こころに映るよしなしごと

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• 暑い夏だから隠れ家に行こう～山の中の辛いそばや～

  そばでも食べに行こうと言われ、どこかと聞くと山里だと言われ、どんな山里かと訊くと、小さいスキー場の周りの山里だと言われ、とんでもないと思いながらも行ってみる。たった一人で高校野球中継を見ることもなくカウンターに座っている郵便局の女性職員にそばやを確認して行くが、看板もろくにないところなので何度も見損なう。やっと見つけて、その店のおすすめの辛大根おろしがはいったたれで食べるそばを頼む。タカトーそばという名のそばは、大根と蕎麦の産地の地名らしいが、よくわからないほど辛い。160円という安さの天ぷらは山菜やらが盛りだくさんだったが、その中の苦瓜（ゴーヤ）を食べてからおろしたれを食べると不思議と辛さ（苦さ）を感じない。暑さが一気に遠のいた。もう一度訪ねてみたいが、店を離れて振り返ると、もう、どの田舎屋敷がその蕎麦屋か、わからなくなってしまった。

  2011.08.18

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• 暑い夏の日だから隠れ家に行く～虹を見たかい～

  暑い夏には、いい天気なのに、向こうから黒雲が近づいてきて、遠かった雷鳴も気づくと猛々しく鳴って、ぽつぽつと始まった雨粒は、やがて篠つく雨に変わり、道路も庭もすべて川に変える。ふと気づくと雨脚は弱まり、雷雲も去って、庭に光が差してくる。通り雨の前の日常にふたたび戻るが、よく見ると街は洗われて輝きを増し、熱気が少し和らいでいる。そして、そらには虹がかかっている。まるで何かの啓示のように、または七色に輝く虫の集まりのように。

  2011.08.17

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• 暑い夏だから隠れ家に行く～造り酒屋の大きな木～

  夏なので、隠れ家隠遁時としては珍しく、歩いていける付近の居酒屋に行く。まるで、魑魅魍魎が跳梁跋扈しているような、昭和40年代的裏路地を歩いてたどり着く。そこで、生中ビールも飽きた頃、地元の造り酒屋の酒を呑む。聞いたことも無い銘柄だが、これがまたうまい。あまりにうまかったので、早朝の散歩がてら歩いて造り酒屋まで行く。ほとんど人通りも車通りもないメインストリートの勾配を登っていくと、懐かしい気がする三叉路の左手に大きな欅の木があり、その下に造り酒屋があった。工場の下からきれいな水が流れてきて、その奥に大きな木があった。見上げると、ただ高いだけではなく、枝葉を広げて、辺り一体を守っているようだ。

  2011.08.16

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• 暑い夏だから隠れ家に行く～蓮の実のシャワー～

  人里と里山の間をふらふらと行くと、まるで、彼岸と此岸を結ぶように、テーゼとアンチテーゼに揺れる振り子の支点のように、寺社がある。人気の無いお寺の中庭には蓮の花が咲いていたり、蕾だったり、花が終わっていたりする。花が終わった蓮は、まるでシャワーのようだ。そこからは、えもいわれぬ極楽浄土の香木の匂いがたゆたうのだろうか。

  2011.08.15

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• 暑い夏だから隠れ家に行こう～蝉時雨編～

  冷房装置のない隠れ家は、扇風機の断続的な涼風が心地良い。特に寝苦しいわけでもないので、夜は早々と眠ってしまう。そのため、午前3時半には開けていた北窓の向こうの畑から笹の葉越しに拭いてくる冷気で眼が覚める。多分、霊気ではなく冷気だと思うけど。それと同じかどうかはわからないが、蝉も夜明け前から鳴き出す奴がいる。早いのか遅いのか分からない朝食を午前６時頃食べて、お昼前に散歩していると、雨のように蝉の声が木々の上から降り注いでくる。あまりに騒然としているので、頭の中が森閑としてくる。こういうことですか、松尾さん。

  2011.08.14

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• 暑い夏だから隠れ家に行こう～支那そば編～

  暑い日が続いているけれど、冷房の効いた部屋に居て、レンタルＤＶＤを見ながらリクライニングシートで冷たい麦茶と各種ピーナッツ入り缶を抱えていると、そのまま秋までまっしぐらのような気がしたので、暫く隠れ家で隠遁する。幾分多めの放射線量を浴びた後、いつもの支那そばを黒電話で注文すると、暫くして、何事にも腰の低いおばあさんがおかもちに入れてやってくる。秋田から来ると、何だか薄味のような気がするが、まあ、疲れているからだろうと勝手に合点する。熱い支那そばを食べ終えても、冷房装置の無い隠れ家は、畳の上に転がって、まるで体育館のような低い位置にある窓から吹いて来る風で汗を乾かす。

