こころに映るよしなしごと

[カテゴリ未分類] カテゴリの記事

全865件 (865件中 301-350件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ... 18 >

• 体育的でない３連休【猛暑の名残の向日葵と秋の始まりの秋桜】

  夏の暑い日には子供たちが楽しんだであろう向日葵畑のひまわりは、まるで山火事にあったかのように、真っ黒になって立ちすくんでいる。畑から煙でも出ていれば、まさに鎮火後の風景に見える。秋桜畑を過ぎたところに、１本だけ、後ろ向きに立っている向日葵があった。なんだか、ひとりだけ秋に残ってしまった平成バブルの仇花のような、どうしても宇宙との交信に必要な受信機のような、屹立とした向日葵だった。なかなか分からない夏と秋の分水嶺のその近くに、立ち入ったような、そんな一日だった。

  2010.10.11

  コメント(0)

• 体育的でない３連休【何かと思えば刈り取った稲を天日干ししているのだった】

  子馬に別れを告げて田んぼ地帯に進むと、ほとんどの田が稲刈りが終わっていた。田んぼの脇の土地に、蓑虫のような一団があり、近づいてよく観ると、刈り取った稲が折り重なって天日干ししてあるのだった。ガスで一気に加熱するより炭火でじっくり焼いたほうが上手いように、天日干しの米はまた格別なんだろう。汗もかかない程度のほどよい陽気に、一週間なんだかわけのわからない仕事漬けになった我が身も、天日干しにする。

  2010.10.11

  コメント(0)

• 体育的でない３連休【子馬のぽにーが待っていた】

  宇宙の迷路を抜け出すと、そこには子馬がつぶらな瞳で待っていた。おそらく、来場者対応用に厩から出されているのだろうが、来場者もなく、人恋しそうに寄ってきた。シャロン・ストーンのようなブロンドのたてがみだけど、触るとゴワゴワでちゃんとトリートメントやら何やらやったほうが良さそう。よほどお腹が空いているのか、鼻を鳴らして草を食んでいた。たしかに、天高く馬肥ゆる秋であることはある。

  2010.10.11

  コメント(0)

• 体育的でない３連休【秋晴れの農学部の花畑は宇宙的迷路】

  秋晴れの良い天気となった。農学部はひとけがない。実習準備室の棟の入口のガラス戸には、「へびが入ってくるので戸をちゃんと閉めること」と注意書きがしてある。栗の木の下にはイガと栗が落ちていた。野球場とサッカー場と何やら不穏な薬の空き瓶を捨ててあるところを抜けて行くと、一面のコスモス畑が広がっていた。一般来場者向けに迷路を作ってあるが、誰も人がいない。COSMOSの畑に迷い込んで、ビッグバンのころにたどり着くだろうか。

  2010.10.11

  コメント(0)

• 体育的でない３連休【晴れの特異日も休日陥落で雨か知らん】

  出掛けようと思ったら、雨が降っていた。雨が降り続いて雷まで鳴ったので、仕方なく、ペーパーバック「創世の島（原題Genesis」を読んだり、アメリカ連続ドラマ「FRINGE」を観たりしていた。そういうわけで、緊張感もなく、連休中日は、まるで中だるみの学生のように過ぎていく。

  2010.10.10

  コメント(0)

• 体育的でない３連休の過ごし方【ひとけのない農学部に行こう】

  午前２時過ぎに寝て、午前７時前に起こされ、３連休の初日が始まった。疲れが取れたのか取れていないのか、休みに入った途端に背中が痛くなったのか、よくわからない。山か海か街場か家の中か、いろいろ考えた末、小川洋子や村上春樹などの小説に出てきそうな人気のない農学部を散策することとする。目的のないことが目的である。書を捨て、農学部へ行こう。

  2010.10.09

  コメント(0)

• 疲れた一週間の金曜日はビル最終退出者となる　回復せんといかん

  出だしからいろいろと慌しかった一週間だった。思えば、月曜日の朝に、praying mantis の予言があったが、やはり、今週は忙しいよということだったのだろう。溜まり溜まった仕事のツケが金曜日に回ってきて、オフィスから一歩も出ることができなくなった。遂に、ビル警備会社から「あなたのセクションだけしか人がいないが、参考までに何時ごろ仕事が終わるのか聞かせてほしい」と電話が入った。私は、「仕事が終わった時が終わる時だ」などどややシニカルに答え、予定時刻を告げ、それよりは少し早くあがった。戻って、ビールを２本ほど飲んで、ふだんはほとんど見ない深夜放送のギャグ番組「志村軒」などを見て、寝る。そうそう、「死ぬ程疲れた時に飲む元気の元」も忘れずに。

