わせる不毛な内輪揉めである事は私の立場でもわかる。 一つでもいいから、自分が解決できる長期的に日本国が抱えている政治課題への具体的な方法を語る以外に何処に一国の代表としての差別化を図るものがあるのか？ 例えば四面楚歌の普天間問題は過去の日本の「負の遺産」だが、それを現実的、肯定的、発展的に継承していく具体案は考えていれば出てくると思う。 今頃に「知恵を出し合って云々」という小沢の台詞も、「日米合意」だけを笠に着る菅の発言も愚かとしか言いようが無い。   現在、国家・行政が取り組まなければいけない事など誰もが解かっている事だ。それを並べ立てて「何とかしなければいけない」といい続けているだけの存在が日本の国政政治家の特徴かもしれない。認識不足、勉強不足、経験不足故に場当たり的な政治行動しかとれないのだろう。ドブ板的に当面の問題に対応していく手法は市会・県会議員クラスのものだ。長らく地元地域・特定団体への利益誘導に身を費やしてきた日本の国会議員は、地方議員の親玉の様な仕事が染み付いてしまっている。その典型的な代表が政局の専門家となってしまった小沢一郎であると私は思っている。  だから一先ず「菅でいい」のだ。 実際には菅も小沢もどちらもカラッポだが、小沢に擦り寄る政治家達よりは、菅を支えるグループの方が将来国家・国民の為に働ける人材が多いと私は認識している。   こんな茶番はサッサと切り上げて、政治課題に邁進して欲しい。 少し外に目を向ければ、日本のＣＤＳが高騰しているのに円高が進んでいるという状況がある。これは明らかに国際社会が人為的に日本潰しを画策・・・そこまで言わなくても日本が破綻する可能性を容認する方向性を表明しているに等しいのだ。日本に未曾有の危機が迫ろうとしている。 政治家が内輪揉めしている時間も、国民が平和ボケしている猶予も我が日本国には無いハズだ。 

  2010.09.03

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• 小沢一郎　自らの虚像に依拠する政治家

  ニュース番組では菅直人と小沢一郎を並べ立てて比較している。 小沢一郎のアドバンテージとして政策の実行力を挙げる人間が殆どだが、何を根拠にした発言であるのか不思議に思っている。 イメージだけ先行した無責任な話だと感じる。  政治家になって自民党時代から年数だけは重ねているが、小沢一郎が立案した政策、提案した政策、そして民意を得た政策についての例を挙げ話して欲しいと思う。 彼の豪腕の所以は政治家間の調整、選挙対策での金集めや利益誘導での手腕に関してのみであり政局に限定される。政策立案、施行に関して汗を流し、国民と向き合ったという記憶は私には無い。 その唯一の取り柄である政局に関してでさえ、自民党を離脱して以来、これまで烏合集散を繰り返し「壊し屋」との異名を頂戴しているではないか。   小沢一郎という政治家は、周りが勝手にイメージして作り上げた虚像に自ら依拠している政治家であり、実際には政治家として失敗した人間であると私は思う。 選挙対策だけに限れば経験知と集金力があれば政治家で無くともイニシアチブがとれるが、イコール日本的政治風土に染まり切った人間であり、彼の言動が旧態然としたものから抜け切れない由来がそこにある。 彼の様な人間を一国の首相などにしてはいけない。 菅直人が首相に相応しいとは思わないが、現実的な落とし処としては一先ずは「菅直人でいい」と思う。 これが「究極の選択」と言っては言い過ぎだろうか・・・   小沢有利の報道の多い中、危機感を感じて小沢を扱下ろしてみました。皆、冷静に「小沢一郎という政治家」を考察し直してみるべきだと思う。 

  2010.09.01

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• 小沢代表・菅首相？

  ドタバタ劇の末に代表選は回避出来なかった。 出来の悪い喜劇を観せられているのだろうか・・・ 「僕はなんだったんでしょう？」という台詞も笑えるが、鳩山由紀夫は首相在籍時から今日まで何も出来ないままでピエロとして消えていくのだろう。 この喜劇の最高のオチは「小沢民主党総裁」プラス「菅直人内閣総理大臣」という図式かもしれない。 私はそんな図式が、あながち無い事でもないのではないかとは思っている。   巷には小沢待望論がある様だが、自民党幹事長時代から長年政治を見続けている私には「小沢内閣総理大臣」というのは想像も出来ない。私は旧態然とした手法を用いる小沢の様な政治家の存在と、それに頼る政治家や国民の意識が日本の停滞を生み出す原因だと考えている。それ故に「反小沢」の意思をずっと表明し続けているし、政界から消え去って欲しい人物の1人だ。 しかし、事がここに及んでは政治的空白を回避し国難に対応する現実的な方向を模索するしか無くなって来た。 小沢が政局に関してプロである事は間違いない。 小沢も馬鹿では無いから自分に国民に対する求心力が無い事も解かっているだろう。 政局を見据えた政党運営と、政策主体の国家運営を切り離す手法はありえるかもしれない。そしてそれは憲法を改正して選挙制度改革した上での「大統領制への布石」ともなりえるのだろう。   ・・・と、、、こんな喜劇のオチを考えておりました。 日本国は内の憂いも外の憂いも拭えない危機的状況になってきました。    

  2010.09.01

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• トロイカ体制？

  菅首相と鳩山前首相が二人並んで会見をしていた。 トロイカ体制とは具体的にはどういった形になるのだろうか？ 明日、菅と小沢の会談があり何らかの会見があるらしい。   挙党一致で当面の政治課題に邁進する為に「代表選」が回避される形になるなら一先ず騒動は治まるのだろうが、挙党一致と、更に言えば挙国一致で国難に対処する呼びかけは菅直人が自ら行い国民への求心力を得なければ成らなかった事なのだ。 そうなれば小沢排除、鳩山排除の流れは自然に出て来たハズだ。 鳩山に今回の様なスタンドプレーをさせてしまった為に、結局は小沢の存在価値を再認識させるという意図を許し、仲介する鳩山まで復活させてしまい抱え込む結果となってしまった。 傍から見れば、子供の喧嘩を見たトンチンカンな近所のオバサンが、喧嘩の原因も解からないままに「何でもいいから仲良くしなさい」と不条理に仲直りさせようとしている様なものだ。   よもや仙石や枝野の首を差し出して決着を図る様な形には成らないと思うが、国民・有権者に絶望感を与える始末にはして欲しくないなと思う。   しかし、、、流石の私も鳩山由紀夫の愚かさにはホトホト愛想が尽きた。 以前、鳩山に対して、「政治家などに成らずに単なる金持ちのボンボンとして暮らしていれば幸せな人生を送れたろうに・・・」という様な事を日記に書いた事があったが、本当に劇場にでも隔離して「一生オペラでも観ていやがれ！！」と言って遣りたいところだ。 

  2010.08.30

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• 異質な政治の停滞感

  ドイツと日本の比較の日記を書いた後だった所為か、日本の政界の有様を呆然とした気持ちで見ていた。自民党政権時代にも「どうにもならんなコイツ等」と呆れた事は数え切れないが、どうも此の処の民主党政権における政治的停滞感、無力感は過去に経験の無いものの様に感じる。   今回の不毛な代表選を齎したA級戦犯は鳩山由紀夫だろう。 一度国民からNOを突き付けられたのだから大人しく消え去れば良いものを、ノコノコしゃしゃり出て来て混乱に拍車をかけている。彼の近視眼的に善人振る愚かな性質が首相として一国を危うくしかけたという認識と反省が全く無い様だ。それに加えて鳩山由紀夫の最近の言葉や行動の一つ一つを「政党の私物意識」というキーワードと照らし合わせていただきたい。小沢一郎への加担もその意識の果てにあるものである事が解かると思う。元来、小沢一郎という政治家はこの様な局面で表に出て来る様な人間では無いのだが、鳩山由紀夫の「無意識の狂気」にあてられてしまったのだろう。民主党は鳩山由紀夫個人の資金で出来た政党であり思いはあるだろうが「悪気の無い愚か者」ほど怖いものは無く、これは政治云々以前の人間性の問題の様に感じられる。 政策も解からず、政局にさえも関心の無い「一般人以下の素人」に掻き回されている印象の現状は、過去に類の無い異質にして異常事態なのは間違いないだろう。   だからといって菅直人が首相として相応しく、政治家として小沢一郎より優れているわけでも無い。彼がお調子者で成り行きの言動を発する人間である事は民主党支持者も認識したと思う。ただ、国民には首相個人の資質の問題性より経済対策等の直面した問題への行政の対策・政策が優先されるべきだという想いがあると思う。 国益を考えても一先ず首相は菅直人で良いから政治的空白を避ける事が賢明な選択だ。 こんな事をしている内に、先進各国の元首は明確な国家戦略の下でトップセールスマンとして先頭に立って国益を守り、世界を飛び回っているのだ。 先の日記でのドイツのメルケルにも倣うべきだろう。 