  2011.08.13

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• またまた竿灯まつりを見ずして、イノシカチョー　セット

  まだ、竿灯まつりである。また、食べ物屋ブロックである。また、「くしもの」である。また、「なまえに引かれ」て、「イノシカチョウ」セットの屋台の前にするすると行く。イノシシ（もう食べちゃったけど右側の一切れ、固くて塩味が効いている）と鹿（真ん中で柔らかくとても美味しい）、鳥（比内鳥の焼き鳥、まあ普通の焼き鳥）の豪華3本セット。写真をとることも忘れて食いついてしまった。まつりが終われば夏も終わる、というわけでもなく、しばらくこの暑い夏が続きそうだと気象庁が右うちわで告げていた。

  2011.08.06

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• 竿灯まつりを見ずしてねぎしお唐揚とビールはフリー

  秋田市は、東北の束の間の夏に燃焼する竿灯まつりが始まっている。竿灯は、ふるさとのように遠くから眺めているのがよいように思う。なので、いろんな食べ物屋がにぎわうブロックで物色する。塩唐揚の名称に引かれて食べてみる。思わずビールが飲みたくなる。なんとか思いとどまって0.00パーセントで凌ぐ。やはり似て非なるものなり。制約を受けて飲んでいるので、せめて名前だけでもフリーでいこう、ということ？

  2011.08.05

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• 暗い雰囲気で朝3時半にたまたま目覚めて作ったお弁当を食べる

  前の日の夜の8時半頃に眠ってしまえば、そりゃあ、午前３時過ぎに目が覚めても致し方ない。いくら８月とはいえ、午前３時は暗い。新聞もまだ配達されない暗い中、お弁当を作る。なかなかうまく卵焼きが作れない。職場に行くと何だか暗い。戦時下の灯火統制のせいもあるが、それ以外でも暗い。暗い中、お昼になったのでお弁当を食べる。あまり興味を引く記事のない新聞を眺め、週刊誌広告の刺激的な文言に立ち止まり、自紙を批判する週刊誌の見出しを載せている新聞というものをどう評価してよいか考えあぐね、お弁当も無くなったので、席に戻る。午後になっても、しばらく、暗い。

  2011.08.01

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• 今はレールの上すら、歩けない

  昔はよく、人生のレールに乗っかったら後は大丈夫さ、とか、親が敷いてくれたレールの上をただ進めばいいんだというのに僕は反発したいんだ、とか、レールを安定とか没個性とかに似せていた。今は、そのレールの上すら歩けない。一体この道が何処にたどり着くか、誰も知らない。まるで、マジカルミステリーツアーのようだ。だけど、それもまた楽し、で、レールの上を辿ろうとも、人生には至るところで味なはからいがあったりするもので。

  2011.07.31

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• 体が早朝に動くことを求めている

  休みの日ぐらい運動しなきゃと思い、1時間ほど歩くことにした。国道沿いの歩道は味も素っ気も無いが、河川敷の道は、川風やら滑空する大型の鳥やら散歩の途中で寄ってくる人見知りしない犬やらがいて、世事を忘れる。走り出したい衝動を抑えて、とにかく今は、深く潜行するのだ。

  2011.07.30

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• 向こうの海の水も冷たいばかりじゃないだろう

  井上陽水の歌には、変な歌詞の歌が少なからずある。初期に多いかと思えば、そうでもない。「カナリア」なんてわかったようなわからないような不思議な歌だ。そういえば、日本で初めて100万枚のレコードセールスレコード（山本山みたい）を樹立したアルバム「氷の世界」の中には、そんな歌が幾つかある。「チエちゃん」もそうで、「夏の日にあの子はひとりで行ってしまった。ひとりで空へ消えてしまった。」などと歌詞が続くが、果たしていったい何のことなのか、聞く人によってその歌詞は違った意味を付与される。聞く人によって、聞く場所によって、聞く時によって。「どうして君はひとりで空へ消えてしまったの」

  2011.07.29

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• こんな日はプールに行きたいぜ

  天気予報では最高気温は昨日より３度ほどひくいとのことなのに、湿気が多いせいか、何だか鬱陶しい日だ。仕事部屋の倉庫の中を、向こうの窓からあっちの窓へと風が走り去っていく。だけど、鬱陶しい空気は相変わらずだ。こんな日は、しょぼくれた市民プールに行って、自分が小学生なのか小学生が自分なのかわからないくらいに溶け出したプールサイドから水の中に入って、静寂という音を聞いていたいものだと思うことしきり。

