『空気人形』
Rちゃんとパパが、仲良く遊びにいったので、ママはこっそり映画にいきました。シネマート心斎橋なら、家から近いので、ささっと行けます。是枝監督の『空気人形』。『幻の光』とか『ワンダフルライフ』だいすきでした。『誰もしらない』は、好きという言葉が不適切な作品だけど、すごく心に残っています。『空気人形』は、せつないおとぎ話でした。せつなすぎてつらくなりました。この監督は、ほんとに、もう。せつなくて、きれいなものを知り過ぎています。小さい頃は人魚姫がイヤでした。せつなすぎるんだもの。そういうかんじの『空気人形』でした。誰もいない家に帰り、一人で洋服を脱いで片付けていると、泣けてきました。Rちゃんとパパがいてよかった。ほんとうにほんとうによかった。しあわせでしあわせで泣けてきました。普段、私とRちゃんに振り回されているようにみえるパパが、「Rとmikiが、俺のせいかつに彩りをくれている。Rとmikiがいなかったら、なんてつまらない人生だろう」と言ったことがありました。そのきもち、すごくよくわかった。