  2010.10.08

  コメント(0)

• 朝の出掛けにpraying mantisの訪問

  いつぞや十字路で見つけて庭に放した、預言者（若しくは僧正）が、朝玄関の扉を開けて出たところに、いた。朝の澄み切った空気の中、たじろぐ様子もなく、どのくらいその場にいたのかわからないくらい、じっとしていた。未来への予言を与えるためか、単なる朝の礼拝なのか、それとも顔を身にきただけか、もしかしたらもっと重大な意味があったかも知れない。しかし、現代社会の朝の忙しさのさなか、そのような思索に身を委ねるわけにもいかず、胴を持って庭に戻してあげた。どうか、今日も、よりよく生きる、今日だけの日でありますように。確かに、なかなか充実した一日だったわい。

  2010.10.06

  コメント(2)

• やっぱりミルミル

  若い頃は暴飲暴食、裸で寝たり、何だりとお腹を壊す要素がたくさんあった。社会人になってからは、毎日のミルミル（土日や長期休暇取得時を除く）のおかげで、あまりお腹が痛くなることがなくなった。まるで毎日のご飯のように、水のようにお茶のように、何も考えず、帰りがけの夜にチュチュッと飲んでいた。いつしか時は流れ、それはビフィールなどという変った名前となり、味も懐かしいものではなくなり、それにもまた慣れ、あまりお腹が痛くない日々が続いた。そうして時代はぐるっと一回りしてきて、２１世紀初頭の今、ミルミルＳとなって再び職場の冷蔵庫に置かれることとなった。大人の・・・と銘打っているからか、あの頃の懐かしいような甘さは控えめになったが、懐かしい味は微かに残っていた。やっぱりミルミル。今までの感謝を込めて、今日は、ささやかながら、そんなブログです。

  2010.10.04

  コメント(0)

• 遂にさんまの炭火焼敢行！　なだらかな放物線を描いて冬に向かう秋の始まりの日

  　朝から天気が良かったので、庭にコンロと炭を用意して、スーパーマーケットで１尾98円のさんまを買う。ついでに、鳥皮（塩）の焼き鳥も買ってくる。　炭熾しは、なかなか上手くいかない。二日と続けてはやらないし、二週間続けてもやらなかったので、反省点を次回に生かしていない。今回もしばらく試行錯誤してから炭が勢いよくなった。　遠赤外線の効果とあまり黒こげだとどうかと思い、ほどほどに焼いたが、もう少しじっくり焼けばよかったようだ。　さんまや焼き鳥の脂が炭に落ちて音と煙と匂いを立てるのを感じながら、なだらかな放物線を描いて冬に向かおうとする秋のはじまりを感じていたのだった。けど、結構煙い。げほげほ

  2010.10.02

  コメント(0)

• ビッグショットで、先を読んで、優しく、気がつかないうちに、ポケットにねじ込め

  実に久しぶりに職場の飲み会があって、新米の時期に、うどんやできりたんぽ鍋などをつつきながら、酒を飲んだり、話をする。「話し上手は、聴き上手」と言うが、上に立つものはよく人の話を聴いたほうがいいと思った。世の中もいろいろ不必要な情報で氾濫しているが、つまらない経験でも同じようなパターンを繰り返していると、前振りや中説から、「おもわく」が何となく、ドーナツの輪のように、おのずと浮かんでくる。そんなこんなで、鍋なら熱燗だったが、県内のいろんな酒の冷酒をごちゃ混ぜにつがれ、２次会を経て、若人とともに、日付が変る少し前にビリヤード場に行く。サイダーのようなアルコールを飲みながら、最近あんまり遊んでねえなあと思う。

  2010.09.29

  コメント(0)

• 秋の匂い　懐かしの七輪とさんまと鍋炊きのご飯のお誘い

  今週末には10月になる。まだまだ、涼しくはならないが、もう、半袖のワイシャツは職場に着ていかなくなった。秋だ、さんまだ、炭火焼だ、七輪だ、炭熾し器だなどど、やりもしないで騒いでいたら、お馴染みのほがらかさんから、ネット購入した七輪とご飯鍋でご自宅前でさんまを焼いている画像をいただいた。何とか今週末こそ、炭火焼をしたいものです。

  2010.09.27

  コメント(0)