  2011.07.27

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• それが大いなる終焉だということに気づかない普通の夏の日曜日

  生まれた時からテレビはあったし、その後も今もそしてこれからもずっと普通にあると思っている。消費生活社会の性癖に漏れず、薄型大型テレビを不自然な価格で購入し、その輝度と鮮明さが当たり前になってもいた。そんな最中、静かに、古い川の流れが止まった。古い川の脇に、いつしか新しい川が流れ始め、古い川も新しい川も、そこを流れる水はまったく同じものだった。古い川があってもなくても、特に不便はないと思っていた。良く分からないけれど、何となく、見届けておいた方がいいだろうと思って、平成生まれの子供たちと、古い川の流れが止まるところを、見た。そして、何事もなかったように、昼飯のソーメンを食べた。

  2011.07.24

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• run and walk で走って歩いても、まだ朝のラジオ体操前。

  携帯電話のアプリメントの「run and walk」を使って、１時間ほど、走ったり歩いたりする。スターとボタンを押してポケットに入れておくだけで、走行距離を計測したり、１キロ毎のラップタイムを計ったり、GPSで地図上に走行線を表示したり、消費カロリーを計算したり歩数まで出してくれる。そんなことよりも、体と心の思うままに歩いて走って昔のイカした音楽を聞いて汗をかいて太腿が張ってきても、その後に数学の授業に出たり、ネクタイを締めて仕事をしたり、面倒くさい女の子との待ち合わせがあったりすることもなく、誰もいない公園のベンチで昔ほどの感激もない甘しょっぱいスポーツドリンクを飲んでぐたっとしているのが良い。こんなにいろいろやっても、まだ、朝のラジオ体操前。

  2011.07.23

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• 夏の朝に早起きして玄米弁当をつくりましょう

  携帯の目覚ましコールが鳴るより早く眼が覚めて、果たして寝過ごしたかとがばと起き上がり、寝ぼけまなこで時計を見ると、まだ早い。玄米ご飯を炊いて、いただいた茄子をごま油で炒めて、ウインナー数本とでかいトマト一個をおかずとする。ご飯はよくかんで、食べ物をきちんと味わって、午後は眠くならないように注意しましょう。迫り来る台風のせいか、遠い東北に居ても、風は開けた窓から踊るように入り込んでくる。

  2011.07.20

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• お陽さまのお陰さまで朝顔が伸びました

  連日の暑さと、朝晩の水遣りと、適宜の放任主義により、気がつくと朝顔の蔓は棒や緑のカーテン作成用ネットに絡まりながらどんどんと伸びていった。7月中の緑のカーテンには待ちあいそうもないけれど、８月、９月と活躍が期待できそう。いまのところ、ゴーヤは伸びているけれど蔓はわかりません。

  2011.07.18

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• come together～玄米ご飯で噛む生活～

  以前に買った１合炊きの土鍋を出して、スーパーマーケットで買った発芽玄米を使って、ガスで30分ほど中火と弱火で玄米ご飯を炊く。秋田に来て初めて経験した「コイン精米機による精米」で嗅いだ精米時の米ぬか？の香ばしい匂いがほのかにする。口に入れると噛み応えがある。これなら咀嚼30回もいけそうだ。そんなわけで、これからしばらく、原則として、三食玄米ご飯に野菜と海藻と魚の食事をしてみよう。なんだか、一食半合でもおなかがいっぱいのような気がしている。

  2011.07.17

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• 夏が始まったような気がする、夏の野外ライブが終わった

  毎度のことだが、春先から、何をするにしてもこころの片隅にあった夏の野外ライブが終わった。本番二日前までは仕事から帰ってから深夜まで小一時間練習していて寝不足気味だったが、始まるとあっという間に終わる感じで、終わった。これまた毎度のことだが、うまくいったりいかなかったりして汗をかいたけれど、久しぶりに冷たいビールを飲んで深く眠った。ひとつのライブが終わったばかりだが、もしかしたら、この夏にもう１回、別のステージに立つかもしれない。とりあえずは、エレキギターをよく拭いて仕舞い込み、ギブソンを爪弾いたり、庭のトマトを採取したり、新しいドラマを見たり、昼寝をしたりして、穏やかな時間を過ごすことにしよう。まだまだ、あつい日が続きそうだ。

