中山七里著 『いつまでもショパン』
☆ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生した。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し…。 ☆ショパンコンクールとテロリストという面白い組み合わせのミステリ。中山さんの小説は毎回音楽の描写がすごい。犯人がだれか気になって結構夢中で読みました。盲目の天才ピアニストとか、戦場のエピソードは、ミステリとしては感傷的すぎるような気がするけど。