• 暖冬を予言するのか十字路にpraying mantis現る【まだら休日週間の終わり】

  長かった「秋のまだら休日週間」が終わる。日差しは洗濯物を乾かすぐらいまだまだ元気があるが、漂う空気は秋のそれで、Ｔシャツ一枚だと少し心もとない。所用があって住宅地の十字路を歩いて通った時、十字路のど真ん中に、どこから来たのか、預言者が三角頭巾に緑の衣で佇んでいた。車に轢かれるのが必至と思われたので、胸を掴んで、庭に放した。預言者は、しばらくこちらを見上げていたが、何やらつぶやいて、ゆっくりと茂みに消えていった。果たして予言は聴くべきか否か、予言は信じるべきか否か、預言者の真の目的や如何に。明日からの再びの一週間、持ちこたえられるか否か。 尚、praying mantis は寡黙で一重の痩せた預言者であり、メタルバンドではありませんので付け加えますですアイアン名電。

  2010.09.26

  コメント(0)

• 秋の体調不良も熱燗で解決【まだら週間もあとすこし】

  本当に日ごとに寒さが募るので、すき焼きの具材を買った際、熱燗でも飲んでみようかと、普段の冬ですら思いつかないことが浮かび、とりあえず、ワンカップの「刈穂」と「飛良泉」の吟醸酒を手に取る。それぞれを別の徳利に入れて、♪熱燗徳利のくび～つまんで～♪と呑んでみた。これがまたほろ甘く美味しく、体のすみずみまで染み渡り、酔っ払うこともなく、まさしく滋養といった味わいで、体調不良が吹っ飛んだ。まるで濃厚なオレンジジュースのような溶いた卵にたれのついた牛肉と白菜と葱と白瀧とエノキダケと玉ねぎを絡めて食べると、さらに回復速度が上がったようだ。翌朝、体重計は目盛りが少し右側に傾いていたが、致し方ない。二日酔いもないさわやかな頭で、４合ほど飲んだ百薬の長は体の細胞に浸透したようだ。

  2010.09.25

  コメント(0)

• 今日の夕焼けはきれいだな【まだら休日週間の黄昏】

  どうも、昔から、夏の終わりに体調不良となっていたらしい。そんなわけで、折角の秋の（結構秋雨に見舞われはしたが）休日の大分を寝て過ごした。流石に今日はそうもしていられないと、図書館やら銀行やらに行った。とある台地にいた時、夕映えが美しくて言葉を失った。ちょっとでも気を抜くと時は無常に流れ、決定的瞬間を数分過ぎた画像を撮った。いつも、人生は、ちょうどその時の、数分後の風景だけ残り、数分後の言葉を話す。

  2010.09.24

  コメント(0)

• ようやっと、終わらない夏、が、終わった【まだら休日週間】

  こんな大東亜戦争のような長くて過酷な夏になるとは予想だにしていなかった７月のある日、新聞広告でみた「終わらない夏」を夏が終わるまでに読んでみようと思い市立図書館に予約を入れた。 ようやく、順番が回って来たのが９月のまだら休日週間だった。 終わらないような夏には間に合わなかったが、次の順番の人に少しでも早く回るように、読み進んだ。 書きようによっては容易く難解な文書に陥りがちなものを、誰彼も読ませてしまう、浅田次郎は、真の小説書きである。 会話でも、手紙でも、短いブログでも、斯くありたいものだ。

  2010.09.23

  コメント(0)

• かわいいアヒルの取手のふたと午後の眠り【秋のまだら週間の平日】

  お昼を食べたら眠くなったが、街にいて寝るわけにいかない。 コーヒーでも飲んで気持ちを切り替えよう。

  2010.09.21

  コメント(0)

• 街に出てランチを食べる【秋のまだら週間】

  流石に３日も寝たり本を読んだりしていると飽きてきたので街に出てランチを食べる。 イタ飯屋（何だかうらめしやの番丁皿商店のやうだ）に行って、賄いカレーコロッケ乗せを食べる。 人通りも店内もまばらだが平日だからかどうかは知らない。

  2010.09.21

  コメント(0)

• 焼き肉屋でご飯を食べずに生肉とホルモンで生中を飲む【秋のまだら週間 】

  取り立てて何もしないで、無為に過ごしている。 眠たい時に寝る理想的な体力回復策を講じたので、野性的なエネルギーを注入するべく、焼き肉屋に行く。 ワイルドなオヤジになるべく、ホルモンとユッケに生ビールが付いた晩酌セットを頼む。 生肉を喰らい、ホルモンをかみかみしてビールで流し込むと全身の血が騒ぎだすような気がした。 しかし、帰って歯を磨いて寝る。

  2010.09.19

  コメント(0)

• 取り立てて何もしない日々【秋のまだら週間】

  何の意図か、まだらの秋の連休が存在する。 何にも使い道がないと思っていたら、息の長い暑さが印象的だった夏の残した疲れを癒すにはいい機会になった。 一日目は、図書館から本を借りてきて、途中、マクドナルドでチキンバーガーsalt＋lemonを買って、食べる以外は本を読むか寝るかで過ごす。 思っていたよりも疲れていたようだ。

