絵本の力
最近のハヤリは絵本『ぶたぶたくんのおかいもの』主人公のぶたぶたくんが、おかあさんに頼まれて、おつかいに行くというありがちなお話かと思いきや、これが大変!次々に登場する奇妙な人たち、そして顔つきパンなんていう怖いモノまで・・・こんな奇妙な絵本には、なかなか出会えない。大人になってからこの本に出会い、思わず購入。誰かとこの思いを共有したいと、たまに読み聞かせてみたりしていたのだが、そのときは反応なしだったのに今回、誰が手に取ったのか、やっと日の目を見ることができた。お風呂上りには、「ぶたぶた、かあこお、ぶたぶた、・・・どたじた、どたあん、ばたん・・・」と唱えながら、それぞれ、首に(ぶたぶたくんや、かあこちゃんが首につけていたリボンのつもりの)タオルを巻き、そぞろ歩きしていた(笑)。 普段の子どもとの暮らしのなかでは、お目にかかることの少ない例えば韻を踏んだ美しいことばとの出会い、美しい絵との出会いは、子どもの語彙や感性を豊かにする。そして、絵本やファンタジーの世界と交わることは、ココロを豊かにしてくれるんじゃないかと、欲張る母。 でもここで、少し考える。何かのためではなく、そこにあることをただ楽しむ、それが子ども本来の姿ではないかと。