こころに映るよしなしごと

２月をやり過ごせば春の３月が来るか

暖冬がと思ったら異常に寒い日が続き、少雪かと安心すればそこそこに雪が降る。 いよいよ２月正念場。 気合いを入れて迎え撃つこととする。

最近お弁当を作らない理由の一考察

年明けからお弁当を作っていない。 原因は至って簡単で台所が非常に寒くて「しばれている」から。 しかし、意識下で何かを感じていたのだろう。 ニュースを見て冷凍庫の冷凍食品のパッケージを確認して合点がいった。 実は、お弁当は作らなかったが晩のおかずにこのロールキャベツを食べてしまっていた。３日経つが何ともない。 注意しても注意しきれない世の中なので、ガソリンも灯油も輸入野菜も殺虫剤も肉まんも、あろうがなかろうがあまり関係ない暮らしと体であればよい。 アメにも負けず、中にも中東にも、冬の寒さにも負けない体を持ち、一日一合の十六穀米と少しの野菜を食べ、長くなりそうなので今日はこれで。

雪道の闇の向こうの光

雪が降らないと言ったら、ああそうですか と雪が降り出した。 最終バスに乗って、家路に続く雪道を歩く。 左右につまれた雪壁でより狭隘になった暗い路地の向こうに街灯の灯りが見える。 前を見ても後ろを振り返っても、足下をまさぐっても、冬の真っ只中。 どこに行くかはわからないが、明日の方角は分かる。目をつぶっても分かる。 それは目覚めて歩き出す先だろう。

胸につけてるマークは流星

子供の頃は駄菓子屋で、十円で買ってポロシャツの胸ポケットに差して科特隊遊びをしたもんだ。 しかし２１世紀になって小型の携帯電話なんかフツーにあると夢も希望もあったもんじゃない。 このバッジだってよく見ると、送受信機になっているのだよ。 だが、今さら、ワイシャツの胸ポケットに付けて仕事をするのは、ちょっと気恥ずかしい気がする。

雪は溶けてきたけど雪の壁はまだ健在でまだまだ冷戦？中

雪は降らないけれど雪も溶けない。 したがって、横断歩道でもない車道をよい子が横断しないように、高さ1メートルの壁が残されている。 気をつけないと、後からベルがリンとやる。 シュピーゲル、シュピーゲル１．２．３

除雪排雪で夜も眠れず

土日でまた雪が降り昼間に道路の除雪は済んだはずなのに午後11時、０時過ぎ、３時ごろ（おそらく）そして５時に除雪か排雪の作業音で眠りが浅くなりにけり。

休みは温泉とラーメンという感じ

凍てつく休みの日は海が近い源泉のしょっぱくて薄茶色の温泉に浸かって、煮干しの効いた、見た目ほどこってりしていないラーメンを食べる。 休息ばかりしている人生のそのまた休息というわけで、お先にちょいとごめん。

おろしたてのシャツ

新しいシャツは、理由を求めると永久に着られそうもないので、何ということもない日におろす。 学生時代は、トラッドが好きで、ニューヨーカーとか着ていたものだが。 いずれにしても、おろしたての新しいシャツの匂いと肌触りは良いものだ。

ハードボイルドウインナー

壊れかけて２つのうちひとつのレンジは使用不可と青森ガスに言われ魚焼き部分は枠が落ちているガス台でウインナーを茹でる。 いろいろ切ないことはあるけれど、一々エクスキューズしないで、風呂上がりの夜中に、ハードボイルドウインナーにブラックpepperをかけて、シングルモルトのスコッチをやる。 格好良くてもワルくても、ひとり。

月光

最終バスを待っていて、ふと真上を見ると、孤高の月が浮かんでいる。 騒がず静かに、雪の合間に、ただ黙って白く冷たく光っている。

雪のコリドー

やはり冬が来た。 雪が降った。沢山降った。 最終バスで帰り着くと、歩道と車道の間に壁が出来ている。 冷え冷えとしているが、音もなく、静かに美しい風景。 庵に戻るとストーブの室内温度表示は０度。だけど０度以下は表示できない。 ストーブを付けでもって暫く、息が白い雪の夜。