  2010.08.29

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• ドイツ発のニュース

  ドイツにおける財政難を起因とする兵力大幅削減に関するニュースが流れていた。憲法に規定されている現行の徴兵制度は維持したままで、徴兵制度を一時凍結して25万人の兵力を16万3千人規模に縮小するというものだ。 このメルケル首相の方針には自党内にも反対意見が多く実現されるかは不透明な状況だが、金融危機を契機に混迷を極めている欧州連合の中で唯一の救いともいえるドイツのこの方向性はＥＵ各国の内政にも大きな影響を与えるのは必至だと思う。 ほぼ同程度の兵力を有し、やはり同じく財政難に陥っている我が日本国もその経緯を注視しておいた方が良いだろう。   ドイツという国は具体的な国家像として日本国が最も手本とすべき国家であると私は思っている。先の大戦での同じ敗戦国ではあるが、その後の戦後処理も含めたドイツの国家構築の経緯は、大日本帝国時代への子供染みた過敏なアレルギーを残し続けて前へ進めない我が日本国と比較する時にその秀逸性を感じる事ができる。 民主国家としてのあるべき姿が個々の国民の意識にも埋め込まれ、それが社会形成に反映されていると感じる。周知だと思われるので多くを語る事は避けるが、たとえば地域社会における家庭ゴミの集め方一つ、産業界における世界標準取得の為の政官民の在り様一つとっても到底我が国が及ばない国家と国民間での「認識の共有」をみてとれる。   国防・軍事に関しても、我が国の様に国家が暴力装置を有する事そのものの合理性に疑問を呈する様な事は無い。二次大戦においての加害性を我が国以上に追求されたドイツだが、日本国以外の多くの国と同等に軍備の保持は自明の事として認識され、徴兵制度も憲法によって定められている。その上でドイツは「良心的徴兵拒否」を認めボランティア等の「代替役務」を認めているのだ。 現在では「良心的徴兵拒否」はドイツだけでなく、程度の差はあるがＥＵ諸国を筆頭に徴兵制を導入している国では多くが採用している。面白い事に日本のマスコミ等で理想国家として取り上げられる北欧の高福祉国家には全て徴兵制度があり、良心的徴兵拒否が認められているという現実がある。民主主義と自由は国益と共に「守るもの」であるという現前性と「個人意思の尊重」という理想のバランスをとる為の苦心がそこに見てとれると思う。 徴兵制をひく国家での「徴兵制度廃止論」は昔から根強くありドイツも例外ではないようだが、彼らは多分最後の一国になるまで弾力的な運用になるにせよ徴兵制を残すだろうと私はみている。ドイツは一国の暴走の恐ろしさ、政治家や国民の恣意性の怖さを最も知っている国家なのだ。   我が国も徴兵制度とまで行かないまでも、世界に類を見ない国家と国民の間の乖離・ネジレを起因とする通弊の解消の為に、今一度「国家の在り方」と「軍事力」について冷静に考え直す時期であるのだなと、ドイツのニュースを見た後に先程までツラツラと考えていた。

  2010.08.24

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• 鳩山・小沢の愚行

  以前、私は自民党政権時代に中途で政権を投げ捨てた福田、安部を国賊に等しいと非難した。安部などは現在尤もらしい言葉を並べ立ててマスコミへの露出が増えているが呆れるばかりだ。言動の方向性が私もほぼ同じであるので、かえって迷惑千万に感じる。少しでも恥を知る人間であれば政界から消え去るべきだろう。  そんな想いが消えぬ内に今度は民主党が同じ状況になってきた。  無能力と愚鈍さを露呈して退陣した鳩山前首相が件の別荘に、こともあろうに小沢を招いて一声を挙げたという。そして其処に集結した議員達は小沢の代表選出馬を待望しているというのだ。 馬鹿者共が！！と怒鳴りつけてやりたくなる。 自民党時代にも派閥闘争はあったが政権政党としての纏まりはあった。ここまで空気を読まない（読めない？）愚挙に及んだ例を私は知らない。 消え去るべき政治家二人が恥をかき散らかし、その予備軍ともいうべき愚か者達が周りに屯している状況だ。   現在の未曾有の国難ともいえる日本国の状況で、政権政党が党内の勢力争いをしている場合では無いという事は子供にでも解かる事だ。解かっていないのは当事者ばかりであり、この視野の狭さや社会の思いを感じとれない「人間的器の小ささ」は、未だ野党気分の抜けない民主党議員の特徴かもしれない。代表選など後回しにして政策施策に邁進するという姿勢を国民に見せる努力を何故しないのか逆に不思議に思う。   挙党一致どころか、超党派での挙国一致で政策の追行に当たらなければ解決出来ない問題が我が国には山積しているのだ。その為のイニシアチブをとるべき政権政党の体たらくが、再び国民の政治に対する閉塞感と無力感を生み出している。こんな状況下では絶対に政治の停滞を齎してはいけないと切実に思う。 管内閣・政府にも民主党執行部にも言いたい事は山ほどあるが、一先ずは鳩山と小沢の二人に引導を渡して即刻引退させる事だ。勘違いしている小沢親派の議員達の目も強制的に覚まさなければ、民主党は獅子身中の虫に食い荒らされてしまうだろう。 そんな身内の問題さえ処理出来ない様では国政など担える訳が無いではないか。

  2010.08.22

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• 普天間問題の解決は日本国国家としての試金石だ 　その３

  普天間住民がおかれている危険な状況を一日も早く改善しなければいけないという一点においては異議を唱える人間はいないと思う。 一部にある、現時点での駐留米軍基地の無条件撤退の主張は現状凍結を支持するに等しく、余りにも無責任であり、そういった政治家や政党が国政において求心力を失いつつあるのは当然のことなのだろう。私は前回の日記においてこの問題の現実的な解決の為に再度の沖縄県負担をお願いする趣旨を書いた。他に私の考えが及ばない様な優れた解決策が無いとは言わないが、論議だけで何事も進まない日本の通弊から逃れなければ現実は何も変わらない。沖縄県には本当に申し訳無いと思うが、政府と全国民が沖縄県に対して公式に謝罪した上で、いま一度だけ沖縄県民の理解を得る為の施策を講じて欲しいと思う。 ただ此処で、普天間住民の安全を守り、日米の国家間の約束事の信義の問題の解決だけを目的にしていては何にもならない。何故に日本国内の沖縄や他所にこれだけ永く米軍が駐留し、それを日本国民が是認（放置？）し、合理的合法的な形として認知し続ける事が出来てきたのか考えるべきだ。その場凌ぎの場当たり的な見解では無く、目指す国家の在り様を公式な政府の見解として此処で提示しなければいけない。安全保障と軍事施設の存在のその正当性を、政府と日本国民が共通認識として持たなければ、日本国は同じ問題で再び迷走するだろうし、今回の普天間飛行場移設先への説得力にも欠ける。 私はこの普天間問題を、日本の社会変革の為の絶好の機会だと捉えるべきだと思う。 現在、表層的な政治制度の各論での論争に再び国民に閉塞感が高まりつつあるが、そこに内在する綿々と続いてきた意識を改革する為の起爆剤と成り得るだろう。 日本の通弊の原因の根底にある、見えるものに「見えない振り」をしたり、現実を捻じ曲げる「言葉の言い換え」や「解釈の拡大・縮小」という卑屈に矮小化された慣習で誤魔化す事はもう通用しない段階に来ているのだと思う。   当然国際的なルールは厳守しなければいけないが、日本国が自ら「決めて」「行動し」「その責任を負う」国家となって欲しいと真に思う。    