  2010.09.18

  コメント(0)

• 臥待ちの大きな三日月

  ９時前に仕事を終えて、外に出ると、二階建ての民家に隠れるほど低い空に、大きな黄色い三日月が浮かんでいた。 どこに行きたいのか、何をしたいのかわからない、ぼんやりとした苛立ちの中で眺めていた。 偽りの夏のようなグラウンドの照明塔と悲しげな秋の終わりのような、バス停留所の蟋蟀の鳴き声が通り過ぎる。

  2010.09.14

  コメント(0)

• 雲が集まって夕暮れの空を作っている

  珍しく夜中ではない夕間暮れの時間帯に職場から出る。 街は風が吹いて、人々は金曜日だからか浮ついたような様子で通り過ぎる。 ひとりぼっちの私は、あまりに考え過ぎて何も悩みがないような空の心持ちで空を見ると、雲が西の空に集まっている。 光と闇の一瞬の間に垣間見た気象の国の風景だった。

  2010.09.10

  コメント(2)

• その悲しみは涙をともなわない

  少しだけ長く生きていると、違う選択肢の先の人生てやつをあれこれ思う時がある。 経験則から、おそらく今に至る選択が最良だったのだろう（と思いたいだけか）けれど、別の「あのあと」を思うと切なくなる。 若気の至りで、この言葉を言えば、間違いなく自分たちが望んだ二人が寄り添う人生が続くはずなのに、照れか恥ずかしさからか、言わなくて済ましてしまったことが去来してやるせなくなる。 秋の始まりの夜に、そんな話を読んでしまった。

  2010.09.09

  コメント(0)

• 朝に見上げる秋の空with信号機

  野分来て、沸き立つ雲薄まり、風もさやけき。 徒歩通勤も心なしか早足になる。 信号待ちで高ぶる心持ちを鎮めて、見上げると、そこには明らかな秋の高い空があり。 昼のお弁当は、８枚切り食パン１枚にマヨとレタスとチーズとキュウリを挟んだもの。眠くならず、落ち着いている。

  2010.09.08

  コメント(0)

• 忘れた頃に 酒とつまみ

  朝晩はめっきり風が心地良く感じられる今日この頃。 つまみと酒、若しくは酒とつまみが美味しくなる季節の予兆のように、忘れたかけていた「酒とつまみ」第13号が届く。 12号が届いたのは一体何時か、忘れてしまった。 大体が一人酒を呑みながら、読んでいるので、若い女の子の酒呑みに貸したっきりのもあるが散逸して何だかわからない。 京都で飲んだ辛い酒のことでも思い出しながら、寝るまで読むことにしよう。

  2010.09.07

  コメント(0)

• 暑き午後眼にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる

  とこしえに続きそうな常夏の熱気だったが、例の如く市民プールに行って、着替えて外に出ると、はっきりと風がかわっていた。日差しはまだじりじりと肌を焦がすのに、風の中に秋が混じっていた。心なしか、蜻蛉も秋の風の波のようにすいすいと飛んでいる。少し、部屋を片付けよう。

  2010.09.05

  コメント(0)

• ９月の夏の日はボートのプールにラジオを浮かべて

  まだまだ夏だ。 秋の気配は微塵もない。 仕方なく、庭にビニールボートを置いて水を入れ、懐かしの防水ラジオ（パナソニックのmarine１）を浮かべて、足湯ならぬ足プールにして涼をとる。 ラジオからは、コニー・フランスでも、ドリス・デイでも、なく、いなせなロコモーションでも流れてくればいい。

  2010.09.04

  コメント(0)

• magical mistery tour 5 　最後に甘物工場見学で全てを忘却

  人生において、幸せなことは、楽しい思い出の感触だけが残っていることであり、あざなえる縄の如き快楽と辛苦が詰まった具体的な経験を忘れていることである。「何だかんだあったけど、まあ、よかったんじゃない。」と自らに言わしめることで、人は安息に眠りにつくことができるのである。今回のプラチナチケットを得た（何故か一定以上の年齢の、応募したすべての善老女ではあるが）ものどもは、快い疲労と楽しい人生経験の旅のしめに、甘物工場見学を訪れた。これこそ人生の黄昏時に甘美なる思い出を与え賜るもので、工場広報担当の年齢不詳の婦女子の説明を聞き、工場内を某国の同志の如く視察し、最後は店舗で試食をしながら土産物として購入するのである。朝早く出立し夜遅く到着したこの箱車旅行、人生にはまだまだ知らない世界が多々あることを思い知らしめた体験であった。