  2011.07.15

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• もしかしたら、今日あたりが正念場

  年に１回の夏祭り野外ライブの金曜日が数日後に迫ってきて、一時は雨が懸念されたが、梅雨明けと共に曇りと雨の週間予報は吹き飛び、曇り晴れが待っている。なかなか時間が取れない中、扇風機の風だけで涼を取りながら、汗だくで個人練習をする。肩と腕が重くなり、眼もしょぼしょぼしてくる。今日あたりが佳境のようだ。あとは時間が迫れば、抗うこともなく観念するだけである。７月からの新番組を見る暇もない。すべてはイベントが終わってから。

  2011.07.13

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• 暑い日が続くけど夕陽がきれいだ、明日も晴れるよ

  暑すぎるのはいやんになっちゃうけど、ほどほど暑いのは寒くてちぢこまるのよりは良い。体の血がスピード上げて駆け巡って、何だかどこからか力が漲ってきて、熱気と太陽の光と生命あふれる緑の大地から、オームが触手をつけるようにエネルギーが充填されていく。どこまでも続く大潟村の稲の海の向こうに、男鹿半島に沈もうとする夕陽が見える。どんなに駆け巡っても疲れないような錯覚を与える、オレンジ色のまばゆい光だ。

  2011.07.12

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• 焼いた油揚げと醤油とご飯があればいいや

  練習でくたくただけれど、いつもの習慣で５時前に眼が醒める。目覚めてすぐに走り出して10キロも20キロも平気で走る体がほしいわけでもない。無駄なものはさっさと捨てて、最低限のものだけがきちんと収納された何も無い部屋でぼんやりとお茶を飲みたいわけでもない。きちんと肥料を配合した土ですくすくと育つ植物や花がほしいわけでもない。もうこれで人生が終わりだと実感させられる究極のスポーツカーを今すぐ乗り回したいわけでもない。強いて言えば、焼いた油揚げとそれに醤油をかけて炊きたての白いご飯があれば、とりあえずは、まあ、それでいいや。

  2011.07.10

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• 灼熱のバンド練習の後は冷たいあげ茄子冷そば

  夏祭りライブが今年も近づいて来た。少し前までの春寒が嘘のような猛暑が、ふいにやってきた。汗だくになりながら、左指がギターのフレットをぶれないようにグリップに力を入れて何とか乗り切る。数時間立ちっ放しでギターをぶら下げていると、肩が上がらなくなる。自由の利かない右腕で、蕎麦屋の冷たいあげ茄子冷そばを食べる。食欲はなかったけれど、ついつい食べてしまう。毎年毎年のことだけれど、不安と後悔と焦りと諦めと楽観とささやかな秘策の入り混じった本番前一週間が、また、始まる。

  2011.07.09

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• 夏の早朝の風に戦ぐきゅうりとゴーヤの葉っぱたち

  夜になって一日が終わるのが切なくてテレビを観たりDVDを観たりギターを弾いたりウイスキーの水割りを飲みながらジグソーパズルをしたり夜の住宅街をひたひたと走ったりバッテイングセンターに行ってストレスを金属音に変えたり、することもなく早く寝てしまう。そうすると自然に科学的に帰納法的に演繹法的に朝早く目覚める。目覚めるとお腹がすくのですぐにご飯を食べる。ご飯を食べると仕事に出かけるモードになってしまう。そして、庭先で仕事かばんを抱えて、太陽と雨と風ですくすくと育った植物たちを愛でる。声をかけ水をかけやさしく葉を撫でてやると、頃良く吹いてきた朝風にうれしそうに身をよじって葉が震える。後ろ髪引かれながら、仕事に出かける。

  2011.07.07

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• 暑い昼は外食で公園通りのガストに行くのだ

  陽の高まりとともに気温が上昇してきた。今日は30℃の予報。曇り空だけど室内は暑くなってきた。じっと座ってお弁当を食べて熱いお茶を飲むのも何だか嫌気がさしてきて、ビルの駐車場伝いに歩いて、公園通りに出る。緑が濃くなってきた。公園の中には屋外用のボルタリングの壁がある。大きな窓越しの緑を楽しみながら、日替わりランチを食べて、冷たいアイスコーヒーと南の島を思い出させるトロピカルアイスティを飲む。

  2011.07.07

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• 夕空がきれいな季節になりました

  気がついたら7月になっていた。晴れたり激しい雨が降ったりを繰り返していたので、何だかいつまでも水無月にいるような気がしていた。気がついたら夕空がきれいな季節になっていた。乗り物に乗ったら、窓を全開にして走りたい。茹でたての枝豆のような青臭い匂いが入ってきたり、川沿いからは水中の生き物の匂いがたまらずにあふれてきたりする。気がついたら、一日、特に楽しいことも無いのに、すぐに床について眠ってしまっていた。草いきれのする、里山を、汗をかいていき絶え絶えに、しんとした静寂の中を歩くことができる夏が、そこまで来ている。ふと、気がついたら。