  2010.08.06

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• 普天間問題の解決は日本国国家としての試金石だ 　その２

  　沖縄が地政学的に重要であり、韓国も含めたアジア地域の安全保障の役割も担っているという認識は現政府も国民の大方も共有している。そして辺野古移設が前政権からの国家間の約束事であった事実もその是非や経緯はともかく共通認識としてある。 １）普天間飛行場現状凍結なら周辺全居住民の移転 ２）辺野古移設案の再交渉 私のレベルでの資料と情報では、普天間住民の危険性の回避の為に早期の解決を図るには上記の２つのどちらかを沖縄に再度お願いするしか無いと考える。洋上基地案は訓練施設の関係で軍事的にみると空論らしい。 沖縄県民の感情を逆撫でして、事を此処まで混迷させた政府は、移設先として明言する前にする事があったハズだ。この問題を日本国の最重要課題として認識している事を態度と言葉で示し、その解決の為に大きな負担を負う覚悟がある事を基本方針と共に具体的に提示しなければいけなかった。 ・     米軍基地返還期日や米軍撤収後の基地跡地使用の具体策の提示。即　　ち日米安保の見直し案と国防に対する基本姿勢を定める事。 ・     駐留米軍兵士のよる犯罪抑止の具体策。地位協定の改定と地域住民　　を守る為の日本人警察官の数倍増員などの案の提示 ・     移転先との自然環境保護協定の締結。基地建設による環境破壊に見　　合う以上の自然環境保護の為の具体的方策と予算額の提示 ・     以上を考慮した地域振興、雇用対策の具体策と予算規模の具体的提示 現状での私の思いつきだが、少なくともこれ位の事前の交渉案はあって然るべきだ。   長年蓄積されてきた沖縄県民の不信感と怒りは日本政府だけでなく、傍観者然とした態度をとり続ける日本国民全てに向けられている。今日までの経緯を思えばそれは当然の事であり、経済的な優遇措置だけで再び米軍基地を押し付ける様な形になる事は避けたい。 成長著しいアジア諸国への玄関として沖縄県の存在を日本の国家戦略に位置づけ、同時に自然に恵まれた環境立国日本の象徴として、その為の大規模な資本の集中的投下をしたらどうであろうかと思う。これまでの様な場当たり的な細切れの助成金では無く、移設・移転事業を、百年先を見越した公共事業計画に組み込んで、米軍撤収後も移設移転費用が無駄にならぬ様な将来への明確な国家ビジョンをもって予算を組んで取り組んでほしい。 日本と沖縄の未来を語れる状況を創り、普天間の危険な現状も鑑みて再度沖縄県に理解を求める努力を政府にして欲しいと思う。 ただ、ここで沖縄県と県民の了解を得られてもそうでなくても、この問題の根本にある日本が国家として抱える問題性は解決されない事は認識されなければいけない。 我々はこの問題を、数々の日本の通弊から逃れる為の絶好の機会としなければいけないと思う。(To Be Continued…)

  2010.07.30

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• 普天間問題の解決は日本国国家としての試金石だ

  普天間飛行場の移設が事実上の凍結状態になっている。これは普天間地域の危険な状態を国家を上げて容認しているに等しい。いま返還前の１９５９年に起こった様な悲劇が繰り返されれば、それは米国政府・日本国政府・日本国民による未必の故意による殺人であると言っても過言では無いと思う。   米国の要請が断れないから駄目なのか？ 沖縄県民の了解が無いから駄目なのか？ 日本国政府の日本国家と沖縄の将来を鑑みた目論見は在るのか？在れば何なのか？ 沖縄の今日までの負担に口先だけでなく、政府も国民も本当に申し訳ないと思い自らも血も流す覚悟はあるのか？ 鳩山前首相・菅首相は何度沖縄に足を運んで、何を語ったのか？ ・・・暗澹たる気持ちになる 日本国政府自体が国防・安全保障に関する自立的な決定を下せなければ、日本と沖縄の将来の展望も含めて何の話も進める事が出来ないではないか。憲法９条の扱いを筆頭に、日米安保、自衛隊の存在や海外派兵も含め曖昧な現状を追認するという場当たり的なこれまでの政権の手法と、ソレを傍観者然として黙認してきた国民自身が齎した悲劇だと私は思う。独立国であり民主主義国家に住む我々は、自らの意思で決定し、実行し、その結果責任を負う覚悟をもたなければいけないだろう。 ただ、これから国民投票をして憲法問題から解決している時間的な余裕は無い。 沖縄の現実問題を、最終的な日本国のあるべき姿へ導ける形で解決する事にまず取り組まなければいけない。 (To Be Continued…)  

  2010.07.26

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• 政治家の責任・有権者の責任

      巷では民主大敗との連呼だが、比例の得票率を踏まえると民主党は私の予想よりは踏ん張ったと思う。今回の参院選は結果バランスのとれた選挙となったのではないだろうか。 未だ再生の気配が無い自民党が数を伸ばしたのが不満といえば不満だが、これは民主批判票であり自民党支持に直結する投票行動では無かったのであろうと私は認識している。 野党気分が何時までも抜けない民主党も少しは目が覚めただろう。 国政では民主政権の方向性を支持している私だが、今回は白紙投票も考えた末に少しドキドキしながら他党に投票した。結果だけみればこれで良かったと思う。   私自身は参議院など要らないと思っているが、衆参のネジレた状況こそ参議院の存在価値なのだろ。現段階で衆参が「未熟な民主党」一色で無条件に何でも構わず提出法案が通ってしまうなどという図式は国益の為に良くない。 ただ、有権者は今回の選択によって「有権者の責任」が大きくなったという認識を持つ事が大事だ。 参議院に回った法案が論議される際に、野党が政局による権力闘争的な無駄な時間の停滞を国会に齎さぬ為の国民の監視と批判は必要だし、否決されて国会が空転しても辛抱強く待つ冷静な国政への視点が望まれる。 政治家も国会というものが「話し合いの場」であり、反対勢力同士が互いに数少ない合意点を見出しながら政策を形成していく場所である事を衆参のネジレの中で再認識すべきだ。 大前提は「国民生活」であり、その為に自党の主張の妥協と修正による調整など厭うていてはいけない。政党も政治家も、「国民生活」の為に存在する。 くれぐれも、過去に倣って国民不在で党利党略に奔走する馬鹿丸出しの姿を国民に見せないで欲しいと思う。    

  2010.07.14

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• 戦い終わって・・・

  　参議院不要論に立つ私にとってはどうでも好い事なのだが、この選挙結果は大方の予想通りの結果なのではないのだろうか。私の予想ではもう少し「みんなの党」が伸びるかなと思っていたが意外に自民党に票が集まった。民主党の受け皿として唯一可能性を残す政党ではあるが、この一年間の民主党が期待外れだったとしても現在の状況で自民党に票を投じたその有権者の意図を私は理解出来ない。この程度の勝利で自民党執行部の求心力が増すとも思えないし、選挙後、いよいよ政局が混沌とする状況で自民党は割れると私は見ている。一応朝イチで投票に行ったのだが、日記で民主党支持を表明している私が民主党には投じなかった。民主党政権はこの1年、準備不足・勉強不足故に多くのミスをした。襟を正して出直す意味でも程好い負け方だったと思う。国民新党も社民党も影響力を失った事だし、国家管理色を強めた郵政法案や、安全保障を慮らない外国人参政権など民主支持層からも批判を受けている政策については再考を願いたいと思う。 衆参2度の選挙を通じて本来、拘束性・責任性を問われる「マニフェスト」というものの在り方を台無しにした民主党の罪は重い。やりたい政策の希望を語るだけの意味合いなら「公約違反」が常識となって感覚麻痺を国民に齎した自民党と変わりは無い。能力を弁えず「あれもやります、これも出来ます」という能書きはもう聞きたくない。民主党は徹底した「無駄の削減」に政策を特化すべきだと思う。重要視される景気抑揚策や社会福祉的政策はそこから波及する形でバランスを保って取り組まれるべきであろう。 

