蛤追記
ハマグリの国内総漁獲量の推移1965年…1万t以上2006年…1,000t(内8割はチョウセンハマグリ)木更津中里漁協の「ハマグリ」放流と収穫量2006年4月…12t放流2007年2月~12月に25t収穫(2倍強の収穫となる) 千葉県木更津中里漁協専務談…「2cmから4.5cmまで成長させるのに、当初は2年の予定が、海の状態が良く、1年程度で成長してしまった。放流は海中に造られた竹柵の仕切りの中で行なわれ、1月に2回操業される。吸い物用としての拡幅21mmものと24mm×45mmものとを、全て千葉漁連を通して、蓄養場より出荷調整しながら一年中継続的に出荷している。青潮の発生による全滅の危険も予測されないわけではないが、赤潮の発生はハマグリ・アサリにとっては餌となる大量のプランクトンの発生となり、成長が早くなるわけで、漁師にとってはむしろ歓迎されることが多い。5月は大潮と干潮の差が激しく、放流海域は干上がり、畑状になっている。春先から初夏が旨さの旬となるが、5月頃に大量のヌルを吐き出すと言う。大雨で身肉が痩せることがあるが、冬場も産卵後もそれほど痩せない。卵は加熱すれば安全で夏場の抱卵期も旨い」 冬場の産卵後もそれほど痩せないと言うことは、木更津では一年中干潟の浅い海域で栽培されているためなのだろうか。2008年…120t放流、2009年、240t以上の収穫予定。 この放流事業が着実に成功して行けば、「ハマグリ」漁の世界に一大変革をもたらすだけでなく、将来の東京湾内湾漁業の救世主にもなりかねないのではないだろうか。このハマグリの今後の2年生、3年生への成長も大いに期待される。