「新明解国語辞典×梅佳代」の楽しみ方
梅佳代さんという写真家をご存じですか?1981年、石川県生まれの若い女性の写真家さんです。生活感溢れる、なんとも言えない写真を撮る、ちょっとユニークな写真家さんです。この方の代表作には、最強のご近所写真と言われるらしい"うめめ"があります。今日、ご紹介したいのは、そちらではなく、これまた妙に面白いと噂の新明解国語辞典を引用した「新明解国語辞典×梅佳代」です。本は見開きで、右に新明解国語辞典から引っ張ってきた語句と語句の説明、そして左側に梅佳代さんの作品があります。語句に似合う写真を持ってきたのか、写真に似合う語句を持ってきたのかは分かりませんが、絶妙な組み合わせが続きます。表紙にはライバルという語句と、腕を組み、顎を突き出し、上から斜めに見下げる女の子の写真があります。背表紙には「こい」、この写真を見たら最後、全部読みたくなります。さて、この本を読むのにお勧めの方法があります。頁をめくりながら、その語句は読まずに直ぐに紙か何かで隠してしまいます。それと、左上には語句が書かれているので、これも親指か何かで直ぐに隠します。そして、おもむろに写真を読みます。この写真に相応しい言葉は何だろう・・・。考えついたら、右側の頁に置かれた紙を勢いよく退けて、見えてきた語句を読んでみます。大抵の場合は、外れると思います。でも、思いもよらぬ語句がそこにあって、吹き出しつつも関心してしまうと思います。なるほどねぇ、そういうことね・・・というような感じです。これがとても心地よいのです。(うめめ体験?!)私は半分ほど読んだところですが、実は、まだ、あたりがありません。どうやら、うめかよさんの写真は、私が考えるよりずっと深くて・・・というよりは、きっととても純粋で、素直な気持ちの持ち主ならば、沢山当てることができるような気がします。ぜひ、皆さんも挑戦してみてね。