  2011.07.06

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• 雨の訪問者～雨に生まれた小さなもの～

  やはり６月というか、曇りと曇りの間は雨降りばかり。今日の秋田県内は大雨警報が発令。灯火管制はないけれど、雨降りの昼下がりの室内は何だか暗くて、海の底か、人気の無い水族館に居るよう。玄関のドアを開けて何気なく下を見ると、この長雨で生まれたような、ちいさなかたつむりがゆっくりとコンクリートを進んでいた。庭の草の葉の上に移すも、暫くは様子伺いで、じっとしている。雨が草木に当たる柔らかな音だけがまわりを取り囲む。雨の６月を、まるで海の底か、人気の無い水族館のような雑草の庭で、過ごす。

  2011.06.30

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• 長雨で芽が沢山出たけれど、ゴーヤはなさそうキュウリだけ

  朝顔の種を蒔いた時より、慣れというかいい加減というか、そんな具合できゅうりとゴーヤとひまわりの種を蒔いた。なかなか暑くならず、発芽がなかったが、ひまわりではない双葉が次々とプランターの中に生まれ出でて、いとうれし。しかし、本葉が出ないとわからないが、どうもゴーヤではなさそう。ということはキュウリの若葉たちか。いずれにせよ、これから蔓を伸ばして、土用の丑の日に庭で鰻を焼いて食べる時の目隠しの緑のカーテンになってくれ。

  2011.06.29

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• 岩手県に赴く若者の送別会はオーガニック野菜夕食会

  空気中の水分濃度が濃くなって、雨になって流れ出す水無月の夕暮れ、単身（独身）岩手に赴くことになった若者を送るべく、秋田市御所野イオンタウンの中にあるオーガニックバイキングの店で、野菜をわんさか食べながら、豆乳で豚しゃぶをシャブシャブしながら、共に過ごした月日を思い出すでもなく、腹を満たした。魚でもあればよかったけれど、それってやっぱり動物性たんぱく質に毒されているということ？そんなことではない。魚が好きなだけ。

  2011.06.28

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• 1982年6月17日は品川のプリンスホテルゴールドホールにいた

  昔のものはあまり残っていないが、古いレコードの間に「セメント袋」が二つ折りで挟まっていた。「セメント袋」といってもピンとこないだろうが、80年代前半のいっとき、主に男の大学生などがかばん代わりにセメント袋を抱えて渋谷とかの街を歩いていたのだ（21世紀の今となっては嘘のようなお話）。今日から29年前、品川のプリンスホテルのホールで甲斐バンドのスタンディングコンサートがあった。普段行くことの無い国電品川駅（まだ国鉄時代）から歩いて行った。コンサートグッズとしてその「セメント袋」を売っていたので買った。その日のコンサートチケットが大きく印刷されていたので、「記念に」と思い買った。少しだけ使って、当時は一応大切に取っておこうとして、レコードの間に残されていた。梅雨時のじめじめした季節の日だけれど、熱く燃えたあとの涼しい夜風を感じた日もある。

  2011.06.17

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• お昼探検記～秋田県庁地下食堂１～

  夏のような陽気なった。北国秋田に束の間の夏が、今年も訪れようとしている。快晴の昼に表参道のおしゃれなカフェテラスで日傘の下でランチなんぞもいいもんだが、大気圏のオゾン層が破壊されてしまった２１世紀の青空の下では、地下の食堂へと早足で向かう。秋田県庁裏の合同庁舎の地下には、職員組合本部や理髪店や休憩室のほかに、人知れず、地下食堂が運営されている。階段を伝って地下道に降り立つと、人気の無い、ひんやりとした空間が伸びていた。食堂の入口のショーケースのある風景は、何だか、懐かしい匂いがした。今日の定食にするかかつかれーにするか、炒飯とつけめんセットにするか、暫く逡巡する。

  2011.06.16

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• お昼探検記～秋田県庁地下食堂２～

  なんだか、村上龍の「５分後の世界」の地下組織になった日本国の中枢の食堂のようだ。こじんまりとした（こないだの裁判所食堂ぐらいか）部屋の入口付近に食券の自動販売機があり、食べたいメニューの数字を覚えておいて、お金を入れてその数字を入力し食券を入手する。食堂のおねえさんに食券を渡すと、席番を教えろと言う。何だか数字で管理された社会のようだし、「ノンタンといっしょ」の「すうじのくに」のようでもある。長嶋と中庸が好きなので３番の席に座る。正面の窓ガラスを見ると、地下食堂なのに太陽光が入ってくる。何だか、昔よく通っていた城下町の半地下の喫茶店を思い出す。確か銀行の地下金庫跡を改装した店だった。しばらくして、おねえさんが席まで運んできてくれる。

