さくら
そこに花びらは無く誰も見向きせずともそれは凛としている耐えているのではなくあるがままにあるために あり春になれば浮かれた演技者たちがその下で ばか踊りを踊るおふざけを百回やっても真実の一撃には敵わない誰かに背中を押してもらいたいのは自分で責任を取れないからかっこ悪さに耐えられないから欲しいものは手に入らない冗談が上手くなりすぎて偽物と本物の区別も無くなり空しさこそが成功だと信じている自分の居場所が成功だと思いたいから他人の困っている顔が恋しくて仕方が無い寂しくなるとわざわざネタ振りをやって自分のばか踊りを人に褒めてもらうそして用の無い本当の桜の下をただ 通り過ぎる