分散の強み
司馬氏によれば、幕末にあれだけの人材が出たのは、日本が300の藩に分かれていたからではないか、と言っていた。世界に目を転じれば200あまりの国家がある。多様な国が存在することは誠にいいことである。韓国では木の植林に、日本では省エネ社会を、アメリカでは土壌改良、中国では人口の一定化に成功した。やがてこうしたノウハウは世界中に広がるだろうしまたそうでなければならない。そういう意味では、日本の構造特区法案というものは画期的なのではないか。人材を育成すると言う意味では、現在の教育は物足りない。日本中が東大を目指していて、かつ学閥が幅をきかせている。このブランド志向をかえる手立てはないものだろうか。この国を世界一の国にしようと思っている人材がどれほどいるだろうか。まあ、もちろん経済力を再建するという意味だけでなく、発展途上国の食料問題を考えたりする周囲の国家に尊敬をされるような国家という意味ではあるが