ベンツで砂を運ぶ
もう、30年近く前のこと。仕事で使うPCのオフィスソフトの講習会へ行った時の講師の話し。PCのソフトは目的にあったものを使うこと。例えば計算ソフト(エクセル)で文書を作るのはできないことはないが、文書にはそれに対応したワードをつかうように。上記のことを例にあげると高級車のベンツで砂を運ぶようなもの。ベンツでももちろんできないことはないが、砂はそれに対応したダンプトラックで運べば効率的であるのだから、と。当時、ワードはとっつきにくく使いにくいソフトだった。エクセルはそれに比べて入力したままを表示してくれて、計算機能を使わなくても、手っ取り早く見映えよく仕上げられた。時間に限りがある仕事内容の時は、とりあえずエクセルを使うことが多かった。気難しいワードも、時間をかけて覚えると、だんだんその機能の優秀さに気付かされた。そして今、業者になにかを頼むとき、「できないことはないんですが、、、」と口ごもることがあったとき、ふと立ち止まって「ベンツで砂を運ぶ」を思い出している。