  2010.09.03

  コメント(0)

• magical mistery tour 4 　温泉

  屋内の大浴場の窓外には、悠久の川が流れ、ゆったりとした気分にさせる。露天風呂からは、蛇行する川の溜まりが見え、澱み萎えたまえサザンが聴こえてくる。大多数を占める善老女に比して、仕事無き或いは仕事休みて来れる善男は少なく、大浴場も露天風呂もいにしえの時代を偲ばせる千人風呂も、人気はない。すっきりした後は、自然が作り出した渓谷を見学する。渓谷の対岸には団子屋がある。車団吉が店のおやじだろうか。マレーシア国の国営テレビ局のクルーが撮影をしていた。大量に買い込んだ団子が置かれていたが、果たして全て食し得るのだろうか。渓谷が何やら警告を発しているような気がしたが、ＴＭ腐女子添乗同志の声に掻き消され、誰一人、その意味を知る人なし。青い闇のけいこく（ようすい）。　（次回で最終回）

  2010.09.02

  コメント(0)

• magical mistery tour 3 　長寿の秘訣は粗食に尽きたり

  資本主義の権化である高速自走自動車専用道路をひた走り、山間の超有名温泉ホテルに到着す。ＴＭ腐女子添乗同志が事前に言っていた「至高の食とは粗食なりと知るべし」を実践する如く、それまで吾らが食した有名ホテルの昼食とはまったくことなる、まさしく至高の昼食（ヴァイキング）が待っていた。食の進まぬ米飯、わんこそばの如き一口うどん、動物の肉を使わぬ煮込ハンバーグとソウセージ。体が清らかになった面持ちで、温泉へとむかう。（暫待翌日版）

  2010.09.01

  コメント(0)

• magical mistery tour ミリオネアクイズ的説明会と宝石試着と契約　２

  箱車は、朝靄の山間の道をひた走る。心優しきＴＭ添乗腐女子同志は、箱車が転倒し谷底に落ちて乗員全員死亡の場合まで想定して、吾らに死亡時連絡先の心得として、氏名生年月日自宅及び携帯電話番号好みの宝石名銀行の預金残高訪問販売法不知の告知などを記載する用紙を配付せられる。そうかうするうちに、我々が日常では決して拝聴することのできない有難い宝石のご説明と、決して手に触れることすらできない稀少な宝石の試着を賜れる会場に近づく。しかしながら、前述のＴＭ同志の説明は、「他地方より出でたる善老女どもの到着が遅れ、それより後に到着すべし吾らは時間調整せり。」とのことであり、高まる宝石説明販売会への期待を抑えつつ、サービスエリアなどで無為の時間を過ごせり。やうやく、産業文化センタールなる格式高き建造物に箱車は横付けせり。既に、「青森」「福建省」「雲南省」等の車両識別標識を付けたる箱車多数列したり。センタールに入るやいなや、妖しげな笑みを浮かべたるスーツ女子と短髪小身男が吾らをＴＶ収録会場が如き会場に招きいれ、入口を封鎖し私語を禁ずる。選ばれし三人の婦女子が宝石の難問奇問珍問に当意即妙に答え、賞品の稀少鉱石をゲットせる。既に心高ぶりし会場の善老女どもは、なだれを打って試着会場に走りこみ、本来なら数百万円もしようと思われる稀少鉱石をたかが数十万で購入する幸運を得たり。契約書の作成で遅れたるラッキーオールドガールズの到着を待ち、箱車は口笛を吹きながら昼食会場へと出立せり。窓外では、宝石説明販売会主催のものドモが、何やら嘲笑しながら手を振りおるので、善老女も感謝の意を表し、手を振りたり。（ to be continue)

  2010.08.31

  コメント(0)