  2010.07.11

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• 盗人に追い銭

  最近「盗人に追い銭だな」と感じたもの・・・ ・     潰してしまうべきだったJALへの国費支援 ・     相撲協会の公益法人格存続 ・     現状での消費税論議 「怠け者の節句働き」と言われながら、ここ一ヶ月の激務であった作業を乗り切った後の身としては、なんだか無力感に苛まれる事柄群だ。JALを潰して清算整理してしまう事の必要性と、下らぬ角界擁護の風潮は過去の日記に書いた。特にJALを始末出来なかったツケは将来に大きく影を落すだろうと思う。   消費税は先行き上げなければならぬ事は多くの国民が理解しているらしいが、政治家が日本という国家の行きつく先の具体的イメージを国民に提示出来ず、無駄の削減も未だ模索の段階で予算化もされていない現状では、引き上げ分が「何に使われるか解からない」という国民の不安を払拭する事は出来ない。３％・５％と導入し引き上げられて来たこれまでの消費税が具体的に国民生活にどう寄与してきたのかの実感も無い。 他の税金と同様に「特定の人間達の為に無駄に費やされてきた」という思いの方が国民には強いのではないだろうか。肝心要の政権政党である民主党が、結局権力闘争と混乱する政局に終始して求心力を失いつつある現状は嘆かわしい事だ。国会会期を延長せず目先の利得で選挙戦に突入した事実は良識ある市井の人々にとっては失望の種となった事だろう。   無駄の削減と契機抑揚策の目処が立たぬ内の「税負担増」の話は、そのイメージだけで国民の意欲を大きく削ぐものだ。民主党は直近の導入では無く将来の引き上げに備えた論議を超党派で始めなければならぬというが、それを表明してしまう事自体が景気停滞の契機になる事は容易に想像出来る。それに配慮出来ない落ち着きの無さは、先のマニフェストの項目の多くを履行出来なかった現実と、形骸化したマニフェスト選挙そのものに拘り過ぎる事の不整合故の弊害なのかもしれない。   プライマリーバランスの障害となっている国債の償還だが、諸外国と違いその国債の債権者は殆どが日本人である事は衆知の事だろう。債権者と債務者が殆ど同じであり、その債務の履行の為に債権者でもある日本国民が消費税・所得税の引き上げによる負い銭を続け負担を増やしていくという図式には違和感を覚える。将来的な消費税・所得税の引き上げは止む終えない事としても、その前に国債償還に関しては大規模な発想の転換と、政治主導による国家的な合意の上での解決策への模索が必要だと思うのだがどうなのだろうか？   

  2010.07.07

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• 小沢も政界を去るべき

  忙しさにかまけて一日数分程度しかネットと繋がっていない。 最後に日記を更新してから政局は一気に変化をとげ、成り行きを見守っていた。   鳩山首相と小沢幹事長が辞任し、民主党支持者としてこの２人を批判し辞任を要求し続けてきた私としては一先ず党内改革の第一段階はクリアーしたと考えるが、懸念されるのは小沢一郎の今後の動きだ。 菅総理は表面上は「反小沢的」発言をしているが、参院選間近のこの時期であることを考えると、それさえ小沢一郎のシナリオの範囲に治まっているのではないかと勘繰ってしまう。 穿ちすぎた見方だろうか？ 自分を悪役に見立てた泥臭い腹芸は小沢の得意とするところだ。そういった感覚が政治家と日本という国家を駄目にしてきた事を彼は認識しなければいけない。 鳩山氏と同じく、小沢一郎も今期をもって政界を引退すべきなのだ。   ともかく、私個人としては民主党支持者として参院選で「お灸をすえる」必要があるかどうか、今後の推移を見守りたいと思う。   国民生活の不安定要素は山積だ、一個の政党の騒動にかまけている暇は日本の政治家には無い事を知るべきだろう。 今度こそ頑張れ！　　民主党！   

  2010.06.06

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• 「そうなんですか？」って・・・

  昨日の小沢・興石・鳩山の三者会談において、興石氏が現状の民主党に対する世論の逆風を問題提起した際に、逆に鳩山首相が両氏に「そうなんですか？」と聞き返したという報道がされていた。本当なのだろうか？　これまでの経過を鑑みればありえる話だとは思うが・・・ 政治家である前に、人間として 余りにも稚拙過ぎる。誠意の安売りで「好人物」を演じてはいるが、本来は自分以外に興味の無い人間なのかもしれない。思慮が足りない人間でも、経済的余裕が人格の欠落した部分をカバーしている人間の例は市井でも稀では無い。しかし一国のリーダーがそれにあたるとしたら国民は余りにも不幸だ。当人にその自覚が無く、自分は善人であると思い込んでいるだけに性質が悪い。 民主党内部からこの茶番に終止符を打つ動きが出なければ、日本の政治状況は自民党政権末期より閉塞感を増したものになるだろう。 

  2010.06.01

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• 祝　社民離脱　望まれる民主党内改革

  社民党が政権を離脱した。 「お気軽野党」に戻らなければ「ダメなものはダメ」等という無責任な綺麗事を言っていられない事に気が付いたのだろう。 「筋を通した」だの「解かり易い選択」などと評価する向きもあるが、これは他の野党にも共通する「何も出来ない事」を前提にした万年野党に甘んじる選択だ。 現実は危険極まりない普天間基地継続という状況が今後も続く事を黙認しているに等しい。沖縄県民も現実に何の作用も及ぼせない野党の姿に直に気がつくであろうと思う。 この問題は、「日本の国防」の問題を「沖縄への最大限の配慮」をもって解決しなければならないという認識が必要だ。政党の垣根を超え、国民も巻き込んだ「挙国一致」で解決に当たる為のリーダーが必要なのだが、問題は「お気軽野党」の気分が抜けないまま政権を担っている鳩山首相と民主党だと思う。   このところ私も日記で小沢と鳩山首相への批判ばかりしていて、おまけに来る参院選では現政権に対する警告の意をもって民主党に一票を投じるつもりが無い。この有様で「民主党支持者」であるというのも躊躇われるのだが、少なくとも国政レベルでは「民主党支持者」であると思っている。これまでに何度も現在の新党乱立の愚かさを述べて来ているし、小泉Ｊｒ頼りで改革の進まない自民党に国政を託す気にはなれない。 まだ結果は伴っていないが、民主党の国民に直に向き合おうとする姿勢は将来の進展への希望はある。有権者が1票をもって外国人参政権等の愚策を批判し歯止めを掛けながら育てていけば、どうにか再生出来るのではないかと思っている。「全て託せる完璧な政権」など有り得ないし、期待もしてはいけないのだ。   小沢一郎＋鳩山由紀夫＝民主党では無い！ 「障害」としかならないこの2枚看板を始末するのが民主党再生の第一歩だ。保身に走らず、国家と国民への想いがあれば民主党内で改革の火の手が挙がるのは当然であると私は思う。  

