澤田ふじ子著 『闇の絵巻(上)』
☆織田信長が天下統一に向け邁進し始めた頃、能登の長谷川久六(等伯)は京を目指した。絵師として大望を抱く彼は、当時、画業隆盛を誇る狩野永徳に競争心を持つ。千宗易や前内大臣九条稙通らの後盾を得て、画技に磨きをかける久六。やがて、長男の久蔵も天稟の画才を発揮しだした。久六父子の台頭に永徳の異母弟は、一門の凋落を予見、どす黒い陰謀をめぐらす。☆リュウちゃん6796さんに教えていただいた本です。長谷川等伯は展覧会で見たことありますが、いつの時代のどんな人かなどよく知らなかったので、勉強になります。等伯対狩野派、いつの時代もこういう争いがあったのですね。しかし世の中は知らないことばかりで、いくら本など読んでみても追いつかないうえに、せっかく学んだこともすぐ忘れてしまう情けなさ!を実感するばかりです。