行く夏も近江の人と惜しむべき(続)
(承前) 琵琶湖疏水の取水口から国道161号線を東へと走る。国道161号線は浜大津駅前で右に折れ、逢坂で国道1号線と合流し京都へと続くのであるが、ヤカモチは直進、京阪浜大津駅前から県道へと入る。 浜大津駅のこの辺りは大津城の本丸があった場所で、交差点の一角に大津城跡の碑が立っている。(大津城跡碑)(大津城推定復元図) 大津城は秀吉の命によって浅野長政が築いた城であるが、関ヶ原の戦の後に家康によって廃された城である。詳しくは下記を参照下さい。 <参考>大津城 浜大津から琵琶湖ホテルの前を通り、そこから湖岸に出て、なぎさ通りから「なぎさのプロムナード」の道を走る。(琵琶湖) 奥に見えている山が近江富士の三上山。右手の高いビルが大津プリンスホテルです。 なぎさ通りの琵琶湖文化館の近くに石碑があった。明智光秀の弟、光春が天王山の戦で光秀が敗れたことを知り、居城の坂本へと引き返すため愛馬で琵琶湖岸沿いに湖水を渡って行ったのがこの辺りかららしい。(明智光春湖水渡りのところ) 大津プリンスホテルの前まで湖岸を走り、そこで引き返し、におの浜2丁目の西武百貨店の前の交差点から南に入ると旧東海道に出る。(旧東海道) 写真の奥へと東海道を進むと瀬田の唐橋であるが、義仲寺は反対側、写真の道に背を向けて50m足らず東海道を京方向に戻るとある。(義仲寺)<手前右の赤い提灯のある処が巴御前を追福する巴地蔵堂> 義仲寺は木曽義仲の菩提を弔うため、巴御前が此処に庵を結んだのが始まりらしいが、境内には、義仲の墓と巴御前の供養塚が並び、その隣に松尾芭蕉の墓もある。 拝観料は200円。受付で、「自転車をこの辺りに停めて置いていいですか?」と言いながら拝観を申し込むと、受付のご婦人が「真っ黒ですね。」と、小生の日焼けぶりに驚いて居られました(笑)。(入場券<表>)(同<裏>)(義仲墓)(巴塚)(巴塚説明板)(芭蕉墓)(芭蕉句碑) 「行く春を近江の人と惜しみける」の句碑を撮影する心算で行ったのに、帰宅してみるとピンボケ。仕方がないので、同じ境内にある他の句碑を掲載して置きました。 旅に病で夢は枯野をかけ廻る (芭蕉) 何事につけ、詰めの甘いヤカモチでありますな(笑)。 写真ボケて 近江の人も 「またかいな」 (筆蕪蕉) 行く夏を 近江の人と またもボケ (筆蕪蕉)(萩とススキ)<参考>義仲寺