京都銀輪散歩(その3)
(承前) 京都銀輪散歩、今回は南禅寺に立ち寄った後、鴨川べりを上賀茂神社まで走ります。(南禅寺・三門)(同上・三門の説明碑)(同上・説明碑)(同上・法堂)※南禅寺・Wikipedia 南禅寺も、ちゃんと拝観したことはないようで、過去記事を調べてみても三門の写真が掲載されているだけ。何かのついでの立ち寄り・通り過ぎの繰り返しであったようです。今回も同様にて、三門と法堂の付近を歩いたのみで退出。西へと走り、鴨川を目指しました。<参考>京都から唐崎へ(2) 2011.9.11. 銀輪万葉・清閑寺から将軍塚へ 2016.4.18. 琵琶湖疎水に沿って走り、鴨川に出て、上流へ。 河合神社から糺の森を抜けて下鴨神社へ。<参考>賀茂御祖神社(通称・下鴨神社)・Wikipedia 河合神社や下鴨神社の写真は撮っていませんが、2020年2月16日のブログ記事(下掲)に掲載して居りますので、ご参照ください。但し、この記事に掲載している下鴨神社などの写真は2017年9月4日撮影のものですから、直近での訪問はこの日かもしれない。だとすると、4年半ぶりの久々の訪問ということになります。 鴨長明の方丈庵の写真は今回も撮影しましたが、これは4月3日の記事「京都桜三昧」に掲載してしまいましたので、ここでは省略です。<参考>方丈記 2020.2.16. 京都桜三昧 2022.4.3. もう一つ、こんな写真は撮っていたようです。(鴨長明歌碑) これは売店横の藤棚の前に立っていたもの。としどしの 春をかぞへて われもけふ ながめし花を ぬれつゝぞおる (鴨長明)(注)第5句の「ぬれつゝぞおる」は「ぬれつゝぞをる」だと思うが表示の通りとして置きました。 この日は雨が時々ポツリポツリとする、銀輪散歩にはいささか心配な空模様でもありましたので、ヤカモチはこうですかな。としどしの 春をかぞへど 銀輪の われは鴨川 ぬれつゝもゆく (偐家持) まあ、まだ濡れるほどの雨ではありませぬが・・。 下鴨神社を出て、再び鴨川の河川敷の道へ。(鴨川) 上賀茂神社へと向かう。 上賀茂神社も2017年9月4日以来の訪問だと思う。 何度か来ているが、どの橋で地上に上がればいいかがイマイチよく分かっていないヤカモチ。この辺りかと見当をつけて上がってみたら少し早すぎたよう。河原に戻るのも面倒なので、そのまま北上し、見覚えのある鳥居前に到着。 鳥居脇にトレンクルを駐輪して境内へ。 御所桜が満開でしたが、この写真は、上記<参考>の「京都桜三昧」の記事に掲載済みでありますが、省略ばかりでは愛想がないというもので、重複しますが、再掲載します。(上賀茂神社・御所桜<再掲載>)(上賀茂神社)<参考>賀茂別雷神社(通称・上賀茂神社)・Wikipedia(同上) 前回訪問の時は、社殿が改修工事中であったように記憶する。 今回は、工事仮囲いや工事足場、覆いのシートなど無粋なものは無くなっていました。(同上・拝殿) 参拝の人の列。参拝も時間がかかる。(同上・説明碑) 反り橋の前にあった苔むした岩。しめ縄の結界が張られているから、神聖な場所なのであろう。 若い男女二人が両の手のひらをかざして立ちながらく瞑目、動こうとしないので、こちらも長らく待って、彼らが満足して立ち去ってから撮影であります(笑)。(同上・岩上) 葵祭の際には、宮司がこの岩の上に蹲踞し、勅使と対面し、神のご意志を伝える「返祝詞」を申す神聖な場所であり、神と人との心の通路でもあり、「気」の集中する場所である、と説明されているから、先ほどの二人は、その気を感ずべく、手を岩にかざしていたということか。(同上・説明碑) 上賀茂神社と言えば、藤原家隆の歌であり、「ならの小川」である。(同上。ならの小川、上流側)(同上・ならの小川、下流側) 小倉百人一首でも有名なこの歌の歌碑は鳥居の右側、ならの小川の近くに建てられている。 前回訪問時の2017年9月4日にその歌碑を撮影し、同年9月23日の記事に、その写真を掲載しているので、ここでは省略します。<参考>風そよぐ谷町筋をわが行けば 2017.9.23. ならの小川の写真を撮って振り返ると栂の木と書かれた背の高い木。 写真で今見ると栂の木らしくもないので、ヤカモチの見間違いであったかもしれないのだが、栂の木なら万葉集でも「つがの木の いやつぎつぎに」という形で詠われる木である。 (栂の木) 中国には、世界の中心に巨大な樹木が立ち、太陽がその枝を伝って東から西へと渡って行ったという神話がある。こうした樹木は宇宙樹と呼ばれ世界の色んな民族に共通してある神話である。宇宙樹は万物の生命をつかさどる生命の木でもある。われわれが巨木に神聖なもの、霊力のようなものを感じる由縁である。万葉集ではツガは皇統をことほぐ木として詠われて居り、言わばその宇宙樹である。まあ、写真の木はそう言うには余りにも貧弱ではある(笑)。 鴨川の河川敷自転車道は、ブログを始める以前も含めて、これまで何度となく走っているが、それは上賀茂神社付近までで、これより上流は未だ走ったことがない。今回も同様でした。 下流は、京都駅から自宅まで銀輪で帰ったことやJR加茂駅から同京都駅まで木津川→桂川→鴨川と銀輪散歩したことがあるので、桂川と合流する地点までは走破済みであるから、次に走る場合は、もっと上流の未走破の方へ行ってみるか。 それはさて置き、桜の花の盛りの時期に鴨川を走ったのは今回が初めてかもしれない。<参考>加茂から京都まで 2009.10.17. 健人会2019・京都から自宅まで銀輪散歩 2019.7.24. 京都から唐崎へ(1) 2011.9.10. さて、上賀茂神社を出て、鴨川に戻ろうとするところにお好み焼き屋があった。もう正午を過ぎていたか。店内は一杯のようだがテイクアウトできるようなので、作っていただいて、鴨川べりの桜の木の下で食べるのがよかろうと、思いつく。 ということで、お好み焼きを食べた桜の木ではないが、似たようなものなので、鴨川の桜を再掲載して置きます。 こんな感じの場所でランチでした。(鴨川べりの桜<再掲載>) お好み焼きでランチを済ませて出発。下流に向かって走り出すが、雨がポツリ、ポツリからパラパラ程度にランクアップ。 少し、橋の下で雨宿り。するとアオサギが間近くにやって来て着地。ヤカモチや他の雨宿りの人を恐れる風もなく、近寄って来る。 ハトやスズメではないから、与える餌も持ち合わせない。何枚か写真に収めて、バイバイです。このアオサギ君は、追って「鳥」関係の記事でご紹介することとします。 雨が酷くなっても困るので、銀輪散歩は切り上げとし、ホテルに帰ることとしました。で、ホテルでアップした記事が、4月3日の「京都桜三昧」の記事であったというのが、種明かしであります。(つづく)#UKRAINEWe stand with Ukrainians.(STOP PUTIN STOP WAR)