• magical mistery wicked tour 　撰別公民懐疑的資本主義箱車行　壱

  この國の公民は国家の庇護により一年を通じて食料品や衣料品、はたまた化粧品等の贅沢品においてまでも、労働報酬により得た通貨と交換できる、得徳百貨販売公司をよく利用する。民は国家の礎とする統率者の配慮により、なに不自由なく売買できるのみならず、永きに渡り公司を利用してきた優良婦女子は、万分の確率により、マジカルミステリーツアー参加のプラチナチケットを得ることができる。幸運にして、そのプラチナチケットを獲得した知己の婦女子のいざないにより、今までに経験したことのない、今までの人生について深い自省を促す、興味深い旅に同行することと相成った。旅の詳細は多幸の婦女子らには知らされておらないが、滋養深き山間の名湯巡り、日常では所持し得る労働報酬通貨では買うことすらままならない贅沢品の説明即売会への御招待、通常の旅館では食し得ない贅沢を極めた珍品絶品の豪華な昼食会、自宅で待つ徳高き生けるご先祖様への格好の土産物店の視察と購買などなど、充実した内容となっておる。当日は、業務を欠勤し早朝より参集会場へ赴くところ、得徳百貨販売公司の広場に集まりし善老男女幾十人、朝靄の中で、旅立ちを今か今かと待っている。苦痛に顔を歪めているＴＭ．Ｒevolutionのような面構えの麗しのうら若き添乗女子同志が我々を心を込めて迎え出でて、プラチナチケットの同伴者である吾は、同伴代金、僅か１万円を手渡す。参加者の98.7％を善老女で占める箱車数十台が、朝靄の得徳百貨販売公司の駐車場を出立する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

  2010.08.30

  コメント(0)

• 蕎麦打ち体験教室で学ぶ、基本は腰だよ～ん

  海と山の間のグリーンツーリズムの茅葺屋根の古民家の近くにある、新しくて冷房完備の蕎麦打ち体験教室に行く。海はどこまでも碧く、空は抜けるように青く、雲は輝くように白く、緑は濡れたように濃い。教室の師匠（この地区のそばの会会長）に教えてもらいながら、そば粉から混ぜ混ぜこねこね伸び伸びする。棒伸ばしが上手くいかない。師匠はマジックのように上下動で両手が左右に開いたり戻ったり。全身を観察すると、腰の入った立ち方と、力が入る足の開きであることに気づく。しかし、真似てやってみても、一朝一夕にいくわけがない。亡母がはまってもうどこかに仕舞われてしまった蕎麦打ちセットを実家から持って来るべきか迷う。蕎麦打ち体験二回目ともなると、包丁切りだけは堂に入ってくるが、まだまだ太い。腰を入れてコシのある蕎麦を打つのであ～る。

  2010.08.21

  コメント(0)

• 打ち立ての蕎麦は、また格別なり

  蕎麦打ち体験教室の師匠に言われるまま、半分ぐらいはやってもらって、おばさんたちに茹でてもらって、久しぶりに立ちっ放しの快い疲労と空腹を感じて、甘辛のそばつゆで、一気にすする。蕎麦屋ではあまりお目にかかれない太目と、すらりとしたスレンダーなそばが混ざり合い、喉を過ぎていく。山形で食べた板そばの力強さにも似た風味がして、うんざりする暑さを少し忘れた一時だった。

  2010.08.21

  コメント(0)

• 本能にからみつくようなバニラソフトクリーム

  相変わらず朝昼晩夜と暑い日が続く。道行きのついでに立ち寄った、長患いしない願いを聞き入れると言う観音堂前で、珍しくソフトクリームを求める。山葡萄のソフトクリームは、甘くて酸っぱくて冷たい、まるでクールビューティのうら若き女性のようだ。しかし、バニラのようにねっとりと本能にまとわりつくような快感はなく、飽きがくる。かなり喉が渇いて、少し疲れた、部活帰りの中学時代に立ち寄った甘物屋のかき氷を思い出す。そういえば、冷たいものを食べて頭が痛くなることもなくなった。蝉時雨の降り注ぐ静寂の中で、遠い夏を思った。

  2010.08.17

  コメント(0)

• モリエール症候群と帳場の若おかみ？

  のんびりしすぎていたら、モリエール症候群（人間嫌い）が発症して、より人気のない、より寂れたところへ移動する。どこだかよくわからない川のほとりにある、大昔からの温泉宿に行く。しかし時勢なのか、帳場で入湯代を受け取っているのは、若き女性だった。鄙びていて伏せ目勝ちで口数少ないモリエールだったのに、笑顔で迎えられるのは困る。黒光りのする木の床に足を沈めて、硝子戸の向こうに煌く川面を眺める。湯上りに聞くと、大昔から続いたこの温泉宿も10月で仕舞うらしい。黒光りする風呂底と、若おかみの笑顔とモリエールが交錯した。

  2010.08.16

  コメント(0)

