住吉区新庁舎見聞記(その7):シリーズ自治体の愚策/16
(昨日の記事からの続き)出来て間もない住吉区の複合庁舎の敷地に雨が降ると水溜りが出来る、そのもう一つの原因には、図のようにガレリアの縁から雨水が集中して落ちてくることがある。一般的には屋根の縁には雨樋が付けられているが、このガレリアにはそれが無い。だから、ガレリアの屋根に降った雨が集まってその縁から落下していたのだ。だから、ガレリアの下の地面はガレリアの縁に沿って集中的に雨水が落ちる場所が出来、路面の水はけが悪いと直ぐに水溜りが出来てしまうのだ。 さらに、もっと驚くのは、ガレリアに雨樋が付いている部分が一部ではあるが存在することだ。(右図及び下図参照)しかも、その位置は両側に建物がある部分に限られている。要するに、両サイドに建物が無く雨風が横から吹き込む場所には雨樋が無く、雨量が多い時はガレリアの縁の下付近は集中豪雨のような状況になる。 さらに、昨日の画像を見てもわかるように、雨樋の付いた部分の半分ほどは一般来庁者の立ち入り禁止となっている。昨日の記事に紹介したことも加味すれば、このガレリアは一体誰のためにつくられたのか、はなはだ疑問の多い設備となっている。少なくとも、結果として来庁者の立場に立ってデザインされたとは言い難いガレリアとなっている。 ガレリアは本来、雨(風)を凌ぐための機能を備えているものと考えられるが、我が住吉区の複合庁舎のガレリアは、その機能がほとんど果たせない構造・デザインになっている。このままの状態では、住吉区の複合庁舎は残念ながらバッドデザインな庁舎と言わざるを得ない。ガレリアの屋根全ての部分に雨樋が付けることが難しいなら、せめて上記場所の水はけぐらいは早く改善すべきだろう。エッセイは、次のページでいろいろ掲載しています。遊邑エッセイ