  2010.05.30

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• 国防負担の再分配への意識

  朝鮮半島に軍事的緊張が走る一方で、「抑止力」の存在さえ知らなかったリーダーが治める我が国における普天間問題でのこの迷走の有様は何だ。「えも言われぬ違和感」をかんじている日本国国民は少なくないだろう。客観的に見れば他国が「Loopy」という単語を「JAPAN」の頭につけてもおかしくない状況だ。   「現実の政治」は常に恣意的であり、政治哲学・理念など念仏に近いものである事は半世紀生きてきて、また歴史を辿っても自明ではある事は解かっているつもりではあったが現在の状況は余りにも酷過ぎる。 結局大騒ぎの末の日米合議の結果は協同声明とは名ばかりの「米国の言い成り」という結果に終わり、そこには現政権の主眼であった沖縄県の負担への配慮も、日本国国家としての国防・安全保障に対する理念もどちらも抜け落ちてしまっている。 「米国が言う事を聞いてくれないのだから仕方ない」というだけの現政権の姿勢は余りにも馬鹿げていて国家を担う政権としての態を成していない。このままでは国内の問題に限定された「沖縄県民ＶＳ政府＋他県民」という愚かな図式の展開となってしまう可能性がある。 この問題は日米間の安全保障の問題であり、日本の国防の問題なのだ。その為に成すべき事として「沖縄県民への配慮」が最優先課題とされている状況であるという認識を持つべきだろう。 事が此処に至っては現実的な落とし処を探るしか道は残されていないが、「その場凌ぎ」はもう赦されない。   まず日本国政府は自国の国防と安全保障に関しての指針を明確に提示する事から出発しなければいけない。それ無くして「米軍基地完全返還」と「沖縄の未来」という将来像も語れないしこの問題の解決への第一歩は有り得ない。 「曖昧さの歴史」が現在の状況をつくっているのだ。 その曖昧さへの決別こそ、「負担の再分配」という意識を日本国国民に遍く認識させるものであると私は思う。 

  2010.05.29

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• 小沢幹事長　今後の考えうる2つの展開

  検察審査会の意向を受けて再聴取と捜査を行った東京地検は再度の不起訴を決定した。 民意がその決定を覆す可能性は殆ど無くなったが、その「起訴相当」の国民の思いはそのまま選挙での思いに連なる。今のところ参院選は6月24日公示の可能性が高まってきているが、このまま選挙に突入すればそれが民主党敗北の方向に働くのは目に見えている。 選挙のプロを辞任する小沢一郎には自分が辞める事が参院選における集票に一番寄与するであろう事は解かっているハズだが、何故現職にしがみ付くのか？　 自己保身の為には民主党も日本国もどうなっても良いという事なのだろうか？そんなお馬鹿な政治家には、彼を批判し続けている私からでも見えないのだが・・・ 小沢一郎にとって最もダメージとなる今後の展開は、参院選に敗北した後で詰め腹を切る展開だろう。それは政治家としての再起の道も絶たれる可能性が大であり選択肢としては在り得ないと思う。   私は２通りの展開を予想している。 多分に私の希望的観測を入れると、公示直前に辞任して世論の逆風を一気に追い風に変えて参院選を乗り切るという手法が一つ考えられる。辞任を選択するならその時期しか無いし、それならまだ小沢一郎という政治家は可愛気があると言えるだろう。  もう一つはある意味恐ろしい。 それは彼が、自分が保身する必要性すら無いと考えていて辞任しない場合だ。日本国国民の主権者・有権者としての力量を彼の長い政治経験から見透かしていて、選挙による適切な判断など出来ないだろうと高を括っている場合なのだ。 間違った思考方向だが、これはある意味、「的を射ている見識」であるだけに性質が悪い。受け皿となる他政党の不甲斐無さもそれに拍車をかけている。政党支持率が逆転したとは言え自民党は改革が進まず多くの離脱者を出し、この場に及んで小政党乱立という愚かな政治状況下での「みんなの党」への人気の集中など、小沢一郎にしてみれば「馬鹿共にはいい目晦ましだ」くらいの思いだろう。 参院選での少々の敗北など、自分にも民主党にも大勢としての影響は微々たるものと思っているのであれば辞任をしないのは頷ける。 そういった傾向を私は「自己完結型の政治家」の典型として小沢一郎を批判し続けている。 彼が政治評論家ならその視点の面白さを褒めてやるが、日本の将来を託す政治家としては、この手の政治家は我が国にはもう要らない！ 国民の政治的閉塞感を増して民主主義を脅かすのはこういった政治家なのだ。   公示前に小沢が辞任しなければ私は今度の参院選では民主支持を見送るが、選挙後も「国民を舐めるなよ小沢」キャンペーンでも張ってやろうかと考えている。 

  2010.05.21

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• パラダイムシフト・国家という枠組みへの意識Vol２

  （パラダイムシフト・国家という枠組みへの 意識） 現政権発足時、「パラダイムシフト」という言葉が良く使われた。 概念としてはかなり大雑把で要領を得ない曖昧な言葉で、後々の混迷を暗示していたと現在となっては捉える事が出来るのかもしれない。 通常、政治の「枠組み」としてパラダイムを捉 える時には、一つは目に見える組織の仕組みとしての「形式の枠組み」。もう一つは社会に価値変革を迫る様な「認識の枠組み」だろう。バランスのとれた「認識の枠組み」無しに有効な「形式の枠組み」は生し得ない。有効な政府組織の枠の組み立てが無ければ、施策を運営する行政府の正当性など担保出来るものでは無い。 民主党の方向性の根底に流れる「公共」の「個」へのシフトは近代以降のポストモダン的思想に準じた流れと捉えられが、その方向性を彼らがパラダイムシフトの基本と考えて居るのならば真逆と考える。それは頻繁に「国家という枠組み」と相反する動向となる事を「責任ある政権政党」となった彼らは認識しているだろうか？ 「個が所属する社会が矛盾を抱える事」それ自体は民主的社会に生きる人間の宿命として、覚悟をもって「巡り続ける矛盾と困難」に立ち向かい続けなければならぬ事を現代思想は我々に提示した。しかし、国家・社会における「個」の承認に重点を置き過ぎ、それを明示する過程で現実的な国家運営に必要な「国家が支える公益意識」まで彼らは根こそぎ破壊し過ぎたのだと思う。特に我が日本国では戦後知識人と言われる層による国家観の破壊が、太平洋戦争に対する嫌戦感と相俟って国民の間に過度の「国家アレルギー」を蔓延させ、現在抱える諸問題への必要な国家的対応と解決を困難なものとしている様に感じる。そして破壊した後に新たな価値を再構築する術を彼らは提示出来なかった。民主党政権は正に現実を踏まえて国家を運営する責任当事者としてソコに建っているという自覚が必要だ。 国家間の国際紛争は絶えないという現実認識を共有する欧米諸国等の他国と、百年足らずの間に「米国の反応」だけが現実認識となってしまっていた日本国とでは、その国家としてのポストモダン的社会の流れへの対応力に大きな差があり、現在問題になっている安全保障への認識などにその我が国の特異性が顕著にみてとれる。 グローバル化も平和主義も、現実に在る「国家という枠組み」を無視する事は出来ない。 民主国家の為政者は国民が真摯に国家と向き合わなければならない事を訴えなければいけない。「国家として国民に要求する勇気」と「国民と共に在る覚悟」を併せ持ち、そこに派生する社会矛盾を乗り越える義務を有しているのだ。 理想を語る事は大事だが「書生気分」が抜けない我が国の政権政党 は、自ら発したパラダイム シフトという言葉の本当の意味を考え直すべきだろう。   EUの今後の動向は日本にも大きな影響をあたえる。その経済性ばかりに視点が偏りがちだが、そのEU体制維持の為の国家、国家間の動きにも注視しなければいけない。我が日本国も世界の中での新たな枠組みを模索しなければ生き残れない現実を踏まえて「他山の石」としなければならないだろう。 