  2011.06.16

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• お昼探検記～秋田県庁地下食堂３～

  カツカレーが運ばれてきた。カツは薄めで、カレールウは辛めで、まずは基準をクリアしている。ついてきたスープも辛く、なかなかの味わいである。これで650円はまあまあであろう。量も少なめで、パソコンのキーを打つことと脳みそを回転させることしかしない午後には十分なぐらいだ。今日辺りがちょうど１年の折り返し地点かと思い、しばらく考えて、特に何の感慨も無い。またひとつ、年をとっていくだけだ。

  2011.06.16

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• 誰かに誰かが似ているようだが、名前も素性も分からない

  霧に蒼く霞んだ山並みの画像を職場のパソコンの背景にしていたが、何だかぱっとしないので、数が多い女性グループの画像でもあれば少しは華やぐのではと思い、任意で少女時代の適当な画像を貼り付ける。しかし、仕事中にふと画面を見ると、９人がそれぞれ、こちらを見てるのでやりにくくてしょうがない。９人もいると、誰かが誰かに似ているような気もするが、実は、誰が誰だか、いまだにさっぱりわからない。折角貼り付けたが、気になってしょうがないので、そのうち張り替えようかと思っている。道を歩いていても、買物をしても、電車に乗っても、車を運転していても、下水道を走り回っても、壁にむかってギターを弾き続けても、ユナイテッド航空のジェットの窓からヨーロッパの黒い森を見下ろしていても、あまり人から見つめられることが無いので、困ってしまう。

  2011.06.15

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• お昼探検記～裁判所食堂1～

  ようやく陽気も良くなってきたので、「書を捨て街を出よう」ではないが、できるだけお昼は外に出て、いろんなところの食堂を探検してみようと思い立ち、気が向くまま、腹が向くままにお昼を探検することとする。今日は、ふつうのひとにはあまり縁の無い「裁判所食堂」に行ってみる。正門から入ると守衛さんが・・・誰もおらず、ボディチェックもなくほっとする。右奥が食堂と売店との表示を確認して歩いていく。果たしてどのような食堂が待ち構えているのか、メニューは一体どんなものなのか、もしかしたら「執行猶予つけめん（350円）」とか、「協議離婚他人丼（800円）」とか「懲役激辛ラーメン（950円）」とかあるのだろうか。わくわくどきどきしながら、法曹界の伏魔殿へと突入していく。

  2011.06.14

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• お昼探検記～裁判所食堂２～

  調停室やら執行官室やらがある狭い廊下をくねくね行くと、その突き当たりに食堂が忽然と姿を現した。入って左手に売店（カップめんやら菓子パンが置いてある）部分と左後に厨房があって、引き倒し式の変わった窓が上にあって、下には作っておいた定食がいくつか並んでいる。12時になってすぐに来たからか、先客は2人しかおらず、お昼の喧騒とは程遠い。壁に貼ってあるメニューを見ても、ふつうに「うどん」とか書いてあって、「裁判所送致うどん」とかの変な名前は無い。とりあえず定食（500円）を食べることにする。500円玉を持ってうろうろしていたら、厨房のおばさんが私によこせというので、お金を渡してご飯とおかずをお盆に受け取ってテーブルに向かう。テーブルは都合６卓ぐらいしかない。辺鄙な単科大学の学食より狭い。これならまだ、盛岡の議員会館食堂の方が広々としている（議員席もあるしね）。判事や調停委員や被疑者や裁判所事務官や執行官や傍聴人やギリヤーク人らとお昼を食べる。

  2011.06.14

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• お昼探検記～裁判所食堂３～

  何だか、懐かしいような懐かしくないようなテーブルに座って、豚肉とピーマンの炒めと味噌汁とブロッコリーのマヨネーズ和えと酢の物とご飯を食べる。すんごくうまいわけではないがまずいわけでもない。まだ新しめの事務官諸君が仲良いようなそうでもないような風情でお昼を食べている。細身で神経質そうな判事か執行官は大盛80円分を払っててんこもりのご飯の定食を運ぶ。見た目よりあっさりして、午後は眠くならない。

  2011.06.14

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• あさがおの芽が伸びたよ。ひとつのとこから３本芽が出たよ。何だかせまいなあ

