Vol.2 "Citylights Dandy" =角松敏生=
さてさて、一つ前のエントリーで、今回の角松さんのニューアルバム"Citylights Dandy"について、イキナリ総括的な事を書いてしまったので、ここから詳細を書くと言うのは、非常に厳しいものがあるのでございますがw、前のエントリーにも書きました様に、もし、このアルバムで初めて「角松敏生」と言うアーティストを知ったならと言う、極力「清い心で」の感想と言うのを書いてみたいと思っております。まずアルバムを聴くに当たってのおいらの情報源は、毎週土曜日に東京FMでオンエアされている"ODAKYU SOUND EXPRESS"で角松さんが直接、話していることと、そこでオンエアされた曲のみでした。オンエアされた曲「のみ」とは書きましたが、おいら、このラジオを毎週書き起こしている関係で、ほぼ全曲発売前に聴いてしまったと言うここでも、それが良いのか悪いのかわからない状態でした(笑)(ご興味のある方は、書き起こした文章を、ゆかりんのサイトでご覧ください。)それから、今回のニューアルバム発売に際して、プロモーション方法がやや変わったのは、皆さん周知の通りでして、角松敏生としては、初めての「配信」という手法をとってらっしゃいました。これは、レコード会社の体制が変わったと言うのが一番大きい要因では?と想像しています。このアルバムは、アリオラジャパンと言うレーベルから販売されています。もともとから角ファンにはお馴染みのBMGの傘下だった様ですが、そのBMGが昨年後半に解散・消滅しソニー・ミュージック・エンターテイメントに吸収されましたので、SMEからの販売となっています。あくまでもレコードパッケージ・CDパッケージに、こだわり続けた角松さんも、いよいよ時代の波には逆らえなかったのか、それともご自身が積極的になられたのかは、さすがに分かりませんが、僕としては、良い決断ではなかったかと思います。30秒~45秒ほどの試聴であっても、多くの方の耳に触れてもらう事は、かなり大事です。今こそ、間口を広げるのは、重要なことだとおいらは思っています。本当に、イマドキの若者は、怖いくらいCDを買うことを嫌います。とにかく価格が高い、お金が無い、置き場が無い、邪魔、どうせCPUに取り込むし、レンタルで良い、好きな曲だけで良い、つまらない曲ばかり、とまあ言いたい放題です(笑)。でも、おいらの様なおっさん素人が考えても、この流れは、この先もう絶対に食い止められない訳で、そこを見越した角松さんの英断だと理解したいところです。本来ならば、自分の好きなギタリストがいるからとか、好きなドラマーが参加しているから、知らないアーティストでも聴いてみようと言うのがあった訳なんですが、10代、20代でそんな聴き方をする人は、音楽人を目指している人しか居ないのでは無いか?と思わせられる様な現況ですw。ただ、最近の音源素材を切って貼って作った様なサウンドが隆盛を極めているこの時代に、聴く側も好きな曲だけを切って貼って何が悪いと返されれば反論の余地も無いのが事実です。そしてそんな音楽の聴き方を「可哀想だ」などと吐いてみても、「可哀想って何?」で終わってしまうのです。可哀想は、おいらたちおっさんの傲慢に他ならないのです。話しがそれましたが、逸れついでに、書こうかどうか非常に迷っていた事を、「CD売れない・買わない」と書いた行きがかり上、現実から目をそむけてはイケないということでw、書いてみますね。Dandy発売日から、売り上げのランキングなんぞも追ってたのですが、日毎では、8月04日 12位8月05日 09位8月06日 11位8月07日 13位8月08日 24位8月09日 29位8月10日 45位8月11日 50位圏外となっていて、この1週間のトータル推定売り上げが、10,707枚・・・・_| ̄|○い、いちまんまいっす・・・泣。衝撃的過ぎて、涙も出ない・・・。ただですね、この8月4日発売のアーティストだけで一週間を見ると、01位 嵐 730,851枚02位 RIP SLYME 86,951枚03位 奥田民生 23,037枚04位 湘南乃風 22,500枚05位 初音ミク 19,427枚06位 THE PREDATORS 12,064枚07位 角松敏生 10,707枚08位 椿屋四重奏 8,881枚09位 GARNET CROW 8,685枚だったりする訳です。あの奥田民生氏ですら、あの湘南乃風ですら、20,000枚前後ですから、本当にCDって売れないんです。(ちなみに、プレデターズと椿屋は、なかなか良いバンドですw)確かに角松さんや達郎さんがお嘆きなのは、よ~く分かるんですがね。しかし、売れているから良い音楽って訳でも無いので、気を取り直して、本題に行きましょうか。清い心で簡単にアルバムのご説明。01. Dandy...in the Citylights 02. HOT LAZY NIGHT 03. Fly By Night 04. 134 05. La Carnaval 06. Twilight Moody Blues 07. Mrs.Moonlight 08. Friend 09. Funky GO-KOHN 10. 浜辺 days 11. See You Again ★参加ミュージシャン・角松敏生[Vocals]・今剛 [Guitars]・松原秀樹 [Bass]・森俊之 [Keyboad&Piano]・玉田豊夢 [Drums]・鈴木英俊 [Guitar]・松木恒秀 [Guitar]・鈴木明男 [SAX]・大宮あん朱 [Backgoround Vocals]・赤松敏弘 [Vibraphone]01. Dandy...in the Citylights 角松敏生らしいOVERTURE。高層ビルの部屋から、階下に広がる都会の夜景などをこの曲をバックに聴いたら雰囲気出るんでしょうね。ちょっと切ない感じのメロディです。02. HOT LAZY NIGHTとてもアダルトな雰囲気のバラード。マイナーコードなスタートから、Bメロ~サビへのメジャーコードへの展開が気持ちの良い曲です。これは、非常に好きな曲です。玉田豊夢のハイハットが印象に残ります。03. Fly By Night80年代はおろか70年代後半にトリップしたかのようなタイプの前奏からスタートするファンキーなナンバー。かなり複雑で難しいリズムパターンを多用しているのにもかかわらず、サラッとまとめてしまうのは、さすがにこのメンバーだから出来る芸当です。04. 134 角松節全開です。夏のドライブには、持って来いです。初めて配信で提供された曲ですが、シングルカットとして捉えるなら、同じく配信された07のMrs.Moonlightに軍配が上がるかな?と考えています。 みなさんはどちらがお好きですか?http://www.youtube.com/watch?v=GhjEArKPHlo05. La Carnavalこのアガルタ風の前奏がちょっと受け付けないのですがw、ボサノヴァ風に展開しながらのサビのメロディは印象に残ります。夏向きの曲。06. Twilight Moody Blues申し訳ないのですが、この系の曲が印象に残らないのです。と言うか覚えられない・笑。こういったブルージーなタイプの曲って角松さん好きなんですかね?------------------------------------------------------------------すいません、ここでアルバム前半戦終了になってしまいました。文字数制限に引っかかってしまったので、続きはVol.3にて・・・長くて本当に申し訳ありません。