リュックひとつで里山探検
自転車が走るべきサイクリングロードや、人が歩くべき遊歩道や、ただひたすら走るための体育館2階のぐるぐる通路を、合目的性にはまってしまうことに倦んでくる時がある。そんな時は、リュックにデジカメとバナナ1本と冷たい水とタオルとあめ玉を入れて、何も考えず、里山をたったと歩くのである。何も考えず、と言ったけれど、これがいろいろと考える。考えるのに任せておく。そのうち考えが尽きて、何も無くなる時が来る。その時、体は軽くなり、えもいわれぬ愉悦が身中から滲み出してくる。農道や林道を分け入っていくと、何だか、いつかどこかで見たような、懐かしい、だけど初めて見る風景に出会うことがある。2時間も歩き回ると結構疲れる。足首やら膝やらに乳酸が溜まる。だけど、腰の痛みはだいぶ和らいだようだ。