秋晴れの午後のライ麦パンとナポリタン
朝から快晴である。布団の中でぐずぐずして朝食を作って食べてもまだ朝が続いている。 洗濯をして掃除機をかけて、食器を洗って、買い物に出かける。 ホームセンターで台所につける瞬間ガス湯沸かし器とその取り付け工賃を調べる。銀行のATMで記帳してスーパーマーケットで食材を買う。ステーキ肉と刺身とピーマンとベーコンと野菜ジュースとパンなどを買うと籠がいっぱいになる。 庵に帰って、遅い昼食を作る。ライ麦パン(くるみ入り)と昔懐かしいナポリタンを食べる。近所の店では売っていなかったタバスコを買ってかける。何だか、80年代のスパゲッティを頼むと頼んでもいないパンもつけてくる京王線沿線の急行が止まらない駅にある喫茶店にいるみたいだ。 食後は何もするでもなく、あまり生産的な活動をせず黙って録画したドラマなどを見る。 夜になって風呂を沸かしてご飯を炊いて、風呂場に大昔の防水ラジオを持ち込んで長湯する。 湯上りはビールも飲まず、銀シャリと刺身と味噌汁を静かにいただく。ぼんやりしている私は自分の体の疲れにも気づかないので、酒も飲まず、布団に入って伊坂幸太郎や小川洋子を読みながら眠りに落ちていくのだ。