年頭道家教書
捨てること、止めること、そして、続けることについて考える。捨てることや止めることは、開放ということに直接結びついているように見える。しかし、そこから後悔とかこだわりとかが生まれることもある。「止める」とう行為もすることの一つだと考えると、総て行為は覚悟の無い所にはこだわりや後悔を伴うということである。かつて日本は鎖国という状態にあったが、この一種暗黒の時代にこそ、西洋に負けない学問、芸術の花が開いた。ロバを連れた親子が、周りの人たちの言動に左右され、ついにはロバを失ってしまうという有名な話があるが、周りの雑音に惑わされないことは大事なことである。船頭多くして船、山に登り、情報多くして人、行いて何事も為さず。