  2010.05.18

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• パラダイムシフト・国家という枠組みへの意識Vol1

  （EUの混迷） ドイツでは、ギリシャ支援を表明しているメルケル率いる与党が地方選挙において敗北し、その後の国内でのナショナリズムの台頭が懸念されているという。 「何故、我々ドイツ国民の税金でギリシャを助けなければならないのか？」　ポルトガルやスペイン等のPIGS諸国も炎上寸前で、ドイツ頼みのEU圏の経済状況がドイツ国民の不安を一層募らせている。この状況でEUの理念など語ったところで致し方無い事なのかもしれない。 一時代の人類の理想であった社会主義が崩壊してしまった様に、新たな枠組みとしてのEUという理念も時代の徒花となってしまうのか・・・・・正念場を迎えているのは確かだ。   （子供手当ての混乱） 来月から施行される日本での子供手当ての手続きが混迷を極めているというニュースを、そんなEUの状況とダブらせて聞いていた。外国人労働者が自国に残した子供の為の申請が、役所も、役所の人間も、申請者である外国人労働者も巻き込んで混乱しているという。生活保護世帯の増大や、保育所の待機児童の増大などの日本国国民の困窮した状況はそれを容認するのだろうか？　行政府の要人の発言もバラバラで、それが本施策が一貫性のない安易な認識での法整備であった事の一面を覗かせている。 外国人参政権に関しても同様の事が言えるが、その安易さは、為政者としての「国家観」、「国家という枠組み」への認識の安易さだ。その安易さは、安易なナショナリズムを生産する危険性を孕んでいる。 国家という枠組みを超える価値を未だ人類が見出していない現状での「優れた国際感覚」とは「国家への意識・認識」に他ならない   

  2010.05.18

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• 普天間問題「負の図式」

  当初の懸念の通り、やはり普天間基地移設という日本国の問題が沖縄県民VS徳之島町民という図式に摩り替わりつつある。民主党沖縄県連と徳之島町の間での苦しげな対談の様子の映像をニュースで見ていて私は怒りに震えた。民主党はこんな事を安易に沖縄県連にやらせて「負の図式」を作ってはいけない。。 古から為政者の手法として、国家の果すべき責任を「弱者間の負担の押し付け合い」に転化するのは珍しくは無いが、鳩山由紀夫の言う「誠意」 とはこの程度のものなのか。 鳩山由紀夫の、誠意を振り翳すだけの「善人ぶる狡知 」という醜悪性はここに極まった。この問題の現実的な落とし処にも鳩山由紀夫は関わるべきではない。日本国の為にも、民主党の可能性を残す為にも鳩山由紀夫は即刻政界を去る決断をするべきだろう。 

  2010.05.18

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• 民主党・横粂勝仁

  新人議員の横粂勝仁議員が民主党主導部批判の声をあげた。 前言していた代議士会ではその趣旨の発言はしなかった（止められた？）が、それは責められないだろう。受け狙いのスタンドプレイと批判する人間も居るが、新人議員のポジションで執行部批判をするリスクを考えれば、今の民主党の状況の中での彼の発言した事その事自体を評価し支援しこそすれ、外部からコキ下ろす様なことをしてはいけない。   鳩山首相と小沢一郎を正面切って批判もせず、だからといって強力な擁護論が出てくる訳でも無く、影で僅かばかりの「遺憾の意」を表明しているだけの他の民主党議員は一個の政治家として民主党の現在の迷走状態を、襟を正して考え直していただきたい。 参院選に向けての形振り構わぬ小沢一郎の醜態（自民党もだが）に私は日本国の危機を感じる。公認欲しさに保身に走り、権威に擦り寄る様な下衆な政治家は我が国に必要は無い。   横粂議員に関しては、昨年の選挙報道で小泉Ｊｒとの一騎打ちでの気弱げな印象しかなかったのだが、今回の発言が切っ掛けで、苦学の末に東大→弁護士と努力で今日までを切り開いてきた人物だと知って正直驚いた。 彼がこの後、一政治家としてどういう方向に舵を切っていくのか解からぬが、已むに已まれず発した「言葉」は事実として残るものだ。その「言葉」に恥じぬ正当性をもって政治家として行動して欲しいと思う。 （誤字が多かった為、再アップしました。失礼！）    

  2010.05.12

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• 噴出する小沢流選挙偏重主義の弊害

  安易な発言により普天間問題の誘引を作った鳩山由紀夫は、言い訳に「勉強不足であった」と平然として言い放った。それが、この問題の根底にある日本が抱える問題の本質への視点を狂わせる事になった重罪である事を彼は気付いてはいないのだろう。 国内での移設先の押し付け合い、貶し合いという愚かしい状況にならない事を私は念願する。 結果論と言われるかもしれぬが、日本の将来を見据えた現実的な施策は「合意済みの辺野古への移設」が「日米安保の見直し・米軍基地縮小、或いは返還」と抱き合わせとなり、その為の日本国憲法を含めた国内の法整備を進めるという事であったのだと思う。 しかし、そういった現実的施策は衆院選前の「対自民」としては弱かった。選挙にインパクトを与えるという目的だけ考えれば軽薄な鳩山由紀夫の発言は大成功だったのだろう。 同様の事は、折に触れて私も批判を加えている「外国人参政権」についても言える。 鳩山由紀夫も他の民主党議員も、それが「勉強不足の安易な理想主義」の「選挙用公約」であったという事を再認識しなければいけない。   そして、そういった民主党の「曖昧な理想主義」を支えたのは、それを「確信犯的」に利用した小沢流選挙偏重主義であった。「選挙の達人」を自認する彼の考えでは、政治家が選挙を勝ち抜く為にはあらゆる欺瞞が赦される様だ。 「選挙に落ちてしまっては理想も政策も成し遂げ得ない。」と尤もらしく嘯く彼の政治家としての「理想」と「政策」とは一体何なのだろう？   前の日記でも書いたが、民主党が谷亮子を候補として擁立すると発表した。 谷亮子に関しては素晴らしい柔道家であると思うし他意のある処ではない。 しかし、この場に及んで、この状況で、こういった事を平然と出来る神経は常軌を逸しているとしか捉えられない。小沢流選挙偏重主義も完全に狂ってしまったのか、世情を計りポピュリズムに走るセンスまで無くしてしまった様だ。   ここ数ヶ月、民主党に想いを寄せながら、そのリーダー二人を批判するという自己矛盾的な状況に私は居る。嘗て、長年少数政党支持により自分の政治性を自己満足的に絶対化してきた事への反省から、少し偉そうになるが「日本の政治状況を結果容認」してきてしまった事への責任を果たすべく民主党の国民目線の基本姿勢に掛けてみた。 「まだ解からないか！」という声が聞こえてきそうだが、私は未だに民主党の存在性は自民党のソレを上回るものであると思うし、自ら選んだリーダー２人を切り捨てる日本国政治家としての矜持が持てれば再生可能だと考えている。 現在の民主党に必要なのは「選挙に勝つ為の手法」等では断じて無いハズだ。  

  2010.05.10

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• 鳩山由紀夫という存在

  昨日から普天間移設問題に動きがあった。 前回の日記に書いた通り、この問題の本質が「移設先云々」には無い事を考慮して現状での事態の展開そのものへの言及をしたいのだが、それは次回以降に譲りたい。 その前に言わなければいけない事がある    昨日からの、鳩山首相の「一国を預かる人間」としての自覚に欠ける一連の発言を聞いていて私は溜息しか出なかった。今でも少し胃がムカムカする。 彼の弱さについてはこれまで何度も書いて来たが、政治家としての認識と知識も此れしきのものであった事は正直私の想定外だった。 彼のこれまでの発言は、他に熟考された策があると想像させるものであり、或いはこのまま無条件返還を迫る為の契機とするのではという声まであったのだ。 長い事日本の政治を見て来たが、こんな馬鹿げた状況を私は過去に知らない。 彼は誠意がある様に振舞っていれば大抵の過ちや無知は赦されるという生温い認識を持っている人間の典型の様だが、「振る舞い」だけでソレらが赦されるのは重大な責任を背負っていない人間だけだという事を彼は大人として知らなければいけない。 一国の首相の発する言葉に宿る責任は限りなく重いのだ。 致し方ない事情で果す事が出来ない状況に陥ったとしても、その経緯を説明して責任不履行の所以の所在を明示しなければいけない。結局「言っただけ」の彼は具体的な方策も持たずオロオロしていただけで「何もしなかった」のだから所以の所在も何も無かったという事になる。 「私が無知で愚かでした」という言い訳で救われるのは当人だけであり、責任を果たされなかった側は踊らされただけであり、周りもたまったものでは無い。  民主党に幾許かの期待を寄せ続けてきている私でさえ、鳩山由紀夫は、小沢一郎とは違った意味で政治家として存在していては行けない事を認めざるえない状況になった。 彼は首相と総裁を辞し、政界からも身を引くべきだ。 一国の代表が「国外から」も「国内から」も「自ら」も、愚か者と見做されている状況を続けていては健全な国家運営は望めない。 普天間移設の問題解決への「火中の栗」を拾う役目は他の閣僚に買って出てもらうしか無いが、鳩山由紀夫があたるよりはマシだろう。 忸怩たる思いはあるが鳩山由紀夫とその発言の存在を何時までも引き摺っていたのでは前に進めない。 この問題の本質から外れる事にはなるが、この場に及んでは移転先の現実的な落とし処を探るしかなくなったし、その対象は限られている。 過去の経緯を含めて日本政府と日本国民が「総懺悔」した上で、対象先にあらゆる利便を払って「お願い」するしか方策はないだろう。   国家と国民に大きな精神的・物質的不利益を齎した上に、後の日記で触れようと思うが、結果的に米国従属の意識を国民間に増幅してしまった鳩山由紀夫の罪は重いと私は思う。 

