ネット中毒
ボストンで開催された心理学協会1999年年次総会においてインターネットユーザーの6%が自制心の利かないネット中毒にかかっており家庭やキャリアの破壊をまねているとの報告があった。「問題逃避のためにネットにかじりつく」「ネット利用の時間を減らそうとしたができない」「コンピューターから離れていてもネットのことを考えている」などの10項目中5項目以上あてはまる人を中毒とした。中毒者396人を対象に3年にわたり追跡調査をしたところ53%が「サイバーセックス」ネット上の交際が原因で現実の結婚生活が崩壊した。ネット不倫がもとで結婚生活が破綻したのか結婚生活に問題がありネット不倫を招いたのかはわからないとのこと。報告したのは Center for Online Addiction(本部ペンシルバニア)の創設者キンバリー・ヤング博士をリーダーとする研究チーム。ウェストハートフォードの心理学者が17,251人のネットユーザーに対して調査した。ネットの中の人間関係というのは魅力的である。実際に会うよりも大勢の人と出会うことができるので大勢の人の中から相性のいい人を探して人間関係を築くことができる。仮に人間関係がうまくいかなくなった場合も実際の人間関係と違ってネットを離れることによって緊急避難ができる。こうした魅力を知ってしまうと現実の人間関係よりもネットの中の人間関係にはまってしまうのだろう。