• 猫の森には帰れない

  私は飴色の瞳を持ったペルシャ系の猫だ。生まれた時の記憶は、薄暗い湿った路地の毛羽立った毛布の中で、腹を空かせて鳴いていたことぐらいだ。人は兎角、その出自を気にしたがるが、理解し難い。語るも何も、その容姿、その有様、その振舞いをみれば、自ずとわかるものだ。ふたつとない自分の生い立ちを気に病むことなどナンセンス至極である。私の耳は三角で尖っている。物音がすれば、反射的にその方向に耳が向く。しかし、真後ろは向かない。前に進んでいくために、その目と耳と両の手足としなやかな尻尾があるのだ。後ろに進むためのものではない。縁あって、ちょいと野深き庵に厄介になっているが、灼熱地獄の東京都中央区から暫時避暑に赴いたようなものだ。後からやってきた不可思議な御仁は、猫舌には度し難い熱くて塩っぽいヌードルを食すは、６弦の琵琶のやうなものを爪弾くは、ひねもすごろごろして分厚い本を読んでいるはで、不可思議なものだ。生まれいずる猫の森に帰ることもなく、今の人の世のおもしろきことなきをおもしろくかな。

  2010.08.15

  コメント(0)

• 暑い昼に熱い支那そば

  夏と秋の浮世離れの際にお世話になる民宿は、冷房がないけれど、隣が柿の木と笹林になっている座敷の低い窓から、常に心地良い風が吹いてくる。ひとり、井上ひさしの「一週間」などを読みながら、気が抜けて疲れがとめどもなく流れ出しているところ、民宿のおやじが庭の紫陽花の刈り込みと片づけを手伝えと言う。仕方なく、一向に読み進まない本にしおりを挟んで、汗だくになって庭仕事を手伝う。最初は滝のような汗に閉口していたが、そのうちクロアゲハを運ぶ微風ですら心地良く感じるようになる。持ってきた着替えのＴシャツが少なくなってきたが、お昼に熱々のラーメン（当地の食堂は「支那そば」と呼ぶ）を食べる。暑い昼に熱いラーメンにげんなりしたが、食べ終わると、何だか入れ替わったような気分。しばし、田舎暮らしを無為に過ごすことにする。

  2010.08.14

  コメント(0)

• ねこはいいねえ

  夏休みで、ねこに会う。 何処にいても暑苦しいけれど、無言でとなりにきてさり気なく座って、腹を撫でると仰向けになって尻尾をぽんぽん叩いて気持ち良さそうにしているところをみていると、何だか涼しくなってくる。

  2010.08.13

  コメント(0)

• その時何をやるかで朝御飯は違ってくるのだろうか

  早起きして、（だけど、ただ、スクランブルエッグを作って、トーストを焼いて、野菜を切っただけなんだけど）朝食を作って食べる。肉はなく、野菜が多くてさっぱりしてそうだけど、ご飯と味噌汁に比べれば、マーガリンの脂など、そんなにヘルシーとは言いきれない。今日は余り運動をしないで、ほぼ一日座っていることが予想されるので、これでいい。だけど、体を使ったり、気力を漲らせる必要がある場合には、米のご飯を選ぶのだろう。今年の食事はあと何回、今の年代の食事はあと何回、老境に入るまではあと何回などと考え出すと、いままでかなり蔑ろにしていた食事がかけがえのないものに思えてくる。食べたい時（体がエネルギーを要求している）に、食べたいもの（体がそれを求めている）を、食べたい方法で（自分がそのスタイルを求めている）食べるのがよいらしいが、どれだけその３要素を満たしているだろうか。今の自分をきちんと、とらまえられれば、答えはおのずと目の前の皿に載っていることだろう。

  2010.08.10

  コメント(0)

• 暑い夏の日のはじまり

  北国の夏祭りが終わって、日常が戻ってきた。 だけど、夏の芝生は立秋を過ぎてもますます濃い緑になっている。 暑さに慣れたような諦めたような、一週間のはじまりの午前７時15分。

  2010.08.09

  コメント(0)

• 地表がボイラー室のように暑い日は市民プールに限る

  ほんとうは、暑い日は冷房のほどよく効いた大型テレビと小さなテーブルと眠るのにも心地良いソファだけのすっきりした部屋で、カーテンをしめて、熱くて濃い日本茶を飲みながら、熱帯雨林のとことん奥地に探検していくＤＶＤを見ていたいものだ。だけど、現実にはなかなかそうならず、灼熱のアスファルトと人ごみの街中を歩くはめになったり、冷房がないから夏休みのはずの老朽化した国立大学法人の大学の老朽化した迷路のような棟で迷ったりする。そしてようやく、安くて人が少なくて金網の向こうには茂った樹木と蝉時雨がひろがる市民プールの水底にたどり着く。全身を水に包まれて、水中のくぐもった静寂と向かい合う。プール帰りの疲れた気だるさに包まれて、冷房のほどよく効いた部屋で大型テレビで暑苦しい映画を観ながら、熱い緑茶を飲むのであった。

  2010.08.08

  コメント(0)

