『素晴らしき数学世界』:私的ミニ書評
今日取りあげるのは、「【送料無料】素晴らしき数学世界 [ アレックス・ベロス ]」と言う書だ。数学を「素晴らしき」ものと思っておられる方は、そんなに多くは無いかも知れない。それどころか、「算数」ではなく「惨数」、「数学」ではなく「数牙苦」となっているこどもたちも少なくない。 そんな時代にあって、本書は一読に値する書だと言える。まずは、著者であるアレックス・ベロス氏の思いを、本書の「はじめに」から引用しておく。【本書の執筆にあたってつねに私を駆り立ててくれたのは、数学的な発見の驚きやときめきを伝えたいという思いだった(それに、数学のおもしろさを紹介したいという気持ちもあった。論理の王者であるわれわれ人類は、非論理性を見抜く類い稀なセンスをもちあわせている)。数学には無味乾燥で難解というよからぬ評判がある。そういうところも少なからずあるだろう。しかし、数学は身近で刺激的なものだし、何より驚くほど創造的なものだ。抽象数学の考え方は人類の偉大な功績の一つであり、ほぼまちがいなく、すべての人類の進歩の礎となっている。 数の国はすばらしいところだ。ぜひ一度、訪ねてみることをお勤めしたい。】 本書には、「メルセンヌ素数」「非加算無限」などの難解な語句も多数掲載されているが、そうした難解な語句は読み飛ばしたとしても、著者が語る数学にまつわる「お話し」は、十分に楽しんでいただけるだろう。また、「レクリエーション数学」というジャンルの紹介もあるが、本書は「数学」から「数楽」への第一歩ともなり得るのではないだろうか。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。