  先週の大雨や暑い日差しのおかげで、僕のあさがおの芽がだいぶ大きくなった。たねのふくろに書いてあった「ひとつの穴に３粒入れましょう」という言葉を信用してちゃんと３粒ずつ入れたら、そこから３本の芽がでちゃった。なんだかきゅうくつそうだけど、「双葉から本葉が出たら移植してください」と書いてあったので、もうちょっと待たなきゃ。今日はうれしくて、去年買っておいてどこかにいって最近見つけた、ゴーヤときゅうりとひまわりの種を蒔いたよ。ゴーヤの種は緑色で変な形で、「ゴーヤって種からゴーヤみたいだな」って思ったよ。わくわくするなあ。

  2011.06.12

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• 緑の中に緑の空港は一日２便の田舎のバス停

  夏祭りに向けてバンドの練習が始まった。今回は総勢９人の大編成になった。新たに加入したサックス奏者が東京から飛行機で来た。緑の中にある飛行場でお見送りをする。羽田行きは一日２便で、まるで、田舎のバス停のようだ。だけど、空港を構成するスタッフはいる。

  2011.06.11

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• ２０年前の今日は雲ひとつ無い濃い青空が広がる晴れた暑い夏だった

  イベントというのは、そこにたどり着くまでが一苦労で、非常に細かい打ち合わせリストがあって、「そちらで適当にやってください」というわけにいかないイベントも人生においてはあるわけで、疲労困憊して打ち合わせを終えて、イベント当日は、リハーサルをギタリストと二人だけで音量を絞ってやった時、即興で甲斐バンドの「港からやってきた女」をやったのが印象深い。何をいいたいかというと、イベント前の打ち合わせの数週間は長かったけれど、イベント後の２０年は、そこに立つと気がつけば経っていたという感慨ということである。

  2011.06.08

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• 今の状態が違うと言うのなら何かをしなければならないと思った6月4日

  仕事中ずっとお腹がぐーぐーガンモと鳴っても、がまんして食事の量を減らしていても、余り効果はないようだ。一度に店屋もんのカレーライスと天ぷらうどんと天丼を食べていた時でも、風呂に入る前に夜中の町をウオークマンをベルトにくくりつけて走ったりしていたからか、体重に変化はなかった。狭いところや車の運転席で、ちょっと体をねじっただけでそこここが痛くなり、これは明らかに通常の筋力すら失われていることに思い至った。そこで、6月4日の早朝に、イヤホンワイヤーのないヘッドセット型の新緑色のウオークマンで住宅街の一周800メートルくらいを５週走って５周歩いた。肺は悲鳴を上げ、両足の太腿は階段を上がるのも難儀する有様だが、はじまりがはじまった。そういえば、中学の時、6月4日の虫歯予防弁論大会に出場させられた辺りから、何かが変わってきたのかも知れない。そんな、21世紀のある年の6月4日の雨降り前のことだった。

  2011.06.04

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• 何だかお弁当作りも飽きたので食堂のカツカレーなんぞ食べると午後眠くなる

  朝５時前に眼が覚めてしまうのは相変わらずだが、お弁当もちょっと飽きてきたので、食堂で勤労男子のように、カツカレーなんぞ頼んで食べてみる。通常の２倍のボリュウムに参りながら、午後はしっかり眠くなる。この停滞した感じ、週末なんとかしなかきゃなあ。

  2011.06.03

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• 朝５時半に起きて１５分でお弁当を作ろう

  暦は初夏だが、朝晩は寒いぐらいに涼しい良い季節となった。数日前に蒔いた朝顔の種は、まだ芽が出ない。朝５時半に起きて、とりあえず朝御飯の準備をして、それからお弁当にとりかかる。塩豆とご飯を混ぜて豆ご飯を作り、ベーコンエッグにプチトマトと昆布系を入れる。ほんのわずか15分でできあがる。それをテレビと新聞を見ながら、映画の話をしつつ、30分かけて食べる。ご飯を少し多く入れると、午後に少し眠くなる。明日は何にしようかな。

  2011.05.31

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• まじめにお弁当を作らなきゃ

  本当は、お昼ご飯がいちばん楽しくあるべきだと思ったりする。朝は目覚めと始動のため、夜は安らぎと収束のため、そして、昼は楽しみと活力のためにあるべきだと思ったりする。そんなわけで、ぱっぱっと時間に追われて作ったトーストサンドなど、いかに無造作に新聞紙に包まれているケレン味があっても、趣があるとは言えないのではないかと思ったりする。