特急列車降りた時から青森駅は雪の中

全国的に寒いけれど青森はバリバリ雪が降っている。 雪もサラサラの片栗粉のやうである。 また一週間が始まるのである。

ボブ・レノン

二十世紀少年第11巻をもう一度読み返して、忘れた気になっていた曲を思い出した。 付録のLOST KENJI TAPE を聞いて、もっと渋くギターを弾きたいと思い出し、何とかの手習いでフレーズ奏法の基礎をやり直すことにした。 まあ、いろいろあるわな、アロワナ。

行灯のあかりで冬の夜を過ごす

和紙を使った行灯を買う。 箱膳によく似合う。 いくら暖めてもひんやりする部屋でましろき湯気立つ遅い夕餉をいただく。

凍結解凍するも雪多く舞茸ホタテバター炒めで生ビール

夜帰ると水道管の凍結は収まり、水が出た。 飲み会があり、生ビールでもずくやら韓国のりのおにぎりやら舞茸とホタテのバター炒めやらを食べる。 二次会でカラオケボックスに行って、拓郎の「人生を語らず」を歌う。

朝起きたら水道管が凍結していた

朝起きたら水道管が凍結していた。青森に来て３年たつが初めて。お風呂の残り湯を鍋で沸かして顔を洗い歯を磨いた。朝起きたらいも虫になっていたのはザムザだが水道管凍結するとは驚き。

その山あいにだけ群れ飛ぶ白い蝶の大群のような晴天の吹雪

吹雪は雪曇りの空の時と思っていた。 南から高速道路で山あいを抜けて行くと、空には青空が見えるのに吹雪のエリアに入ってしまうことがある。 無数の雪が黙って一定方向に流れているさまは、まるで熱帯雨林のスコール上がりに出会った蝶の大群のようだ。 何だか嫌な予感がして青森に着くと、予想以上の積雪があったようだ。 これからが冬本番か。

寒い夜は温かいポトフ

寒い夜は温かいポトフが良いです。 温かい部屋なら、そこに冷たいビールがあれば申し分ない。

ゲオTSUTAYAでないレンタルビデオ屋までバスで行って帰りは凍っ た歩道を北国歩きで転ばず歩く

全国チェーンのレンタルビデオ屋は新しいDVDが沢山あったりして便利この上ないが、地方だけのレンタルビデオ屋にはDVDになっていないビデオ販売終了したネットオークションで５桁の値が付く邦画のビデオを貸していたりする。 しかし行きは良い良いで、帰りのバスが来ず歩いて帰る。 おかげで正月の体重増を帳消しにしてくれる。

最終バスに乗り遅れ、見知らぬほろ酔いおじさんと空気の澄んだ夜の国道 を散歩する

呑気に、凍りついた青森の街を歩いてバス停まで行くと、雪のない冬道にビクともせず、最終バスは定刻に走り去っていたことを15分待って気づく。 バスを待っていたほろ酔いおじさんと並んで国道の歩道を歩く。 おじさんは空気が澄んでいると喜んでいる。 話しかけられ迷惑気味だったが、話しながら歩いて帰る珍しさを知らぬうちに楽しんでいる。 毎日の些細なことの喜びをしっかりと感じなきゃ。 バッハさん、人の望みの喜びよ、ですよね。

初春にカレーを作る

朝だけストイックに歩いて通勤して、和食のお弁当を食べていると、刺激が欲しくなりカレーを作る。 じゃがいもと玉ねぎとキャベツと人参の野菜カレー。 ついでにトマトとレタスも食べる。 しかし、年末年始で失った体重計の数値は戻らない。

