ボージョレ・ヌーヴォー2007 [04]文化の融合
良い品質…を得る為に、具体的にどんな造りをしているか…を知れば、また一段と美味しさも増すのは間違いありません。何よりもより良い場所の畑を求めます。ただのボージョレよりも、優良なヴィラージュに含まれる場所。その中でも村名が名乗れる10村の原料を、通常のワインでなくヌーヴォーに振り向けます。 これなんか↓クリュ・ボージョレのレニエ村産です。 品質も当然エクセレント!! ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール ドメーヌ・ド・ラ・プレーニュ [2007] 750ml【ご予約品】 2,940円 (税込) さらに収穫量制限。間引きを厳しく行い、凝縮感を高めていきます。ライトなのに深く複雑な味わいを持つようになっていきます。この極めつけが、驚異的な樹齢の葡萄樹です。樹齢の古い樹は、味わい深く凝縮感が出ますが、生産量が大きく落ちます。それでもより高い樹齢を…と求め、場合によっては百年を越えるものさえ使うようになりました。より深い味わい、そして品質を求め続けたのです。それは、日本の市場が高品質のボージョレ・ヌーヴォーを受け容れる…という確信があったからに他なりません。 これぞ究極の百年樹齢! バルチック艦隊が日本海を駆け、南満州鉄道ができた頃に植えられた樹? ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー キュヴェ・サントネール ルイ・テット[2007] 750ml 【ご予約】 3,472円 (税込) こんな商品開発を知らずに、「ヌーヴォーはただ薄いだけ」と言ってたら、それこそ日本人はチョンマゲと芸者ガールの国と言ってるのと同じです。日々刻々と進化しいてくワインの中で、最もその様相を変えたものの一つがボージョレ・ヌーヴォーと言えるのかも知れません。しかもそれは、日本人(の求め)によって…です。ボージョレ・ヌーヴォーの進化…均一化でも安売りでもない、より高品質な造り手を育て、スピーディーな輸送(つまりは決済も)によって、ボージョレ地方全体を精神的にも経済的にも良い方向に導く力になっているのです。また同時に、初心者の日本人をワインの世界に導入し、さらに深い世界へ、またイベント的であるにせよ、定期的に飲む…という文化を芽生えさす効果をもっているとも言えます。ボージョレ・ヌーヴォーと日本人の出逢い。これは、おちゃらけ一過性イベントではなく、お互いの文化を融合させ、より高い位置へと進んでいく素晴らしい組み合わせだと私は考えています。 [To Be Continued...]