  2010.05.05

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• 普天間移転先に新展開？

  情報が錯綜していていまひとつ要領を得ないのですが・・・ 米自治領北マリアナ連邦議会が同連邦内のテニアン島への普天間基地の受け入れを議決したというのは真実の様です。それが日本政府、或いは米国政府の委託を受けてのものなのか、経済的な利便性を考慮した単なる立候補なのか・・・移転規模も含めてその実効性に関しては現段階では把握できていません。  

  2010.05.01

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• 小沢幹事長起訴相当

  たった今、小沢幹事長起訴相当との判断が検察審査会により成された。再捜査して３ヶ月後に再び 起訴出来るか判断するものであり、罪状が確定された訳では無いが、民主党の諸君は襟を正して再出発する機会として欲しい。小沢についてこれまで色々と書いて来たが、民主党に限らず、彼の様なタイプの政治家を日本の政界から消し去らなければいけない。野党自民党もこういった「選挙偏重型」で「自己完結型」の政治家の弊害を再認識して党改革を進める契機として欲しいと思う。 もっともらしい諺や言い回しに騙されてはいけない。 サルは木から落ちてもサルであり、政治家も選挙で落ちても政治家でなければいけない。政治家が選挙に落ちて人間以下の成るのは、その精神から「国家国民」への思いが失われた時なのだ。何度落ちても「国家国民」の為に働こうとして捲土重来を期す政治家をこそ国民は求めている。それが出来ない人間はそもそも政治家など志すべきでは無い。  「政治活動に手心を加える様な政治屋は、この日本国には必要無い 」そう言い切れる新しい「強いリーダー」も 必要だろう。  

  2010.04.27

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• 普天間問題再考

  ＜二つの視点＞   混迷を極める普天間の基地移転問題だが、外交上の混乱を招いた鳩山首相の責任問題と、元々わが日本国が抱えている問題性は分けて考えなければならないだろう。   前政権である自民党が、困難であった沖縄県の了解を取り付けて米国と合意に至った普天間基地の移転問題を「効果的な解決策」も持たずに蒸し返して、国家間の約束事を反故にしてしまった。日本国内に問題が山積しているのに、この程度の問題を当面の最大政治課題にしてしまった鳩山首相の無責任発言の責任は大きい。鳩山首相と福島瑞穂は政権担当者として身を引くべきであると私も考える。 しかし、これはあくまで施策の優先順位を違えて国益を大きく損ねた事への責任である。     首相に「成り行き任せの発言」による外交上の責任をとってもらうにしろ、今回の混乱が「要らぬ混乱」であったと我々日本国民が断言してしまっては断じていけないと考える。当初の合意通りに辺野古に平穏に米軍基地が移転しても、その根底に残る日本国国家として抱える問題性は何も変わる事は無かったのだ。 今回の混乱は近い将来に何れ訪れたであろう混乱であったと私は認識している。 今回の普天間の問題を象徴とし、それを沖縄や徳之島だけの問題と捉えず日本国全体の問題として捉え、今日まで「国家規模での先送り」して争論となる事を政治的思惑で避け続けてきた「日米安保の再考」と「日本の自国防衛」への再認識をしなければいけないと思う。これは詰まるところ憲法９条と日本国民の関係性に言及されるものだ。 今日までその問題性を曖昧なまま蔑ろにしてきたツケを現在払わされているのだという国家的認識を政府も国民も持つべきだろう。どういう決着を見るか現状では不明だが、今回の事の顛末と本質的な決着は違うものであるという考慮をするべきだ。   マスコミに代表される「言ったんだからやってみろ」「それ、見たことか！」「米国を怒らせてどうするのだ」という様な報道姿勢に影響された現在の世論は、意地の悪い、小市民的に矮小化された馬鹿者共の成せるものだ。問題の本質を把握しない傍観者的で当事者性の無い無責任なものとして大きく糾弾したいと思う。   本来は普天間基地だけでなく、他の在留米軍の撤収と基地の無条件返還を要求すべきであるのだが、「その後どうするのか？」という部分の国家的コンセンサスがとれ無ければ何も出来ない。このままでは永遠にこの国は同じ問題で迷走し続ける事になってしまうだろう。     ＜沖縄への思い＞ そもそも普天間基地の移転合意に至るその問題性の提起の源流には、その基地単体だけの立地条件の危険性という現実認識だけでなく、大きくは駐留米軍が引起す事故や犯罪に対する沖縄県民の思いが働いている。 １９５９年、私が生まれた歳である返還前の沖縄での小学校への米軍機墜落事故の記憶は未だ生々しいという。その後の駐留米軍の犯罪や事故も枚挙に暇が無く、そういう記憶を共有する沖縄県民が「反・米軍基地」の思いを持ちながらも名護市辺野古への移転案を呑んだのは、正しくその記憶の共有があるが故の「普天間の現況の危険性」を慮った、緊急避難的な妥協的思いがあったからであったと私は理解している。その思いの反発としての今回の県民大集会は当然の流れだろう。元来、沖縄だけが日本を代表して負担を背負わなければならない所以など存在はしていないのだ。米軍や日本政府からの利益供与がある事を米軍沖縄駐留の理屈とする意見が多いが、全く論旨がズレている。そんな事は当然であり、この問題の本質とは無関係だ。 ここでの大きな問題性を抱えているのは実は沖縄県民では無く、沖縄の負担を「日本国の負担」と認識出来ていない日本政府や沖縄県民以外の日本国民にあると私は思う。     

  2010.04.27

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• 国際社会での厄介者？

  国際社会での厄介者扱い・・・これは北朝鮮やイランの事ではない。 ニューヨークタイムスは、今回の米国での核問題が主題である国際会議に於いて日本が普天間問題に固執し終始した問題性について報じている。 振り返れば六カ国協議においても拉致問題に固執して一国だけ浮き上がり主問題解決の弊害的存在となっていた状況がこれに重なる。  内政重視（選挙最優先）の反動で外交でのTPOが錯綜するのは旧自民党政権から連なる日本の通弊であり、前回の日記でも書いたワシントンポスト紙での「ルーピー」という単語はイメージとして日本国そのものに冠せられたものなのだろう。   米国政府と米国メディア・日本政府と日本メディア全てに憤慨する日々が続いている。  

