修行について すばらしい修行は生きる武器を身につける
修行について すばらしい修行は生きる武器を身につける 「修行」ということば大げさですが、人が何かを目指して生きるならば、常に学びの連続で、なしたげたいことがあれば常に修行だと思います。 そして、人は初めて働くときに修行が始まるのだと思います。 したがって、何気なくお小遣いを稼ごうと思って始めるアルバイトは人生にとってとても大切な一歩だと思います。 そこで甘やかされれば、甘い考えの人生になるし、きちっとそうあるべきことを教われば、それがその後の糧になります。教わったことが素晴らしいもので、それが無意識にできるようになれば、人からも評価されますし、人が気がつかないことまで気づくようになります。もちろん、新入社員も同じだと思います。 私も会社勤めしていたころ、コンサルタントとして独立しても、アルバイトさんや新入社員を預かることが多かったです。多分、1,000人じゃきかないでしょう。 私は、預かった若い子に徹底して教えたのは、倉庫に積み上げる段ボールの角を揃えることです。倉庫を見るとその人の仕事ぶりがわかります。だから、整理整頓なんて当たり前、定位置管理なんで当たり前。下から上まで箱がびしっと揃っていることを徹底していただきます。ピークであってもできていなければ、私が代わりに現場にたち優先して倉庫の整理をしていただきます。角が揃っていると気持ちいいし、綺麗です。私は、できるようになるまで、やり直しをしてもらいます。そして、習慣化していきます。何も考えずに、勝手に体が動くようになります。 面白いのは同じ道を歩いた若い社員が、新しい社員が入ってくると、「段ボールの角を揃えないと」なんて言っていることです。 そして、この所作はお料理やお弁当の盛り付けを綺麗にするようにします。だから、売れます。売れるので、評価されます。修行ってつらいものというふうに考える人が多いですが、そのやり方がすばらしければ、自分が生きる武器を身につけるのです。