第157回智麻呂絵画展
第157回智麻呂絵画展 本日は智麻呂絵画展です。随分と春めいた気候となって春うららでありますが、智麻呂絵画の春もどうぞお楽しみ下さいませ。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは百合の花から。(百合) この百合は、智麻呂さんが散髪に行かれた帰りに花屋さんで買い求められたもの。散髪屋さんの隣に花屋さんがあるのですが、今回は百合の花がお目にとまったようです。百合の花は智麻呂絵画展には何度も登場している常連の花ではありますが、今回も素敵な絵になりました。(百合が登場の絵画展: 第2,6,7,8,9,13,37,49,52,55,60,61,72,105,126,144回展)散髪の 後(ゆり)にし見れば さ百合花 買ひて描けよと われに笑むらし (偐家持)(本歌)あぶら火の 光に見ゆる わがかづら さ百合の花の 笑まはしきかも (大伴家持 万葉集巻18-4086) (注)後=万葉の頃は「のち」「あと」の他に「ゆり」という訓もあった。 上の百合が常連の花なのに対して下のグラジオラスは今回が2度目の登場、その次のストックは初登場の花であります。(グラジオラス)(グラジオラスが登場の絵画展:第144回展) グラジオラスもストックもデイサービス施設「アンデスのトマト」から画題にと頂戴した花だそうです。「やはらか」な春の日差しと風を感じさせる絵であります。(ストック)アンデスの トマトに咲くや ストックも グラジオラスも わが春なれり (偐家持) 次の桃とナズナは当ブログ掲載の写真から絵にされたものであります。 <参考>「くれなゐにほふ桃の花・第11回ナナ万葉の会」2015.2.23.(桃)(桃の花が登場の絵画展:第53,74,138回展)桃の花 ほほに燃ゆらし 我妹子の 笑まはしきかも たぐひて居らな (偐家持)(ナズナ)(ナズナが登場の絵画展:第75回展)春たけて 八尾は高安 道の草 薺(なづな)ぞ摘める ますらを我は (偐家持)(本歌)大夫(ますらを)と 思へるものを 大刀佩きて かにはの田居に 芹そ摘みける (薛妙観命婦 万葉集巻20-4456) 次は大阪城の梅林の梅です。偐山頭火さんが持って来られた写真から絵にされました。(大阪城の梅)(梅の花が登場の絵画展:第26,31,53,72,73,97,115,116,136,137,156回展) 次の「砂丘らっきょう」は偐山頭火さんの鳥取旅行の土産。(砂丘らっきょう)(辣韭が登場の絵画展:第90,129,139回展) 次のお雛様はクッキーで作られています。偐山頭火さんのご子息のお嫁さんがお作りになったものだそうです。(クッキーのお雛様) 次はお馴染みの、五〇さんからのケーキです。水仙(右端)と梅(左端)の花をあしらって絵にされました。其処に存在しない水仙や梅を添えて描くという手法は、写実に徹して来られた智麻呂さんとしては珍しいことだと思いましたが、過去のこのケーキの絵を見ると、花などを添えて描かれているものが結構ありますから、今に始まったことではなかったようであります。(笑) 上の「ナズナ」も写真に写っているナズナの中から任意の二つを取り出して描かれたものでありますので、写実の智麻呂さんも絵の構成の上で好ましいと思われる場合には写実に拘らないということであるようです(笑)。(ケーキと花)(五〇さんからのケーキが登場の絵画展: 第46,55,70,80,93,112,116,151,153回展) 折角、花を添えて戴きましたが、展覧会も締めは花よりケーキ。どうぞ皆さまもお一つお召し上がりになってお帰り下さいませ。本日もご来場有難うございました。