  2011.05.30

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• たまにはホテルの和食どころでランチをしてコーヒーと甘いものを食べよう

  たまには街に出てみるのも良い。あまり人は居ないけれど、その代わりにカモシカや熊やなまはげやハタハタが沢山いる。地下の楽器屋をぶらぶらしたり、雑貨を眺めてみたりして、腹をすかせたら、ホテルの和食どころで並んでランチを食べて、コーヒーを飲んで、甘いバニラとストロベリーのアイスクリームを食べよう。秋田駅前のリスやムササビやジョルジュムスタキやストリントベリイが一緒に輪になって踊ってくれるよ。

  2011.05.27

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• 木曜日は男が安い映画館でパイレーツオブカリビアン

  映画館で観る映画より、映画を観る映画館が好きだ。監督作品をまとめて４、５本ぶっ続けで観る土曜オールナイトの新宿や池袋の映画館。懐かしの映画を観る懐かしの映画館だった銀座の文芸地下、トワイライトゾーンを観ていた観客は５人だけだった昼間の二子玉川東横映画館などなど。今は、ショッピングモールの建物の中のミニシアターが暗闇の隠れ家になった。おまけに水曜日は女性、木曜日は男性がなんと1,000円になった。自宅の大型テレビモニターでブルーレイディスクで再生した鮮やかな映画を何時でも観ることができる時代になってしまったけれど、巨大スクリーンと３Ｄメガネと深い闇のある、映画館も捨て難い。そんなわけで、仕事をほっぽって、「パイレーツオブカリビアン」の新作の世界に潜っていくのである。

  2011.05.26

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• 秋田の海岸沿いにも低い林と発電所がすぐ近くにあることを知る

  フラットなところにいると争いがなく平和だが、ものごとの全体がよくわからない。邪念や不遜な意識に注意だが、高いところに登って俯瞰でみると言葉よりよくわかる。遠く男鹿半島の付け根の寒風山が見える日本海の海岸沿いには、海のすぐ近くに火力発電所が立地している。よく晴れた、少し肌寒い、気持ちの良い日だ。まるで明日、世界が滅ぶ前のように。

  2011.05.25

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• 自由が丘駅前の不二家は無事か

  疲れると甘いものが食べたくなるというのが、最近よくわかる。何だか気疲れすると尚更だ。秋田の不二家の店に行ってショーケースを眺める。巨大なミルキーのような包装を見つける。それは、クリームロールだった（巨大なミルキーではない）。東急東横線の自由が丘の駅を降りて、自由の女神像がある駅前ロータリーの向こうに不二家があった。着物を着たりサンタクロースになったりしたペコちゃんがいた。少し離れた緑ヶ丘にはビーフカレーと茄子のチーズ焼きが美味しい居酒屋「マジョリカ」があったし、ピザのシェーキーズがあったし、パイのアンナミラーズがあった。大井町線の線路沿いには、喫茶店の「花きゃべつ」があった。東横線のガード付近にはお好み焼き屋があったし、天井の低い２階の煙が充満する焼肉屋もあった。坂道のはじまりあたりには絵本を扱う店があり、その坂道の中腹には「キャンプビートル」があった。大丸ピーコックは今でもある。

  2011.05.19

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• 薄暗いビリヤード場でコロナビールの代わりにスーパードライボトルで

  偉い人が南のほうから来て、周りが慌しくなって、そうなると変に冷静になって、偉い人をちょっとからかってみたくなり、酒の席でちょっとつっこんでみた。折角久しぶりに酒を飲んだので、職場のまーくんとビリヤード場に行く。以前、大勢で行って、コロナビールを飲みながら引き玉などを教えたことを思い出す。久しぶりに、散らばった玉の様子を見て、瞬時に思いついたコースで自由に打つ。なかなか思い通りに行かないけれど、安全牌を打つつまらなさなんかいらない。インスピレーションに身を任せて行けば、ホールに落とせなくても、ファウルにはなかなかならない。解き放て。自在に動け。

  2011.05.18

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• おいしそうなチョコレートとエクレア

  いくら暇だからと言って、仕事を早々に終えて晩飯を食ってから、映画（シュレック・フォーエバー）とドラマ（幸せになろうよ・遺留捜査）を見ると疲れる。楽しみの就寝前のベッドでの読書（カズオ・イシグロの夜想曲集）も途中で気を失う。そんなわけで、グアムのお土産にもらったゴディヴァのチョコレートもいいけれど、大石真が書いた児童図書「チョコレート戦争」で好きになった数少ない食べられる甘いもの「エクレア」の魅力に負けそう。

  2011.05.17

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