猫のおしごと
外出先でにゃんこに出会いました。つつじの植え込みの前にちょんと座っていたその子は、顔や毛並みを見ただけで誰かにたっぷりと愛情を注がれている子だとわかります。こういう顔つきの子は、もしかしたらあわよくば触らせてもらえるかもしれない~などと淡い期待を抱いて近寄ってみました。まずは興味の無さそうな顔をしながら彼のすぐそばに自転車を止めてみます。前かごにガンガンに荷物をつめていたのでバランスが悪くすぐ倒れそうになり、何度もがちゃがちゃと止め直していたのですが、彼はまったく気にする風ではありません。ムフ、これはよい兆し♪しかし、やっとのことで自転車を静止させ、驚かさないようにそろ~っと彼の方を向くと・・・気配を察してするりと植え込みの中に消えていきました。。(T_T)でもかがみこんで植え込みの中をのぞくと、まだすぐそばの手を伸ばせば届くところにいます。「アヤシイ者ではありません。まずは匂いを嗅いでください」とそ~っと手をのばしてみたら・・・面倒くさそうに猫パンチされました。(^^;といっても本当に軽いパンチ、痛くもなんともありません。爪も出さない、いい子です「危害を加えないのはわかってるけど、ちょっと迷惑です」という顔をしています。猫パンチしていただけただけでもありがたいことですし(笑)あまり迷惑をかけてもいけないのでそこでやめて帰ってきました。さてさて。家に帰り着いた私は、早速さっきの果たせなかった思いを・・とばかりに家のにゃん達をむぎゅむぎゅと抱きしめました。ああ、私のことを信じてくれて、自由に触らせてくれる猫がいるって、なんて素晴らしいんでしょう!・・・と、大袈裟に(でも真剣に)幸せをかみしめながら、ふと思いました。猫とか犬って、飼い主のネガティブなものを吸うと言います。実際うちの子たちも、以前私が体調を崩していた時は本当によく怪我をしたり病気になったりしたものです。あの頃はそういうことがわかっていなかったのでかわいそうなことをしていましました。今はとっても元気ですけど。ヒーリングのお手伝いをしたりチャネリングのお手伝いをしたりする猫もいると言います。クライアントさんのネガティブなものを吸ってしまったりもするので、そういう子達は人間がちゃんとケアしなければいけません。猫も犬も、いろいろと大変な仕事があるんですよね。そう考えると、餌をもらってるわけでもない見ず知らずの人間においそれと身体を触らせたりはしないわよ~ という声がどこからか聞こえてきそうな気がします。触らせてくれなかったにゃんこの顔を思い浮かべながら、「うん、君は正しいよ」と心の中で肯いてしまいました。 うちで唯一抱っこさせてくれるピッコー猫です。長くて3分ですけど。