シンプル編みの帽子
この前、縫った『麻生地の帽子』を見た姑さんが、「いいわねぇ~。」と、言った。彼女の「いいわねぇ~。」は、「欲しい」なのである。きっと「作って。」と、言われるから、あの麻の帽子を母の日にプレゼントした。 「二十年も一緒に生活していたら慣れたでしょ?」と、核家族の友人に聞かれて、「いいや!最近さあ、嫌な所ばかり目に付くのよね。これは慣れないよ。」と、応えた。気になる点は多々あれど、一番「嫌だ!この性格!」と、思うのは、何でも欲しがることかもしれない。(家でも外でも)文字も読めず、字も書けず、計算も出来ず・・・これは、諦めたが・・・。プライドの高さは天下一品!そして、「やられたら、絶対にやりかえす!」・・・人です。良い面もありますよ。あるけれど、それを「打ち消す事件」が多々ありますわ。社会福祉を勉強中の次男が、「うちのお婆ちゃん、きっと、どこの施設も拒否されるね。協調性が無さ過ぎる。」と、断言しました。・・・・それじゃあ、いざとなったら・・・どうするんだい? 愚痴から始まっちゃいましたね。すみませ~ん。 《手編みの帽子》セーターやチュニックを編んだ残りのコットン糸を、皆さんはどうします?捨てられない女・かれんは、1玉の半分も無いような糸も溜まるいっぽうで。そんな時は、いろんな形の花モチーフを編んでおきます。いつか、繋ぎ合わせようと・・・。ヨーヨーキルトの瓶と並べて。『花モチーフの、プチネックレス風』 長さが調節出来るように、編み紐の先にトーションレースを縫い、リボン結び仕様に。こういう、ガーリー系はほとんど手元には残りません。友人の娘さんや、セレクトショップのオーナーに「いいなあ~。」と、言われて。だ・か・ら・・・・・・。「いいなあ~。」は、怖い、怖い。 『シンプルな手編みの帽子』綿60%、リネン40%の中細糸を、3号の鈎針でひたすら細編み。リネンが少ないのでチクチクせず、厚みも程よく、軽くてかぶりやすいです。 編み図?ありません。増し目をしながら、頭に乗せて大きさを確認しながら、段数や増し目の加減をして編み進むだけ。(でた!元祖・大雑把!)コットンやリネンは洗うと縮むので、少しだけ大きめに編みました。 言われる前に言うけれど、確かに『編物講師取得』しておりますよ。写真を見てわかるでしょ?編み糸の始末もそこそこに被っちゃって~。 花モチーフネックレスを首から外し、帽子に巻いてみました。あんた・・・・十代かい?ですよね。気持ちは、アン・シャーリーだもん。 丁度、昼時に写真を撮っていたので、近所の会社員や学生が、家の前を通ってコンビニに向かって行進中。 「恥ずかしいなあ。」と、撮影を中断しようとしたら、「可愛い~!お似合いですね~。」と、女学生さんの声。こういう声は、聞き逃さないのだ。滅多に言われないもので・・・。たとえ、帽子だけを褒めていたとしても・・・ね。(笑) 市販の黒色のトーションレースを巻くと、落ち着いた雰囲気になりました。 撮影後、このまま出掛けました。ポッケに財布とデジカメ、手には、母の実家の兄嫁が、今朝摘んだ『イチゴ』・・・とても甘くて美味しいイチゴ。 朝、8時に両親が置いて行った。「早いね~。」と、言ったら、「お義姉さんから、早く来いと、6時に電話が来たのよ。」・・・お疲れ様~。 このイチゴを少し籠に入れて、おすそ分けに行った。ここから、歩いて5分の仲良しのおばちゃん宅。 床屋さんを営みながら、空き時間に手作りを楽しむおばちゃん。すかさず、私の帽子を手に取り、床屋の大きな鏡に自分を写し、「風合いもいいし、形も好きだわ。編み方を教えてちょうだいね。」・・・・「適当です。」・・・・「やっぱりかあ~」・・・・。 おばちゃん宅を出て、用水路の方へお散歩。春には満開だった桜の木も、緑一色に変わっていた。その道から、ぐるっと懐かしい道を歩くこと30分。 我が家が近づいた頃に、「そろそろ、新しい靴を買ったら。」と、長男に言われた。靴・・・・そっかあ~。少し前までは、隣の家に回覧板を持って行くのも辛かったから・・・・。私には、新しい靴なんて不要だと諦めていたので、買っていなかったわね。春らしい靴でも探そうかな。