もどってきました。
先日のこと。郵便局へ行く途中、上空からコツコツと音がするので見上げてみると、啄木鳥(きつつき)が栗の木にしがみついて幹を叩いていました。その叩きようったら。あまりにブンブンと激しく頭をふりまわしているので遠心力で頭が飛んでいきそうなほど。おかしかったのでしばらく口をあんぐりあけて眺めまてしまいました。なかなか根性ありそうな子で、まだしばらく頑張っていそうに思えたので、とりあえず用事をすませて帰ってきてからまた見ようと思ったのですが、もどってみるともういません。隣の木にヒヨドリがいるばかり。追い出されたのかな。叩かれていた栗の木はずいぶんと刈り込まれていて、葉っぱも落ちているので生きているのかどうかもわかりません。枝の一部は樹皮がめくられて白くなっていて、そこはもう死んでいるのがわかります。啄木鳥がコツコツしてたってことは、この木は虫に喰われてるのかな。でもそういえば、この前見た啄木鳥はうちの前の電線を5分近くもカツカツと叩いていたのだから、彼らに中に虫がいることを見分ける能力があるわけではなさそうです。・・・と、そんなことを考えていたら、松の木のことを思い出しました。松くい虫について調べていた時、松くい虫の被害から松を守る方法として、啄木鳥がすむための巣箱を近くに設置する、というものがありました。近くに住んでもらって木をコツコツして虫を食べてもらおう、というわけです。かわいい予防法です。ちらっとやってみようか、と考えましたが・・勇気と実行能力が不足してできませんでした。。あの松は、枯れてしまいました。「枯れそう」だった頃は、見るだけで、近づくだけでも胸が苦しくなったのだけれど、「もう、枯れるんだな」とわかった時からもう辛くなくなりました。ある瞬間から自分でも不思議なくらい、痛くなくなりました。松などの針葉樹は、切って置いておいてもしばらくは緑のままなんだそうです。黄色くなってしまったら、それはもう、随分前に枯れていたことになる、と教わりました。「枯れそう」だと思った時にはもう枯れていたのかもしれません。「もう、枯れるんだな」と思ったときには、もう枯れていることを悟って、受け入れることができたのかもしれません。実は、あのまわりの松もどんどん枯れそうな勢いです。どうなってしまうんでしょうか。やっぱり今からでも古墳付きの啄木鳥をスカウトするべきでしょうか。去年は私が植えたミモザも枯れました。花のあと元気がなくなって、枯れたように見えたのだけど、もしかしたら復活するかも?という可能性にすがってしばらくはそのままにしていました。お盆の頃に「さすがにもうダメだ」とあきらめがつき、やっと根元からのこぎりで切りました。そしたら、びっくり。根元の幹の中には、指の太さくらいある芋虫が住んでいました。。。・・・枯れたのはこの子が原因のようです。去年の前半は大切な木が2本もいなくなってしまい、ちょっと落ち込んだりもしました。そして去年は、その他もろもろ気持ちの変化がありました。ブログの更新もする気になれず、他のことも、ほとんど何もする気になれなかった一年。というよりも、「別に何もする必要がないんだなぁ」と、いうことを感じていた一年でした。今はまた心境が変わって、こうしてブログを書いています。。。