最終日は危険地帯
行ってきました最終日。魔物がいるとわかっていて懲りもせず。そして、頭から丸かじりされて帰ってきました。さて、今回見つけた変なものその1。 アイスクリスタルのビーズ。ペンダントヘッド二兆度良さそうな大きさのアイスクリスタルの真ん中に穴を開けてそのままビーズ。(縦方向ではなくて、横方向の穴です)……で、これどうやって使うんでしょう(笑)。その2。中国産のグリーン・アポフィライトとカバンサイト。どうみてもインド産。どちらもKURO判定ではインド産。……で、聞いちゃいました。KURO:「中国産なんですか?」お店の人:「そうですよ」K:「インド産じゃなくて?」店:「中国産です」K:「インド産に見えるんですけど」(←しつこい)店:「中国でも出るんです。アポフィライトは先端がとがってますけど、これは平らでしょう。そこがちょっと変わってるんです」K:「いや……。そういうの、インドでもたくさんありますけど」やっぱり、インド産に見えます~!隣にあるのは、アーカンソーの放射線焼き黒水晶だし。石好き友達に、「中国産のアポフィとカバンサイトがあって……」という話をしたら、開口一番「染め?」……中国、まじめに出せばいい石多いのに……。モリオンですが、中国産(天然)モリオンを売っていたお店と、ほかのお店ではなしを聞いてみました。複数の店で話を聞くのは、お店によって得意・不得意があって、たとえば、ブラジルの石には詳しいけれど、アフリカの石についてはよく知らないとか、こちらのお店は鉱物より、あちらのお店は宝石より、特にガーネットについて詳しいとか、そういうことがあるからです。聞いた話を総合したところでは、「光に透けない漆黒」がモリオンである。……らしいです。今回会場でみかけた「モリオン」は、中国山東省産。長石の母岩がついたものもあり、岐阜県産の煙水晶~黒水晶にとてもよく似たようすです。あちこちの黒い水晶を仕入れ、鑑別してもらっても、放射線照射されていたり、実は濃いスモーキーだと言われたり、なかなかモリオンという結果がでなかったものの、今回やっとモリオンという結果が出たということでした。ただし、仕入れたすべてが真っ黒というわけではないので、特に黒いものを選んで持ってきたとのことでした。そこで買った小さくて黒石を、別のお店でライトで照らしてもらったところ、残念ながら透けました。(でも、とてもきれいなコーヒー色!)「これでは、モリオンといえないかなあ」もっとも、モリオンの鑑別結果が付いていたのは、ビーズに加工したものでした。鑑別書は、調べたその石についての結果であって、おなじ晶洞からとれた石だったとしても、一方はモリオンレベルに黒く、一方は濃いスモーキー・レベルということもあり得るわけです。そこで知りたいのは、モリオンと濃いスモーキーの境目がどこなのかということです。境目が透ける、透けないだとしても、いったい、どういう状況の判別なのでしょう。私が買った石は、会場の照明、天窓からの照明程度では真っ黒不透明に見えますが、強力なライトを押し当てると、透けます。たとえば、鑑別に使うライトが決められているのでしょうか。鑑別する人によって違ったライトを使っていたら、結果が違ったりしないでしょうか。あるいは、10年前と今ではライトの性能が違っていたりしたら……。そうでなくても、私が買った石は小ぶりでしたが、これがもっと大きかったら、大きいために透けなくてモリオンになってしまったりして。あ、(大きい)原石段階で透けなくてモリオンでも、ビーズにしたら透けたり。石を判別するのは、予想以上に難しそうです。