  2010.04.18

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• 小新党乱立への危惧

  「みんなの党」に続いて「平沼新党」に「首長新党」・・・参院選に向けてまだ続いて幾つか出て来る様だが、何とも国家の行く末が懸念される閉塞感を帯びた展開になって来ている印象を覚える。「みんなの党」が人気の様だが、冷静に党是と渡辺善美の発言を聞けば他党と大差無い事に気付くだろう。現在の日本国の置かれた状況でのこの様な政局の分裂と細分は大きく国益を損なうものであると私は危惧する。 国民は、これまでの日本の政局の歴史的経緯により新党発足がイコール「新しい風の予感」を齎すものでも無く、「未来への希望」でも無い事に気が付いている。 鳩山内閣の支持率が３０％を切ったが、現政権の受け皿となる政党や政治勢力が見当たらない現実は日本国にとってこの上無い不幸な事で、小新党の乱立はその不幸を加速するだけだ。よく観察すると、国民新党以降の新党群は民主政権の受け皿というより、「野党自民党」の受け皿的性質の党ばかりの様に私には感じられる。それぞれが政治家としてのそれなりの見識をもって新党結成を構想したつもりなのだろうが、逼迫した現在の国家と国民が必要としているのは第三極となる勢力でも、１０年後に第一極となる勢力でも無い。それは一義的には直ちに効果的な施策を打ち続ける事が出来る政権政党であり、二義的には現政権の受け皿としての数と政策を備えた「対抗しうる野党第一党」である。連立政権も連立野党も、結局最後には野合の集に成り下がるのは自明であり、この状況での新党結成は寝惚けた「言いたがり屋」「目立ちたがり屋」の、リベラルを気取った無責任な所業であると私は捉えている。 真に「私心を捨てる」覚悟で国民国家の為に働く覚悟があるのなら、現実的に国政に作用する政治家としての行動をとるべきだ。   私自身は現在の「愚図愚図の民主党政権」が何とかモノに成ってくれる事を願っているが、実力を備えた政権を担いうる野党第一党の存在は絶対に必要だ。 政局の具にしかならぬ小新党など解消して、現政権政党である民主党か、その受け皿としての可能性を残す自民党に直接コミットして保守勢力としての大同団結を模索するのが本筋だろう。「民主の迷走」や「自民の老害」も、その流れの中で自ずと解消されるものだと考える。  己の主義主張が優先されて政局に終始し、急務である国家の改革を妨げる様なら本末転倒だ。  

  2010.04.13

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• 外国人参政権と外国籍の学生への扶助の問題性

    外国人参政権と朝鮮学校に対する扶助手当ての問題が差別問題と混在されて論議されている状況を憂慮する。賛成派にも反対派の意見にも立場を違えたそういった傾向が垣間見られる。在日外国人の歴史を慮った同情的理想論も、在日外国人に対する蛮勇の類の差別的排除論も、どちらも差別である事に変わりは無い。 在日朝鮮人に対する不当な差別は過去にあったし、現在も存在している事は私も実体験と間接的経験両方で認識しているが、議論されるべき論旨は他の部分にある。    世界のグローバル化は理想論で語られるべきでは無い。それは綺麗事では無く、国家間の内政干渉の連続と国家の性格をこれまで以上に際立たせるという現実に論議は立脚するべきだと思う。私は現状では外国人参政権・外国籍学生に対する扶助の双方に反対しているが、それは現在の日本状況では、それをする事の弊害が大きいというのが主たる理由であり、その将来性までを否定はしてはいない。     外国人参政権実地が引起す問題に対応できる法整備も、国民の認識もないままこの制度に踏み切れば、反対派が主張している様な新たな社会問題をそれ自体が生み出し争事となるのは明らかだ。その避けられぬマイナス面が制度実施による日本の国益に見合ったものであるとは現状では到底考えられないし、民主党がその理念を主張しうる覚悟と展望を保持していると信用に足る状況に現在無い。日本国民が在日外国人と共存共栄の関係を築かなければいけないのは当然だが、人間社会が国家という枠組みを超える概念を形として提示出来ずにいる現段階では、それは当事国の法の上に乗った人間関係の営みとして理解されるものだと思う。 そこで優先されるべきは当事国の主権者であり、それは日本なら日本国籍を持つ国民であり、北朝鮮なら金正日であるという現実が考慮されなければいけない。   日本の高校無償化自体にも、逼迫し、限られた予算の中での「施策の優先順位の逸脱」として私は批判した。その延長線上での同義で外国籍学生に対する扶助は見送られるべきだと私は考える。将来的には国家の根幹である国民の教育は全て無償であるべきだが、それが許される様な社会状況になった時には、日本で消費活動をしている外国籍学生への扶助はあって然るべしと思う。しかし、その時でさえ外国人籍の学生へ援助は日本人と同法で処理されるのでは無く、時限的に付随する特例法で対応すべきものだと思う。 国家の関係は流動的であり、安全保障上の問題は常につきまとう。それは不幸な事だが、現実を踏まえて自らを縛る様な施策を施行してはいけない。   日本で勉強したいという外国人学生に対する何らかの当事国家的扶助は日本国の世界へのメッセージとして必要であるという認識は大切だが、何よりも自国民の生活が優先されるべきで、そのバランスをとる事こそが政治の仕事であるのだろう。   

  2010.04.05

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• 繰り返される茶番劇

    自民党からの相次ぐ離脱は自己保全の為の「泥舟からの脱出劇」としかとらえられず、それ自体が国民の失望感を誘うことに配慮できないのは「政局」しかその頭に無いからだ。 与謝野氏にいたっては比例区なのだから議員を辞職して離党するのが当然だろう。 老害による自民党の再生力に見切りをつけたとする意見が多いが、真に国民生活に視点を置く政治家なら、民主党政権に対する現実的な実行性のある受け皿としての自民党改革に政治生命を賭けて邁進するべきなのだ。 少数政党など政局の具にしかならぬ事など自明であろうに、「自分可愛さ」の為には屁理屈を綺麗事で固めて国民不在の出鱈目な行動を平気でする馬鹿者共の茶番劇だ。     一方で谷垣総裁もリーダーの器では無いのだろう。「弱々しい、人柄が良いだけの人物」という印象は鳩山首相とイメージが重なる部分がある。だからこそ自民党の老人達がコントロールし易いとして河野太郎を筆頭とする改革派への対策として据え付けたのだが、この図式にメスを入れずして自民党の再生は無い。もう１人の馬鹿者が坂本竜馬を気取った発言をしていたが、本当に国民の為に離党の覚悟を持つなら、マスコミも巻き込んで老人達への議員辞職要求を大々的にぶち上げれば良いだけの話なのだ。自民党員も国民も支持するであろうしその世論に老人達も身の処し方を考えざる得なくなる。     真に国家国民に視点を置き、その責任を全うする気持ちがあるなら、現実的に社会に作用する行動を選択しなければいけない。出来ないのであれば「離党」などでは無く、政治家を辞めるべきであるのだ。   

  2010.04.04

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• 高校無償化スタート

  高校の無償化がスタートした。 教育に金が掛かる国を先進国とは認めない私ではあるのだが、今回のこれは、逼迫し限られた現在の予算の中での優先順位を考慮しないポピュリズムに走った施策であると断定しておきたい。   本気で日本の将来を見据えれば、教育的見地からなら荒廃した義務教育である小中学校教育への徹底した予算と人員の投入が必要であるし、生活助成が主目的であれば待機児童が急増している保育所の増設と人員の増派が急務であるのは自明のことであると思う。   教育に関しても、生活助成に関しても、核となる理念が感じられない。その綺麗事の曖昧な認識は鳩山首相の存在そのものと重複して感じる事が出来るだろう。施策の優先順位の明確化が時の政権の性格を特徴づけるのだという事を彼らは識らなければいけない。 「曖昧にして、ひ弱」というのが現在の民主党に対する私の印象だ。   しかし、何度も繰り返しているようで恐縮だがそれをしてイコール「民主党は駄目」という烙印を押すつもりは私には無い。評論家然と文句ばかり言って無力感を溜め込んで行ったアノ時代にはもう戻るつもりは無い。受け皿が見当たらない今、現政権へ向けてのあらゆる手段を講じて（いくつか道筋をつけた）要求を実現する為に国家主権者としての行動をとりたいと思う。 

  2010.04.01

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