ラーメン屋でラーメン食べてカラオケボックスでシャウト

正月休みぐらいはとラーメン屋に入り白味噌とんこつラーメンを食べる。 無料の白菜や大根のキムチを食べる。 汗をかいて体が活性化する。 午後にカラオケボックスに行って、ウルフルズ（サラリーマンNEO）やTOKIO（歌姫）中村中などを歌う。 正月気分もこれで終わり。 のだめspecial１and２を見たら、普通に戻ることになる。

手作り水餃子で満腹の正月三日

いろいろな料理に飽きて、餃子を作る。 にんにくはいれないで白菜とにらとネギとしょうがと合い挽き肉で具を作り、皮は既製品で間に合わす。 ぽんしゃぶをかけて食べると、気がつくと50個もいっている。 久しぶりに満腹感を味わう。 だけど今日だけ特別。

鍋の芹の初々しさよ

鍋の中にいるセリの何と初々しく爽やかなことか。 鍋の中の誰も真似しょうがない。 油揚げの細切りも牛蒡の笹掻きも。 冷たいビールで平静を保つ。

なますと冷や酒で謹賀新年

正月しか食べない紅白なますを肴に、これまたほとんど飲まない純米酒を切り子のグラスでやる。 こんな夕餉の先付けがいいと思えるとは、時間がゆっくりしてきたのか。

最近、on the rocks

食も細くなって、喉も渇かなくなって、nightcapにやるのはスコッチのon the rocksだったりする。 20年以上弾きこんだギターはいい味のキズが出ているし。 年を取るのも悪いことばかりではない。

気がつくと野菜だけ

晩ご飯を食べていてふと気づく。 キャベツとじゃがいもとわかめの味噌汁。 キャベツと玉ねぎの野菜炒め。 ご飯。 なんだ、みんな野菜じゃないか。リーンリーン。 という訳で、食後、深夜２時までギターを爪弾いてしまう。

うさぎのお菓子は、ずんだまめです。

仕事をしていたら机の上にかわゆいうさぎ?が置かれた。 その白さと赤い目が印象的でマウスパッドのブルーの上に置いてみる。一週間にひとつぐらい甘いものもいいかと、多少、甘いものに甘くなってきた、寒さが身に凍む今日この頃。

青森の雪とＥＲＩＫＡとセンセイの鞄とウイスキーロックの夜

青森の山沿いには雪がしっかりあるが、町中にはほとんどない。 「Destination　Nowhere」ばかり聴きながら青森に向かう。 昔の曲も大切だが、今の曲も勇気づけ奮い立たす。 冷え切った氷の庵で蕎麦を茹で、ウイスキーのロックを飲みながら「センセイの鞄」を観る。 居酒屋に行って熱燗を呑みたくなる。 蕎麦でお腹がいっぱいになったので、何も食べずに呑んでいたら残り少ない山崎12年がなくなる。 今年もあとわずか。年々、正月が回って来るのが早い。

誰もいない温泉でのんびり

人気のないとある温泉に黙ってつかる。 いい天気でぽかぽか陽気でコートもいらない。 温もりとのんびりした時間が、体の中にたまっていく。

雪のない街でパスタを食らいサイズダウンしたユニクロを買う

久しぶりに外食する。 唐辛子トマトソースベースにしたら体は暑くないのに頭から汗が出た。 唐辛子トマトソースベーススパゲティダイエットというのを思いついた。 このところの午前４時帰宅などのおかげで、サイズダウンさたユニクロのスウェットを買う。 なんと２サイズダウンしていたのだった。

やまかけ丼ぐらいの雪

むかし、「スプーン一杯のしあわせ」落合恵子～クレヨンハウスレモンちゃん～とか「ほんの５グラム」富田靖子～さびしんぼう～とかあったが、「やまかけ丼ぐらいの雪」で穏やかに冬が過ぎてくれると有り難いんだけど。 そう言いながら忘年会のカロリー過多を清算している今日この頃。