• なんとなく、コールスロー

  毎日暑い日が続いておりますが、如何お過ごしのことでしょうか？ ここ秋田もいくら北緯40度にあるからといっても、暑いものは暑い。 おいしそうなトルコライスのネット画像を見てから、野菜のサンドイッチとコールスローサラダを食べるのである。

  2010.08.06

  コメント(0)

• くもりぞらの日曜日には

  くもり空の日曜日は　家の中にいる太陽が夜明けを告げる光が聴こえないので布団のにおいとやわらかさに少し甘えているくもり空の日曜日は　時間がゆっくりしているいつもはうまくいかないスクランブルエッグもふわっとして、トーストの焦げめもとらのような茶色くもり空の日曜日は　本の世界の中にいる朝も昼も夕方もないような一日だから聞いたこともないような言葉の意味がわかるくもり空の日曜日は　昔のことを思い出す何も失わなかった一日だから何かがあったころの日曜日の重さを懐かしむ

  2010.08.01

  コメント(0)

• 夏限定だからよいもの

  夏になると枝豆の仕込みをさせられた。 農家自家取りのような根っこに葉っぱ付きの一本の枝豆の木を秘密のルートで入手したものを一房一房手でもぎる。 しかし、枝豆は居酒屋で夏でも冬でも、同じqualityの冷凍品で摘むようになった。 ビールを飲むようになったらスイカも食べなくなった。 夏限定の風物詩と言えば、茹でたての玉蜀黍だろう。 黄色の光沢を愛で、匂いを味わってから機関銃掃射のように食べ尽くす。 いやあ～たまらん。

  2010.07.28

  コメント(0)

• 夏休み特集～ファーブル昆虫記～かなぶん

  出勤途中の歩道の上で、少し眠たげなうり坊のような縞模様のかなぶんを見つける。 今日も暑くなりそうだけど、お互い頑張ろうな。

  2010.07.26

  コメント(0)

• 夏の夕間暮れ

  時刻はしっかり夜なのに曇り空の下は明るい。 街路樹の後ろから、今年最初の蜩の裏山に日が落ちるような鳴き声を聞く。

  2010.07.20

  コメント(0)

• 秋田の街を歩いてみよう

  暑い日になりそうだったので、朝早く起きて、テクテク歩く。ツタヤまでDVDを返しに行って、図書館開館前に返却期限が昨日までの本を返却ポストに入れることとする。荒い呼吸と脈打つ心臓音に捕らわれないで歩くため、ウオークマンで「ヘロン」や「アトムの子」などを聞きながら歩く。時折、風が吹く。海からの風だ。街中の通りを歩くと、遥か彼方にお年寄りの女性が日傘を差して歩いている。その手前に紫陽花が青い光を放っている。背後から蝉の声が降り注ぐ。歩き始めてから既に２時間が経過している。

  2010.07.18

  コメント(0)

• 祭りの後のペンキ塗りと午後の最後の芝生のアイスコーヒー

  野外ライブを終え、汗まみれになってシャワーを浴びて、久しぶりにキンキンに冷えたビールを飲んで、冷奴を食べて、夢も見ずに眠り、午前６時に眼を覚ました。土曜日は手付かずである。若布の味噌汁と岩海苔をご飯にのっけた朝御飯を食べて、ホームセンターに行ってペンキと刷毛を買って来て、家のベランダと数箇所の木の塀のペンキ塗りをする。滝のように汗が流れ、水分が前ノリのビートのようにどんすか失われていく。２時間経って休憩し、冷たいアイスコーヒー（微糖）を体に流し込む。そして再びペンキ塗りに挑む。４時間ほどかけて塗り終わり、労作を眺めながら、太陽が残照に鳴る前の庭で、残った冷えたアイスコーヒーを飲む。まるで、「午後の最後の芝生」のように。きっと明日の朝は、右腕が上がらなくなっているだろう。

  2010.07.17

  コメント(0)

• 楽なことをしては次に行けない、つらいだけだと希望がない

  わかっていることをやるのは簡単だが、面白みはない。難しいことをやるのは大変だが、未開の地に足を踏み入れるような高揚感がある。三角形のピックから、ティアドロップのピックに持ち替えて、無謀なことをしてみよう。思ったら書いてみよう。書いたら言ってみよう。言ったらやってみよう。思っていることを暖めている必要はないし、そんな時間も体力もない。終わってしまった歴史も、景気予測も、誰も知らない明日を生きる確かなものにはならない。あるとすれば、「人の言うことはさておき、自分がやりたいこと」ではないだろうか。というわけで、色とりどりのピックを使ってみることにした。

  2010.07.16

  コメント(0)

全865件 (865件中 301-350件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ... 18 >