雪の少ない道を最終バスで帰るわけだ

朝晩寒くなった。６時前に目が覚めてもストーブを点けてから二度寝して７時過ぎまでベッドから離れられない。 朝はツルツルの歩道を未だこわごわ歩く。疲れたと思うと、傍らのバス停に満員のバスが停まったりする。 天気が良くて放射冷却してまたツルツルで歩いて帰るのが難儀なので最終バスで帰る。 ヤワになったけど、倒れるわけにはいかないわけで。 体調万全で楽しいことをするためにも。

いーでば英語塾で津軽弁と英語を覚えやう

忘年会の景品で青森限定発売のDVDを手にする。この英語が堪能な女性レイチェルは、民放テレビのアナウンサーで、普段は普通のテンションでニュースを読んでいる。

雪が降り積もって、やうやく青森の冬が来た

朝起きたら、そこは雪国だった。 ストーブを点けて、小一時間して部屋が暖まりきらないうちに庵を出る。 当てになるのは自分の足だけという季節。 黙々と歩いて予定時刻に辿り着く。 30分以上歩いても汗をかかない快適な氷の世界。 夜はさすがにめげて最終バスで楽して帰る。明日は年に一度の忘年会です。

ここは北国だったのだ。

青森に戻って来ると、そこは雪国だった。普通に雪が舞い、普通に積雪がある。 今年も残すところは３週間となった。 せめて12月ぐらいは雪のない日々であってほしいが、願うところを間違えているようだ。 氷の世界のはじまりか。

久しぶりのコンサート

思い起こしてみれば、実に久しぶりにコンサートに行った。 先週までの無理が年のせいか今頃出てきて、背筋がぞくぞくする、ヤバい状態だったので、ネックのあるパープル長袖のシャツにオレンジのカラーシャツを着てマフラーをしてダッフルコートを着たまま見て聴いた。 アコースティックギターはやはり素晴らしい！マーチンだからというだけではないだろう。連れ合いが「やっぱり上手い人は、キレがあるね」と言った。 家に帰ってすぐGibsonの弦を張り替えてカッティングをしてみた。アコースティックな夜だった。

酒も呑まずに「酒とつまみ」で寝る

実に10か月ぶりに定期購読している雑誌が届く。青森出身の麗しの山内史子嬢が連載していると云うだけで読んだが、酒だけという一本気な内容が、リラックスしたい時によい。 酒が飲みたいが、夜遅すぎるので寝る。

歩道を歩いていたら歩道を歩けと自転車乗りにケンカを売られたが価値が ないので買わなかった話

快晴の気持ちの良い朝。 早起きしてお弁当を作って朝ご飯を食べて歩いて出勤。 国道のバカ広い歩道の真ん中の点字ブロック近くを歩いていたら、正面から来た自転車のオヤジが歩道を歩けとケンカを売って来た。意味が分からすそのまま歩き続けるとまた引き返して来て、点字ブロックの車道側は歩道ではなく自転車道だと言って、人を突き飛ばして行ってしまった。 不思議に思って近くの派出所で聞いてみると、広い歩道は車道側を自転車が反対側を歩行者が通行することになっているとのこと。ただ、歩道なので歩行者優先ですよ、とのこと。 歩道を歩くのも一苦労のようだ。

特に何もしないでりんごをかじって見る

数十年前は、寒くて教室の窓が曇っていた。 数人だけがなんだか気の抜けたような顔をしていた。 家に帰るとラジオは一晩中彼らの曲をかけていた。

古いものを通り過ぎた人たちなど

古いものは、その使われてきた時間分、通り過ぎた人や事柄がこびりついている気がする。 この車両のこの席のこの小棚には、何が載せられ、どんなことや会話が交わされたのだろうか。 21世紀になって６年ほど経った12月のある日には、焼いたイカのげそが載せられている。客はひとりぼっちで、会話はない。

誰も乗っていない列車の中で

古くて懐かしい列車に飛び乗ると、車両には誰も乗っていない。 唐突に列車は動き始め、車窓の雪景色は変わり映えしない。 次の駅また次の駅に着いても、誰も乗って来ない。 段々と異次元の感覚に囚われてくる。 どうして、今ここにこうしているんだろう。

遠ざかる風景

今年になっていろいろ行った。三沢や八戸、小泊、十三港に金木、中里。ストーブ列車にも乗った。そう思い巡らすのは師走のせい？ 青森に来て３年経とうとしているが十分なようなまだまだのような。 雪はひねもす降り続き、すっかり真っ白になった。 まあ、何はともあれ、物事深く考え過ぎず、「状況を楽しむ」こととしよう。か

津軽鉄道冬景色その六「ジオラマＮゲージに時を忘れる」

中里博物館で開催中の津軽鉄道のジオラマなどを見る。たまらなくなり言葉もなくしてその世界に浸かる。 どうしてこんなに好きなのだろう。

津軽鉄道冬景色その伍「ストーブ列車とスルメと鉄２号」

津軽中里駅からストーブ列車に乗った。 普通車両と昔ながらの木の壁床のストーブ列車車両の２両編成。 ストーブ列車に乗ると乗車券プラス300円かかるので地元民は乗らない。しばらくは一人、中里駅のスーパーで買ったスルメを焼いて食べる。 途中から観光客数名が残ってくる。広東語を話すカップルの後おじさんとおばさんと鉄にスルメをあげてしばらく歓談する。鉄は良く鉄道を知っている（しかし車両の匂いが床の木の油でボンネットバスと同じだということには思い至らない）ので楽しく終点五所川原駅までたどり着く。

津軽鉄道冬景色その四「金田一さん事件です！」

金木温泉の部屋は２階で客はたった一人。 飯は晩も朝も部屋に中居さんが運んでくる。 普段は農家で冬だけ手伝いに来るという中居さんはとてもおしゃべりでこちらが聞きもしない宿の内情やら、町の財閥の遺産騒動やらそこの深窓の令嬢の噂話やらクラリス姫が修道院から戻ってくる話をべらべら話す。 事件も金木の町も深い霧に包まれている。

暗闇に暖かく浮かぶ斜陽館

津軽鉄道冬景色その参「太宰の津軽は斜陽館に聞け」

寒くて話がいきなり風呂に飛んだが、金木駅を降りても「津軽」探索の旅は終わっていない。斜陽館に目を付け尋ねる。しかしない。だが向かいの物産館にあるという。だが５時ちょうどに閉店。肩を落としていると半纏姿の斜陽館のお姉さんが電話してくれてようやく「津軽」を入手。暗闇に暖かく浮かぶ斜陽館に感謝。

津軽鉄道冬景色その弐「失った昭和の銭湯温泉に津島修治さんと入る」

金木温泉の奥の厨房まで行ってやっと気づいてもらえる。 すぐ、風呂に行く。 やはり昭和だ。番台のばあさん81歳で、８時半までだけど、早く入って早く上がれと言う。 脱衣場浴場とも、家の風呂が壊れた時入りに行ったあの銭湯のまま。 一人懐古気分に浸っていたら津島修治さんが入って来て、黙々と数字を数えながら湯船に使っていた。 どんな銭湯かと言えば、上野樹里主演のサマータイムマシンブルースの銭湯のようとでも言っておこう。

津軽鉄道冬景色その壱「五所川原から津軽鉄道に乗る」

青森駅前から弘南バスに乗って五所川原駅へ。 五所川原駅周辺で太宰治の「津軽」を買おうとするが売っていない。本屋すらない。 津軽鉄道五所川原駅待合室に「英訳の津軽貸します」とあるので頼んだら探したけど見つからず。 諦めて暗くなった雪で白い闇に沈む津軽鉄道に乗る。 隣のボックス席の高校生の言う「けやぐ」という単語の意味がわからず。 30分足らずで金木駅に着く。 人通りのない凍った道を金木温泉まで歩く。 玄関を開けても声をかけても人気がない。どうやら昭和43年の12月３日にタイムスリップしてしまったらしい。